プリツカー賞とは、年一度建築家に与えられる賞である。
概要
アメリカのリゾート企業『ハイアットホテルアンドリゾート』社が設立したハイアット財団が与える。ちなみにプリツカーの由来は創業者一族の姓から。原則として年一回、一人に与えられるものであるがグループに与えられたり(2001年のヘルツォーグ・アンド・ド・ムーロンとか2010年のSANAA)、全く関係ない二人の同時受賞(1988年のゴードン・バンシャフトとオスカー・ニーマイヤー。[1])なんて例もある。
ニューヨークタイムズが「建築界のノーベル賞のようなものだ(意訳)」と記事を書いたせいで『建築界のノーベル賞』との異名を持つ。実際、コレに比される賞は米国建築家協会の『AIAゴールドメダル』と王立英国建築家協会の『RIBAゴールドメダル』ぐらいしかない。
2024年の山本理顕の受賞により、受賞者は日本人9人、アメリカ人8人(1人は二重国籍)、イギリス人4人、フランス人3人となって日本人の受賞が最多となった。
主な受賞者(※日本人限定)
受賞年 | 受賞者 | 主な建築作品 |
1987年 | 丹下健三 | 広島平和記念公園・原爆資料館、代々木競技場、東京都庁舎、 赤坂プリンスホテル新館、フジテレビ本社ビル |
1993年 | 槇文彦 | 幕張メッセ、テレビ朝日本社ビル、朱鷺メッセ、 横浜アイランドタワー、ワールド・トレード・センター(4WTC) |
1995年 | 安藤忠雄 | 住吉の長屋、本福寺水御堂、光の教会、 表参道ヒルズ、東京メトロ副都心線・東急東横線渋谷駅 |
2010年 | 妹島和世&西沢立衛 (SANAA) |
熊野古道なかへち美術館、金沢21世紀美術館、 ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート |
2013年 | 伊東豊雄 | 長岡リリックホール、大館樹海ドーム、せんだいメディアテーク、 まつもと市民芸術館、台中国家歌劇院 |
2014年 | 坂茂 | JR東日本田沢湖駅、ノマディック美術館、カトリックたかとり教会、 大分県立美術館、富士山世界遺産センター |
2019年 | 磯崎新 | 旧大分県立図書館(アートプラザ)、つくばセンタービル、水戸芸術館、 ロサンゼルス現代美術館、なら100年会館 |
2024年 | 山本理顕 | 埼玉県立大学、はこだて未来大学、横須賀美術館、天津図書館、 横浜市立子安小学校、ザ・サークル(チューリッヒ国際空港) |
関連項目
脚注
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