『映画 プリキュアオールスターズF』とは、東映アニメーション制作のアニメシリーズ『プリキュアシリーズ』のクロスオーバー映画作品である。2023年9月15日公開。
概要
シリーズ20周年記念作品として制作が発表された、『オールスターズメモリーズ』から5年ぶりとなるプリキュアオールスターズ作品。2023年3月3日に製作告知とティザーサイトが公開されるとともに現行の『ひろがるスカイ!プリキュア』までのテレビシリーズ歴代20作品総勢77人のプリキュアが総登場することがアナウンスされた。そして7月9日に公式サイトがオープンし、ポスタービジュアルや予告編、各種情報が解禁となった。
タイトルに意味深のようにある「F」の文字。そこから予想合戦が始まり、FutureやFriendなどのこれまでも掲げられた物とか、プリキュアの名前にあるFlora、Felice、Finale(後述のように3人ともメインで登場するが)、『ひろプリ』にちなんでFlyやFeather、はたまたFinalになってしまうのでは?とか、キュアゴリラからの連想でFUJIWARA、東映繋がりでFriezaなんてのも飛び出したり。結局の所公式サイトによれば「Festival&Fukkatsu」、つまり「オールスターズというお祭り作品の復活」がまずあるようで。ちなみに出演者コメントで「Fujita」「Fairouz」と言っている人がいるのはご愛敬。
また、今回は当初はオールズターズではなくシリーズ後半約10周年を総ざらいする&人数多すぎるのでメンバーを絞って話を作りやすくするという意図があった(結局オールスターズになってしまったが)事から、『ひろプリ』のメンバーを中心としながら、『Go!プリンセスプリキュア』から『デリシャスパーティ♡プリキュア』までの歴代作品から選抜されたキャラクターが物語の中心メンバーとなり、それぞれチームを組んで行動することになるほか、キュアエコー・キュアモフルンに次ぐ3人目の映画オリジナルプリキュアのプリム(キュアシュプリーム、CV:坂本真綾)と妖精プーカ(CV:種﨑敦美)が登場する。チーム分けは次の通り。
- スカイチーム:ソラ・ハレワタール、和実ゆい&コメコメ、夏海まなつ、プリム
- プリズムチーム:虹ヶ丘ましろ、菓彩あまね、ローラ、花寺のどか&ラビリン、プーカ
- ウィングチーム:夕凪ツバサ&プリンセス・エル、薬師寺さあや、花海ことは、春野はるか
- バタフライチーム:聖あげは、風鈴アスミ&ラテ、羽衣ララ、琴爪ゆかり
もっとも予告編ではキュアラブリーまでの歴代主人公の後ろ姿もあったので、オールスターズ総登場に関してなんらかのサプライズもあるのかもしれないが……というよりサプライズ特盛り状態だった。なお公開前週にTVシリーズで登場したキュアマジェスティもちゃんと78人目として登場します。やったねプリンセス!
今回の話はソラが目を覚ましたところから始まる。そこは見知らぬ不思議な世界で、ましろたちとははぐれてしまったどころかみんなばらばらの模様。しかもそれぞれ記憶があやふやな上にこの世界にはプリキュアしかいないらしい。ソラは出会ったゆいとまなつ、そしてプリムとともに、ましろたちもそれぞれチームと組んで団結しながら手がかりがあると見られる城へと向かうのだが―。
今回のスタッフとして、監督と脚本は田中裕太&田中仁のW田中ゴールデンコンビが再び担当。キャラクターデザイン・総作画監督は変身バンク職人・板岡錦が『映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』以来の同職就任となった。
主題歌はプリキュア20周年記念ソング「ときめき」を手がけたいきものがかりが提供する書き下ろし楽曲「うれしくて」。これに加え直近のオープニング担当の石井あみとMachicoによるオープニングテーマ、近年の作品でエンディングを歌ってきた吉武千颯が歴代OP歌手とともに歌う挿入歌も使われる。
そして復活と言えばみんな大好きミラクルライト。コロナ禍の影響で『ミラクルリープ』ではミラクルンライトは配られても使うことも応援の声を挙げることもできず、以降の作品も別のプレゼントで代替されていたのが、2023年に入って声出し解禁など情勢が変わった事にあわせて、ミラクルライトも3年ぶりに復活することになった。名前も直球で「復活!ミラクルライト」、今回初めて発光部がピンクとブルーの2種類が用意される。一方前売券は劇場特典はいつも通りのキーホルダー2種なのだが、20周年記念ということもありプリティストア大阪本店・東京店とメイジャー通販では板岡錦描き下ろしキャラクタービジュアルのカードを含む20種類展開となっている。また、歴代映画のビジュアルを元にしたコレクションクリアカードも大人も含めた来場者にプレゼントされる。
……のだが、公開早々このコレクションカードが早々に配布終了となった映画館が各地で出ただけでなく、パンフレット、各種グッズ(ミラクルライトの豪華版やアクスタ、缶バッジなどの定番のものから、歴代映画パンフレットのストーリー部分の縮刷版である初回生産限定のメモリアルブックなんてものも)が一気に買われて軒並み劇場売店から姿を消すという事態が発生。
それもそのはず、映画公開から週末の初日3日間で観客動員35万人超、興行収入4.3億円という、『オールスターズメモリーズ』を上回る歴代最高オープニング成績を叩き出し、さらに祝日の18日も含めた週末・連休4日間で動員48万人超、興収5.9億円というプリキュア映画としてはとてつもない初動興行成績となった。そりゃグッズも早々に枯れてしまうわなあと(増産するそうだけど)。
以降も興行は順調に推移、公開第3週時点で興収10億を突破、第4週になると『オールスターズメモリーズ』の最終興収11.5億を上回る歴代最高興収を達成、さらに動員も『映画 プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!』が記録した約107万3000人を上回る歴代最高の108万動員を公開38日目で達成するなど、歴代映画作品最大のヒット作となった。
スタッフ
キャスト(ゲストキャラクターのみ)
主題歌
関連リンク
関連項目
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