もしかして:セガとアトラスが開発したゲーム「プリンセスクラウン」
プリクラとは、セガとアトラスが共同開発したプリントシール機「プリント倶楽部」の略称である。
しかし、現在は他社機含めたプリントシール機全般を指していると考えてよい。
概要
CCDカメラとパソコン、モニター、カラープリンターなどを組み合わせた自動機で、客は料金を投入した後に画面を見ながらふち飾りを選択し、自分の顔の位置と表情を決めてボタンを押すと16分割のシールプリントが払い出される。
これまでゲームセンターには若い女性向けのゲーム機はほとんど存在せず、またアミューズメントゲーム機では何の見返りもなかったのに対して、誰でも操作できて必ずプリントされたシールが出てくるというメリットがあり、分割シールを友達と交換するという別の楽しみ方も出てくる…という形で、プリント倶楽部は見落とされていた需要を掘り起こし、新たな市場を開拓した。[1]
プリント倶楽部を企画したのはアトラスの社員で、1995年のAOUエキスポで披露したところ需要が見込めたので、セガが生産を担当して両社から発売され、大ヒット商品になった。しかし10社以上が一斉に市場に参入して独自に工夫を凝らした写真シール機を供給したために過当競争に陥り、アトラスもセガも成功を独占することはできなかった。[2]
プリクラという略称はとても呼びやすく、便利な言葉だったため、プリントシール機全般を意味する言葉としてその後も使い続けられている。
関連リンク
- 「宝くじに当たったようなもの」20代でプリクラ開発の女性 いまは介護の仕事 2019.1.3
- なぜプリントシール機は25年間、若者文化の中心であり続ける? ユーザーと作ってきた“変化”の裏側に迫る 2020.10.22
関連項目
脚注
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