プラウダ高校(Pravda Girls' High School)とは、青森県に所在する高等学校である。
学校概要
ロシアと関係の深い女子校であり、学園艦はソビエト連邦海軍のキエフ級重航空巡洋艦に近似する。
校章は赤地に鋏と定規の組み合わせのモチーフを使用。
母港は大湊であるが、利便性の観点から主に青森港を停泊地としている。
開校以来の経緯から友好港としてウラジオストク港を持ち、しばしば寄港する。
歴史
プラウダ高校の歴史は、第一次世界大戦とロシア革命を経たころに遡る。
そもそもといえば、ロシア帝国がウラジオストクの開発を始めて以降、日本海側や北海道の諸都市にロシア船が寄港するようになったのが両国の交流の始まりであり、1907年には青森・ウラジオストク間に航路が開設され、青森はロシアとの結びつきを深めていく。その後、この航路から白色ロシア人の亡命を大々的に受け入れたことで、居住地を兼ねる形でその子弟向けに開校されたのがプラウダ高校である。
初期のプラウダ高校ではさほど戦車道は広まってはいなかったが、のちに拡大。ウラジオストク経由でのT-34戦車確保に加え、1980年代後半にはIS-2などを導入して戦力を強化し、現在では黒森峰女学園に迫る全国大会決勝戦の常連となっている。
校風
東北らしく、朴訥で真面目な性格の生徒が多く、東北弁で会話していることも多い。
その一方で、開校の経緯から食文化方面を中心にロシア貴族文化の影響が色濃く、ビーツを使用した本場のロシア料理が売り。プラウダを象徴するかのような赤いボルシチと白いビーフストロガノフのセットが名物となっている。
制服は深紅色のシャツに深い緑色の上着を組み合わせたもの。
戦車道チームで使用するパンツァージャケットは、これに加え黒のベストを着用する。
施設
学園艦上の校内には補習教室のある北向き木造校舎があり、この校舎で床板の枚数を数える、あるいは25日間の補習を受けさせられる「シベリア送り25ルーブル」は生徒に地獄として恐れられている。
交通
シベリア鉄道は走っていない(ノンナ副隊長談)。常識である(カチューシャ隊長談)。
艦内の交通としてはトロリーバスが存在する。
一方で、学園艦の下部には「プラウダ上野駅」が存在し、接岸時に列車を艦内まで乗り入れさせることができるが、現在では廃止され、使用されていない。駅名が「上野駅」となっているのは、欧州・ロシアではターミナル駅に行き先の駅名をつけることが多いことに由来する(例を挙げると、モスクワにおけるサンクトペテルブルク行き列車のターミナル駅は『レニングラーツキー[1]駅』である)。
なお、ノンナ副隊長は「トロリーバスは鉄道ではありません」としてプラウダ学園艦には鉄道が存在しないと語っているが、空中の架線から電気を得て走行するバスであるトロリーバスは軌道法あるいは鉄道事業法に基づくれっきとした無軌条電車であり、いかな鉄軌道上を走らないといえ公的に認められた本物の鉄道である。その運転には大型二種免許だけではなく無軌条電車運転免許が必要とされ、日本ではほとんど見られなくなったものの、ロシアの諸都市では路面電車と並びいまでも現役で都市交通を担う存在である。ウラジオストクにもトロリーバスは運行されているが、近年では大きく系統を減らしてしまった。
戦車道について
第63回戦車道全国高校生大会時のプラウダ高校戦車道チーム
カチューシャ隊長とノンナ副隊長
高校戦車道においては、プラウダ高校は全国屈指の強豪校の一つであり、実力・保有車輌数とも国内最大級の戦車道チームを保有している。特に雪中戦における活躍は目覚ましい物があり、二重包囲と一旦後退し相手を引きずり込んで逆撃する戦法に長けている。
基本的には、火力・機動力・防御力いずれの面でも優れた傑作戦車T-34/76およびT-34/85多数を主力とし、さらにKV-1、KV-2、IS-2、BT-7といった各種車輌を取り揃える。その総数は50両を越え、物量に定評のあるサンダース大学付属高校と50両同士の戦闘ができる唯一の高校戦車道チームでもある。そのほか、BA-64装甲車、BM-13カチューシャ(共に移動用)、RF-8アエロサン(隊長就寝用)などの補助車輌も保有している。
整備面でも、極めて優秀な手腕を有する整備科の活躍により各車輌とも万全の状態を維持。他国製の良質部品などを駆使した改良も加えられ、質的にはロシア本国の学校戦車道チームの戦車を超越するほどである。これらのことから、ロシア国内の友好校からレストアを依頼されることも珍しくない。
搭乗員の面では、どの隊員も規律に良く従い、指揮官に忠実である。その反面、各車独自での判断に難があり、単純な策の前に大敗を喫した経験もあるなど、プラウダ高校の勝利はひとえに指揮官の戦術と隊員掌握能力にかかっているともいえるだろう。
現在の戦車道チーム
第63回戦車道全国高校生大会終了後の現在において、戦車道チーム隊長は三年生のカチューシャ、副隊長は同じく三年生のノンナが務めている。
カチューシャ隊長は前年の第62回大会決勝戦において、当時9連覇中のライバル黒森峰女学園チームに勝利するにあたり作戦を立案したことで隊長に選ばれたが、重厚で堅実な指揮を振るう有能な指揮官として知られている。また、ノンナ副隊長はカチューシャ隊長の信頼厚い補佐役であり、同時に全国でもトップクラスの砲手である。
第63回大会においては、一回戦でボンプル高校、二回戦でヴァイキング水産高校を打ち破るも、準決勝において大洗女子学園の奇策の前に惜しくも敗れた。その後にも、サンダース大学付属高校との間に50両対50両で演じた練習試合を引き分けに持ち込み、さらに聖グロリアーナ女学院と組んだ大洗町内でのエキシビション・マッチにおいて、大洗女子学園および知波単学園の合同チームと対戦している。
カチューシャ隊長はチームをよく掌握し、各車も彼女の指揮に応じて完璧に動くなど隊員からの信頼も厚いが、先述したような、指揮への忠実と並存する戦車長たちの判断力不足をいかにして改善するか、という点が引退の近い隊長の悩みとなっている。
同年度冬、第41回無限軌道杯の第一回戦ではヴァイキング水産高校をふたたび撃破。つづく第二回戦にて因縁の黒森峰女学園と激突する。
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関連項目
脚注
- *サンクトペテルブルクの旧称レニングラードのこと
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