「えるぅ~」
「この子はエルちゃんって言います!『ひろがるスカイ!プリキュア』に登場するスカイランドのお姫様なんです!」
「演じている声優さんは古賀葵さんなんだよね」
「しかし大百科にプリンセスの記事作ろうにも、記事名どうしましょう」
「だったらクレジット表記準拠で「プリンセス・エル」にしておいて、「エル(プリキュア)」「エルちゃん」はリダイレクトでいいんじゃない?」
概要
天空の世界スカイランド。ここの国王夫妻(CV:一条和矢・吉田小南美)の娘が幼いプリンセスのエルである。
物語の発端はそんな彼女が1歳になる誕生日3月12日のこと。エルを誘拐するためやってきたアンダーグ帝国のカバトンが襲撃、一瞬の隙を突いてさらってしまう。だが、それをたまたま見かけたスカイランドの少女、ソラ・ハレワタールがカバトンの行く手を阻み戦うもワープ空間へ。ソラはエルとともに地上のソラシド市へとやってくることになり、ひとまず虹ヶ丘家のご厄介になる。
まだまだ幼いため「えるぅ~」としか話せなかったが(最初この口癖からソラは「エルちゃん」と便宜的に言っていたが、それが正しい名前であり、さらに素性が自国のプリンセスだと知って驚く事に)、ソラやましろ、ツバサやあげはやヨヨがお世話しているのもあり、歩けるようになったり「しょら」「ましゅろ」「ちゅばさ」「あげは」と名前を言えるようになったりと徐々に成長するように。
その一方でプリキュアになる人物のために「ぷいきゅあ~~~~!」と叫んでスカイトーンを生み出したり、だっこスリングを自らの力で浮かせて飛んで移動することもできたりと、何かと不思議な力を持っている。妖精というかマスコット枠で赤ちゃんキャラ特有の不思議な力を有するパターンなのだが、なぜこのような力を有しているのか、こちらも物語のキーポイントかもしれない。
出自に関する重大な秘密
ソラたちに育てられすくすくと成長するエル。それを見た国王夫妻だったが、エルがプリキュアの変身のものまねをすると彼女の胸から紫色の光が飛び出す。それを見た夫妻はあることを思いだし、ソラたちに重大なことを伝えた。
実はエルは国王夫妻の実の娘ではない。物語が始まる1年前、ベランダから夜空を見ていると、そこには紫色に光り輝く一番星(CV:庄司宇芽香)が。その光から1人の赤ちゃんが舞い降りる。一番星は、スカイランドがやがて滅びる運命にあること、そしてこの赤ちゃんがスカイランドを救うための運命の子であるというのである。一番星は仮初めの子として国王夫妻に託し、夫妻も実の子ではないとわかりながらも大事に育ててきたのである。
夫妻はいずれエルとは離ればなれになると分かっており、なおかつソラたちの元で家族同然に育ってきたこともあり、改めてエルをソラたちに託す。ソラたちもエルもアンダーグ帝国から守ることを改めて決意するのだった。
運命の子として生まれ、不思議な力を持ち、紫色の光を放つエル。果たして彼女のこれからは―。
新たなる力の目覚め
託されて以降もすくすく育っていくエル。そんなおり、アンダーグ帝国の新たな刺客スキアヘッドが現れ、容易くエルがさらわれてしまう。スキアヘッドの強さの前に為す術なく押されてしまうプリキュアたち。アンダーグ帝国の首領カイゼリンの元で囚われの身となり、見るだけしかできないエルは涙するが、ボロボロになっても自分を助けるために立ち上がるプリキュアたちを見て、何を決したか祈り始める。
その時である。エルが光に包まれたのと同じ頃、空からまばゆい光とともに降り立つ一人の少女。彼女は変身しスキアヘッドの攻撃も防御もはねのける。そしてこう名乗った、キュアマジェスティと。
スキアヘッドはマジェスティの力を知って直ちに撤退、それと共にマジェスティも姿を消すも、直後にエルが姿を見せる。新たに姿を見せたプリキュア、エル本人は自分が変身したと言うが、再び変身しようにもそれができない。しょんぼりしているとスキアヘッドにアンダーグエナジーを注がれ暴れる巨大ミノトンの姿。ソラたちが変身しエルを守るため戦う中、懸命も戦う彼女たちを見てこらえきれずエルは戦いの場へ。その時エルの思いに応えるようにミラージュペンが出現。こうして共に戦うための力を得ることになる。
キュアマジェスティ
-降り立つ気高き神秘-
エルが変身するプリキュア。オールスターズ方式で78人目(オールスターズ映画のキュアエコー・キュアシュプリームを含むと80人目)のプリキュアになる。
王女という立場の少女が変身するプリキュアとしては、キュアミューズ・キュアプリンセス・キュアスカーレットに続いて4人目(王女の心の片割れが生まれ変わったキュアエースや女王候補生のキュアラメールもいるが)。ただ、 今回は赤ちゃんがそのまま一旦少女に変わりさらに成長するワープ進化的変身を行うという、キュアエースどころではない成長変身パターンとなった。もっとも元が赤ちゃんで力が強大なため、戦闘変身解除後は疲労からすやすや寝てしまうが。
容姿はエルをそのまま成長させたような姿で、服装もプリンセスという立場かつ尊厳・威厳を意味し君主の尊称としても使われるマジェスティ(Majesty)の名にふさわしいドレス姿。そして夜をイメージしたような星モチーフの意匠があしらわれている。
変身に関しては他の4人同様スカイミラージュを使うが、専用アイテムとして マジェスティクルニクルンという本とペンのセットを持つ。これにより5人の力を合わせた浄化技を放つことができる。
浄化技
- プリキュア・マジェスティック・ハレーション
- マジェスティクルニクルンを用いて、プリキュア5人の力を合わせて発する合体技。マジェスティが本を開き、ペンでページのハートをなぞった後各自のマークをタッチし、スカイが飛んでペンで円を描き、他の4人も円の中を飛んでチームエンブレムを形成、それを照準にしてエナジーを敵めがけて発射し浄化する。最後はマジェスティが本を閉じて締め。
ネタバレに関する諸々
そもそもの話として、トロプリのローラの時同様、プリキュアになると判明する以前から記者会見にエル役の古賀葵が出席するなど、妖精・マスコット枠でありながらプリキュア同等のメイン格扱いを受けていたのは確かである。各種ライブでも 発表時点でエルのキャラソンがないのに古賀の出演が決まっているなどの要素があり、この段階で「もしかして?」となるのは当たり前であった。
また「変身スカイミラージュ」の発売直後から、毎度おなじみのピンアサインの配置パターン解析が直ちに行われ、この時点でマジェスティの存在が判明、そして音声が明らかに古賀葵の物であるため、一部ネタバレ勢の間では「エルが成長してプリキュアになるのでは」といいう推測が起きていた。
とはいえ、「めざせ!あこがれのわたし プリキュアミラーパッド!オールスター」の中には関連するデータが存在せず、さらに説明書に「今後追加データであそびを拡張することができる」と明示されていたため、のちのち発売される玩具でアップデートすることでマジェスティに関する情報が追加されるのは明白だった。
ストーリーを追うごとにエルの素性もわかり始め、後期エンディングで明らかに1人分のスペースが空いているなど、次への展開を見せていく中、これまで隠しきっていたにも関わらず、8月に入って一部通販等では先走って掲載した商品情報やその画像で新たなプリキュアの情報が流出したり、バンダイ含め一部の商品において「キュアバタフライ」と書くべき所を「キュアマジェスティ」と誤記する痛恨のミスをするなどしていたが、9月3日放送分でサプライズ登場すると共に放送後に玩具等が発表、そして10日放送分をもって正式に発表されることになる。
関連動画
「エルちゃんに関する動画を紹介してくださいね。くれぐれも東映アニメーションさんに怒られないものをお願いします!」
関連静画
関連項目
- プリキュアの妖精一覧
- プリキュアの一覧
- ひろがるスカイ!プリキュア
- ソラ・ハレワタール / キュアスカイ
- 虹ヶ丘ましろ / キュアプリズム
- 夕凪ツバサ / キュアウィング
- 聖あげは / キュアバタフライ
- シフォン / アイちゃん / はぐたん(同ポジションの赤ちゃんキャラ。はぐたんは人間の赤ちゃんかつプリキュアということで共通)
- 調辺アコ / 白雪ひめ / 紅城トワ(王女様なプリキュアたち)
- 円亜久里(王女の心の片割れが生まれ変わったかつ成長変身の先駆)
- 花海ことは(元は妖精の赤ちゃんで変身時はワープ進化がバンクに採り入れられている。映画でも同じチームに)
- ローラ(こちらは女王候補生)
- アイドル(YOASOBI)(歌詞の「一番星の生まれ変わり」で連想した人多し)
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