プリズムリバー三姉妹とは、上海アリス幻樂団・ZUN氏制作の弾幕STGシリーズ『東方project』に登場するキャラクターである。長女ルナサ(画像左)、次女メルラン(画像中央上)、三女リリカ(画像右)から成る三姉妹。
概要
姉妹で「プリズムリバー楽団」を結成しており、宴会・お祭りなどに呼ばれては演奏している。リーダーはルナサ、花形として人気が特に高くファンが多いのはメルランらしい。楽団としては人気があり、楽団としてのファンクラブも存在する他に、少なくともリリカには個人ファンクラブ会員すらいる。
主に使用する楽器はルナサがヴァイオリン、メルランがトランペット、リリカがキーボードと一見ばらばらであるが、それでも見事な音楽を奏でているらしい。人間に対しては友好的だという。
『東方求聞史紀』においては「かなりの力を持つ、ファンも多いし敵に回したら万に一つも勝ち目はない」「もし敵と見なされたら死力を尽くして逃げよう」など、相当な実力者である事が示されている。
種族:騒霊
所謂ポルターガイスト。求聞史紀においては便宜上「幽霊」の項目に乗っていたが、その注釈にもあるように、騒霊は厳密には幽霊とは違うらしい。
三人共通の能力:主に手足を使わずに楽器を演奏する程度の能力(東方妖々夢)
手を使わずに楽器を演奏する程度の能力(東方求聞史紀)
テーマ曲(三人共有):「幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble」(東方妖々夢、東方花映塚)
出演作
初登場の妖々夢では、前作・紅魔郷の4ボスパチュリーに続いての特殊演出として、選択した自機に対応したキャラが開幕通常弾幕と第2通常弾幕を放つ、という演出を伴って登場した(霊夢:ルナサ、魔理沙:リリカ、咲夜:メルラン)。
また、初の複数人合同スペルカード使用者でもある。
2回目の出演となる花映塚においてはリリカが単独でストーリー持ちの出演。
ラスト前~EDでは姉二人も登場し、条件を満たせばルナサとメルランもマッチモード限定で自機使用出来る。所謂隠しキャラ。
尚、『東方心綺楼』でも背景キャラとしては登場した。一輪ステージ(聖輦船ステージ)と神子ステージ(神霊廟ステージ)にて背景で演奏?している。
書籍においては『東方文花帖』『東方求聞史紀』『The Grimoire of Marisa』に個別ページがある。
また、漫画連載作品においても『東方儚月抄』『東方鈴奈庵』『東方茨歌仙』にもわずかのみモブ出演はしている。
ルナサ・プリズムリバー
三姉妹の長女。楽団のリーダー。
ショートでほぼストレートな金髪に黒中心の服装。帽子の飾りは赤い月。
得意楽器は弦楽器。特にヴァイオリン。背は十代前半の少女としては「やや低い」。
真面目でやる事はしっかりやるが暗い性格。
暗くてパッと見大人しいせいか、メルランがリーダーだと勘違いされる事もあるらしい。
素直で騙されやすいが、何をやっても優秀な優等生タイプ。曲がった事が嫌いで、戦闘においては正面から正々堂々戦って尚強い、と設定に書かれる程の実力。
担当は聞いた者を落ち着かせる「鬱の音」。精神に直接響く、感情の音。聴き過ぎると何もする気が起きない程気力がなくなり落ち込むらしいが程良く聞けば冷静になれる程度。
詳細は個別ページにて。
メルラン・プリズムリバー
三姉妹の次女。楽団の花形。
明るい薄水色っぽいセミロングウェーブの、左側の髪のみ後ろで結んだ髪型に、薄桃色中心の服装。得意楽器は管楽器。特にトランペット。
背はルナサと同様十代前半の少女としては「やや低い」だが、ルナサよりは大きいらしい。
「ちょっと変わったタイプ」との事で、余裕たっぷりの明るい性格。躁病の気があるらしい。
口調も暢気気味な間延びの時とハキハキの時がある。
魔法の力については「最強」などと、東方キャラでは珍しいくらい直球な強さ表現が使われるくらいの強さらしい。ただ、その力の「使い道」を誤るらしい。
担当は聞いた者を高揚させる「躁の音」。精神に直接響く、感情の音。聴き過ぎると狂ったようなハイテンションになってしまうが、程良く聞けば気分が良くなる程度。
この音を活用し、ルナサの命令で墓場で亡霊相手にソロライブなどもやっているらしい。
詳細は個別ページにて。
リリカ・プリズムリバー
三姉妹の三女。楽団の縁の下の力持ち。
薄茶?薄クリーム色?の微内巻きショートヘアに、赤中心の服装。
背は十代前半の少女としては「低い」。立ち絵でも明らかに頭身が一段低く、求聞史紀でもやたら低身長イジりが多い。
得意楽器は「全ての楽器」。ある意味楽団の一番の要。ただ、主にキーボードやパーカッションを担当する事が多い。
性格は狡猾でお調子者、最少の行動で最大の利益を得ようとする。ただ、その分人間らしい性格で世渡り上手で話し易いらしい。
狡猾な上に頭の回転がかなり速いようで、「態度や行動は三枚先まで計算されている」というほどの頭脳の持ち主。
担当は姉達の感情の音をまとめて、耳触りのよい普通に聞ける音にする「幻想の音」。
本人の説明によると姉達の音が感情のみの音なのに対してこちらは想いのみの音のようで、感情の音に想いの音を合わせて調整しているようだ。音としては普通に耳から聞こえ、精神にも特に影響はない。
詳細は個別ページにて。
裏設定
四女 レイラ・プリズムリバー
実は三姉妹には4人目の妹が存在していた。
と、いうよりもこの4人目の妹レイラ・プリズムリバーによって三姉妹が作られたというのが正しい。
レイラは公式のイラスト等が存在しない設定上のみのキャラクターである。(魂魄妖忌も同様に設定上のみ。)
容姿についての描写も公式には存在しないため、下記のイラストはそれぞれの描き手の自由な想像によるものである。
元々、プリズムリバー家はかつて外界に存在した富豪の家庭であり、末娘のレイラ含めた四姉妹は普通の人間の少女であった。レイラも、ただの寂しがり屋の少女であった。4人とも大層可愛がられていたらしい。
しかし、貿易商であった父のプリズムリバー伯爵が「東の国」で手に入れ持ち込んだ幻想郷産のマジックアイテムが原因となり起こった、とある「不幸な事故(詳細不明)」によりプリズムリバー家は崩壊。
四姉妹は自分達以外の家族・身寄りを亡くし、ばらばらの家に引き取られることになった。つまり人間であるレイラの姉三人は、騒霊とは別の存在。彼女らのその後は、最終的には亡くなったらしい事以外不明。
だが四女のレイラは思い出の屋敷から「離れる事が出来ず」屋敷に一人残った。彼女はどの段階でかは不明だがマジックアイテムにより「能力」を得ており、「レイラ自身とその能力とマジックアイテムの力」により、3人の姉達の姿をした騒霊(ポルターガイスト)※を発生させて屋敷と騒霊と共に消えた。その結果生み出されたのが、今のプリズムリバー三姉妹である。
一人の少女と3人の騒霊は幻想郷に辿り着いた。
騒霊達は、最初こそ幻影・幻覚と変わらぬ存在であったものの、徐々に自我を持ちレイラと会話も出来るようになった。
人間一人では生きていくのが困難な幻想郷でも、レイラは騒霊の姉達の助けを借りて何とか生活し、天寿を全うするまで生きる事が出来たようだ。
しかし、普通は創造主兼拠り所が亡くなれば消えそうな騒霊達だが、何故か彼女の死後も消える事は無かった。
レイラの死後、「『騒』霊らしく騒がしく暮らそう」という発想から楽器演奏を取得、自然にちんどん屋、ひいては楽団活動を行うようになったという。そして「とある理由」で冥界に行くようになり幽霊に有名になり、冥界と顕界を行き来している。
(ちなみに、この設定が載っている文の最後に「――って、そもそも最初は何で冥界へ行ったんだっけー?(リリカ談)」という意味深な一文が載っている)
(参考資料:東方妖々夢キャラ設定.txt、ファンからの質問へのZUN氏よりの回答メール文)
※一般的にポルターガイストは幽霊の仕業とされることが多いが、思春期の少女の不安や不満が生み出しているという説も存在している。
スペルカード
東方妖々夢
妖々夢4面で登場した際には、前述のように使用する自機により対戦開始時の対戦相手が異なる(霊夢vsルナサ、魔理沙vsリリカ、咲夜vsメルラン)。
無論、キャラによって弾幕も大きく異なる為、個別に対策を立てる必要がある。特に咲夜の場合のメルランの通常第一の誘導二連レーザー、通称へにょりレーザーは注意。
第一・第二通常弾幕を攻略すると、三人が揃って協力し合同スペルカードを発動する。
この第一合同スペルカード時に最もダメージを与えた相手が第三通常弾幕・個別スペルカードを発動する。
第一合同スペカ開始時に、どの相手と戦うか選んでおいて集中して撃ち込むと良いかもしれない。
個人差はあるが、スペカ的には低難度の場合はルナサ、高難度の場合はリリカが楽かもしれない。
合同スペカ時にボムで広範囲攻撃をすると、全員に命中してダメージ3倍と言う酷いことになる。初心者にとっては弾幕がかなりエグいかもしれないので、厳しくなったらボム推奨。それでなくても妖4面の道中はクソ長いパターンゲーの為、凡ミスで抱え落ちすると心が折れる。放ってくる弾幕量も多いため、森羅結界を調整して割っていくのもクリアには有効。もちろん、上手く回避して行けるならグレイズも大変美味しい。
ちなみに最終合同スペカで、ひとつ前の合同スペカの動作をメルランのみ引き継ぐ、というバグ?が存在する。
参考:大合葬「霊車コンチェルトグロッソ」メルラン暴走バグ
なお、戦闘中の名前表示が「Sister Prismriver」名義である為、戦闘中の相手をみている暇がない初心者にとっては、「今相手しているのが誰だかよく解らん」と言う事態になり易い…かもしれない。
個別スペルカード及びそれぞれの花映塚でのスペルカードについては、それぞれのページにて。
その他
「虹川」について
「プリズムリバー」(Prismriver)を訳して「虹川三姉妹」「虹川さん」と言われることがよくあるが、これは直訳ではない。
「虹」の英訳が"Rainbow"であることは誰でも知ってるだろうから分かりきっているとは思うが。
prism(プリズム)が、白色光を入射すると屈折して、プリズムから出る光の方向が波長によって違う(分散)ため、そのスペクトルを観察すると虹色に見えることから、「虹」としている。
言葉で説明して分からないならこれを見たほうが早い。
名前の元ネタと綴り
※この節は東方元ネタWikiとこちらのページを参考にしているため、100%正確ではないことをご承知下さい。
東方妖々夢においては、"Sister Prismriver"という表示がされていたが、各個人名のスペリングはゲーム内に登場しない。しかし2004年1月4日に発売された東方書籍において、"Lunasa","Merlin","Lyrica"であると公式見解がなされた。
試しにググれば分かるが、レイラも含めどの名称も欧米の音楽関係に使われているものである。
ルナサ(Lunasa)
月の女神を意味する"Luna"が直接の由来と思われる。
アイリッシュミュージックバンドのLúnasaとの関連度は不明。
メルラン(Merlin)
東方花映塚のゲーム内表記・キャラ設定.txtでは"Marlin"となっているが、それ以外はMerlinで統一されている。
Merlinの本来の発音は「マーリン」であり、「メルラン」はフランス語読み。アーサー王伝説に登場する魔法使いが由来と思われる。ただし"Merlin"は男性名であり、この魔法使いも男性。女性にも使える異形に"Merlyn"がある(発音は同じ)。
ちなみにmerlinを英語の辞書で引くと「コチョウゲンボウ」という和名を持つ鳥が出てくるが、メルランとの関連はないと思われる。
リリカ(Lyrica)
公式設定が決まるまでは、リリカの綴りに最もばらつきが激しかった。
「歌詞」を意味する英単語"lyric"(リリック)が直接の由来と思われる。また「歌劇」をイタリア語で"opera lirica"というが、綴りが違うためあまり関係ないと思われる。
レイラ(綴り不確定)
アラビア語の「夜」が語源だが、エリック・クラプトンの「いとしのレイラ」(原題:Layla,Derek & the Dominos名義、1970年)にも関連があると思われる。
公式設定の綴りはなく、アメリカでは様々な表記がされるが、フランスでは"Leila"が一般的。
その他・二次設定や備考など
基本的に二次創作でも3人セットで扱われる。
原作と異なる二次特有の扱いはあるが、派手なキャラ改変は目立たない。
- ルナサ:ファン間では「ルナ姉」という呼称が割と使われる。また、糸目立ち絵が印象的だったためか糸目キャラ扱いもやや人気(原作で糸目絵がそこまで多い訳ではない)。また、「鬱の音」を扱う上に暗いという設定・妹が躁病の気持ち……という流れから、鬱病であるという扱いも時折ある。
- メルラン:「めるぽ」という愛称で呼ばれる事も。前述のバグと「躁病の気」「明るい」設定のせいか、「躁病の気」どころか常に大暴走キャラとして扱われる事もある。また、愛称の「めるぽ」を響きが似ている2chネタの「ぬるぽ」とかけて、「めるぽ→ガッ」と反応するネタもある。
- リリカ:花映塚登場後の人気投票の結果が元となり「いらない子」などと呼ばれる二次ネタもある。不人気イジりネタの為、使うなら時と場合を弁えよう。
身長がメルラン>ルナサ>>リリカなのにつられてか、キャラ性に引かれてか、胸部もメルラン>ルナサ>リリカである場合が大半。メルランは非常に豊か、ルナサは貧~普、リリカはほぼ貧固定。
レイラとの過去を扱った二次創作では、レイラがボーカル担当になることがままある。
ただ、設定上では三姉妹の演奏取得はレイラ死後であり、人間の四姉妹も楽器については「たしなみ程度にやってたかもしれない」程度らしい。
二次創作では、リリカの髪の色は茶髪で描かれることが非常に多い(妖々夢の立ち絵の髪の色が茶髪に天使の輪が入っているようにも見えるからか)が、花映塚の立ち絵を見る限りリリカの髪の色は白~薄茶?の方が近い。
また、メルランの髪型も普通のウェーブセミロング~左右の長さが違う程度の髪型、といった感じで描かれる事が殆どだが、妖々夢や花映塚の立ち絵の髪型を見ると帽子の左後ろから髪が出ているので、左側のみ髪を結んでアップにしたような髪型になっていると思われる。
3人セット安定な為か、そもそも他のと繋がりが薄い為か、他のキャラとのカップリングはほぼ皆無。
二人で組ませると一人余る関係か、姉妹内ですらろくにカップリングされない。
ただし、イチオシしている二次作家さんが妹二人より多く、二次で主役を張る事が特に多いルナサだけは、それらの作品内発祥の他キャラとのカップリングが多少ある(ルナみょん、ルナ大など)。
お絵カキコ
枚数が増えたので、プリズムリバー三姉妹のお絵カキコに分離しました。
ルナサ
メルラン
リリカ
3人揃って
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ルナサ
メルラン
リリカ
三姉妹
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関連項目
大百科内の別の三姉妹
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