ブローム・ウント・フォス(Blohm+Voβ)とは、ドイツのキング・オブ・変態企業重機械メーカーである。
概要
ハンブルグ近郊のクーヴェルダー島を本拠地とする造船・航空機メーカー。
社名は創立者であるヘルマン・ブローム氏とエルンスト・フォス氏から来ている。
表記に関してはかつてはBlohm&Vossであったが、現在はBlohm+Voβとなっている。
現在ではでっかいもの大好きなクルップの血を受け継いだティッセンクルップの傘下となっている。…巨大メカ大好きなクルップと変態飛行機メーカーのブローム・ウント・フォス…ある意味最凶の悪魔合体じゃね?
造船メーカーとしての「代表作」は、戦艦ビスマルクやシャルンホルスト級巡洋戦艦などが挙げられる。
航空機メーカーとしてのブローム・ウント・フォス
ブローム・ウント・フォスは1933年頃から「ハンブルガー航空機」を設立し、航空機製造業界にも参入した。
当初は「ハンブルガー航空機」から採られたHaのコードが割り当てられていたが、周りが「ハンブルガー航空機」なんて呼ばずに親会社と同じく「ブローム・ウント・フォス」と呼びまくっていたお陰でついに航空省も「…もうハンブルガー航空機じゃなくてブローム・ウント・フォスでいいよ」となってコードがBvに変更されたという逸話を持つ。
ブローム・ウント・フォスの飛行機…
まあオブラートに包んだ言い方をすれば大変個性的な機体が、素直に言ってしまえば変態通り越して奇っ怪な機体がやたらめったら多い。
特に有名なのが驚異の左右非対称偵察機・Bv141であるが、その他にも(構想のみで終わった機体も含めると)…
- 戦闘用グライダー・Bv 40
- 左右非対称の飛行艇・Bv 111
- 縦横比が全力でおかしい上に主翼の下にラジエーターが付いている高々度戦闘機・Bv 155
- 翼端にキャビン(当然、左右のキャビンで形状が違う)を設けた謎の攻撃機・Bv P163
- 異形の3発戦闘機・Bv P170
- ジェット版逆Bv 141でだいたい合ってる爆撃機・Bv P178
- プロペラが首輪のような位置にある急降下爆撃機・Bv P192
- プロペラが胴体中央部にある攻撃機・Bv P195
- ジェットエンジン付きのブーメラン・Bv P212
- 最大離陸重量100トンのWWII中に飛行した枢軸国最大の航空機Bv 238
…もっととんでもない奴らを生み出して&考案していたんだよ。
船に関しちゃ比較的まともなものを作っている(と思われる)のに、どうしてこうなった。
あんなものを飛ばして喜ぶか、変態共!
ちなみにブローム・ウント・フォスの珍妙な機体は、だいたい同社の航空機エンジニアであるリヒャルト・フォークト博士のせいである。
フォークト博士はどういうわけか左右非対称の機体に病的なまでに取り憑かれており、Bv141を筆頭とする左右非対称の機体をコレでもかというほど考案している。
関連項目
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