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この項目は、映画『プリキュアオールスターズF』に関するネタバレが含まれています。 |
プリムとは、映画『プリキュアオールスターズF』に登場するキャラクターの一人であり、映画オリジナルプリキュアの一人。そしてこの映画のラスボスである
概要
上映前はキュアエコー、キュアモフルンに続く映画オリジナルプリキュアの一人として紹介されており、プリキュア映画では当たり前のゲストキャラクターに準ずる存在としてのみ開示されていたが、実際はこの映画のボスにして一連の騒動の黒幕シュプリームである。
自分自身を「宇宙最強の存在」と自負しており、それを証明するために強者との闘争を常に求めて宇宙を巡っており、プリキュアオールスターズがいる地球の前には既に数々の星を滅ぼしていた。
性格も非常に冷酷で自身の成長と闘争心しか考えておらず、他人に興味がない。愛や希望、友情、絆といった情は強さに繋がらないからと理解できず蔑んでいた。
作中では本編開始以前に地球へと侵攻し、当時78人のプリキュアオールスターズと戦い、圧倒的な強さで完膚なきまでに撃破し、地球を消滅させている。
だがその際の戦いで今まで使ったことがなかった、あらゆるものを光の粒子として分解する『破壊の力』を使うまで追い込まれた。自分にここまでの力を使わせた『プリキュア』という存在に興味を持った彼女は、プリキュアの力の源を知るために、消滅させた地球をプリキュアの記憶を元に自分が強さに必要と考える要素のみを抜き出し、実験と称して繋ぎ合わせ敵となる魔獣を生成し、自身の姿もプリキュアを真似してキュアシュプリームとその変身前のプリムとして再構築。更には自身の力を分け与えてプリキュアをサポートする妖精を真似てプーカを作り上げ、『プリキュア』として行動を開始した。全ては自分がさらに強くなるため。
だがプーカは基本は無力なプリキュア妖精を模倣したということもあり、力こそはあるが臆病な性格になってしまい、その力を一向に振るおうとしないことに業を煮やし「お前もういらない」と存在意義を否定した上で見捨ててしまった。
その後、消したはずのプリキュアたちと作り物の世界で再び邂逅し、その謎とプリキュアの強さの秘密を探るべく行動を共にするのであった。
キュアシュプリーム
彼女が変身…というより真似た結果誕生したキュアシュプリーム。Supremeという名前はプリキュアを越える存在であると意識したものか。
作中においては変身のセリフ等はなく、必殺技らしい技も存在していないが、服の飾りや技などウサギの耳のようなモチーフが随所にあり、ピースサインの指の間から強烈なビームを放つ。実力は相当のもので、他のプリキュアが苦戦した魔獣を単独で撃破している。
作中でプリキュア達にこの騒動のネタばらしをする際に回想された変身バンクらしきものを見る限り、上辺ではあるもののプリキュアらしさを真面目に再現しようとしていたと思われる。ひろプリ以外のプリキュアが登場する際にキャラ名とタイトルロゴのテロップが登場するが、シュプリームも同様。しかしロゴはこれも模倣と言うべき架空のロゴ(しかも普通には読めない)だったりする。
その一方ではき違えた解釈による模倣であるため、例えばハートの飾りが逆向きに付いているなど、所々で間違った表現ともなっている。
また、中盤までの姿は白基調に緑が入ったカラーリングだが、正体を明らかにして以降は基調色が黒へと変化している。この時の姿はスタッフの間では「シュプリームβ」と呼ばれている(ちなみに本来の姿は「シュプリーム・オリジン」)。
プーカの力によってシュプリームの作った世界が破壊され、全てのプリキュアと地球が蘇るが、シュプリームは「プリキュアの力は人数が多いから」と飛躍した解釈をして自らの分身を多数生み出し、プリキュアたちと乱戦を繰り広げ、さらに黒く巨大化した「シュプリームγ」へと変貌するも、最終的には彼女達の力に圧倒され敗れることになる。
その後目を覚ましソラたちに迎えられると、ようやくプリキュアたちの力の本質は自分が否定してきた愛や希望や友情そして絆によって生まれる物である事を理解、そして自分もプーカを作り出した時点で変わり始めていたこと、いつの間にか無意識にプリキュアに憧れたからこそプリキュアに扮してみた事を悟る。そして妖精たちの力を得てプリキュアになったプーカと共に新たな一歩を踏み出すことになる。
余談
今までのプリキュアにおいて、地球消滅といった所業を行なったボスは存在していたもののプリキュア達は最悪でも変身能力の喪失等に留めて基本生存していた。だがこの映画では作中ではボカされてはいるもののプリキュア達自体が一時的とはいえ消滅という事実上の死亡に追い込んでおり、TVシリーズ及び映画全ての敵を総合してもかなり異例な敵と言える。
一方でその行動に関しては初代映画オリジナルプリキュアのキュアエコーこと坂上あゆみと対極であることが指摘されている。
- あゆみの場合、純粋にプリキュアに憧れていたものの、転校して間もないため周囲となじめず、孤独に過ごしていた普通の少女だったが、フーちゃんとの交流を経て自らのミスで暴走したフーちゃんを止めるため、その想いの力でプリキュアに覚醒し、他のプリキュアたちの協力を得て対話によって戦わずして和解に導き、その後変身できなくなったものの、後にパートナー妖精となるグレルとエンエンに出会ったことで、再びプリキュアへと変身できるようになった。
- 一方シュプリームは自らの力を誇示することを行動原理とする宇宙最強の生命体が、最後の手段を使うまでに追い込んだプリキュアという存在に興味を示し模倣し始めるも、友情や愛情といったその強さの本質を理解できず履き違えた形で表し、半身であるプーカを生み出すも不要であると切り捨て、実験がうまくいかなかったからと再びプリキュアたちを倒そうとするが、結果的に敗れ去り、ようやく本質を理解した上でプーカというパートナー妖精兼プリキュアとしての相棒を得た。
当初は勧善懲悪的にシュプリームを倒して終わらせるという展開を考えていたが、最終的に破れたシュプリームに手を差し伸べる形となった。その帰結としてプーカと2人で歩むという結末となった。なお、シュプリームが黒くなったのは「白が完全な状態を意味し、黒くなったことで不完全になった」ことを意味しており、ラストで黒いキュアシュプリームと白いキュアプーカが並び立つ、初代のブラックとホワイトを想起させる描写は偶然の産物だという。
関連静画
関連項目
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