嘘 つ き は ス パ イ の 始 ま り
プリンセス・プリンシパルとは、Studio 3Hzとアクタスの共同制作によるテレビアニメである。
2017年7月よりTOKYO MX、サンテレビ、BS11などで放送された。
イントロダクション
舞台は19世紀末、巨大な壁で東西に分断されたアルビオン王国の首都ロンドン。
伝統と格式ある名門、クイーンズ・メイフェア校には、5人の少女たちが在籍していた。
彼女たちは女子高校生を隠れ蓑に、スパイ活動を展開。
変装、諜報、潜入、カーチェイス……。
少女たちはそれぞれの能力を活かし、影の世界を飛び回る。
「私たちは何?」
「スパイ。嘘をつく生き物だ」
概要
19世紀のロンドンを舞台とした、女子高生たちのスパイアクションアニメ。略称はプリプリ。
作動すれば無重力を齎し、動力源ともなる新物質「ケイバーライト」。その産出国であるアルビオン王国は栄華を極めたが、革命により王国と共和国に分裂、東西に打ち立てられた「ロンドンの壁」によって分かたれてしまう。そして現在、両国はスパイが暗躍する最前線と化していた。
これはありとあらゆる勢力のスパイが跋扈するロンドンにおいて、共和国側の諜報組織「コントロール」と、それに属する5人の少女たち「チーム白鳩」の活躍を描いたお話である。
本作におけるロンドンは史実とはまた異なった歴史を辿っており、生き物の様に蠢く蒸気機械や超巨大な飛行戦艦などが活躍する、スチームパンク的な世界となっている。
放送される際、時系列バラバラに放送されており、時系列としてはcase番号順である。
続編決定
2018年4月29日:千葉・舞浜アンフィシアターにて行われた、初のライブイベントである「プリンセス・プリンシパル STAGE OF MISSION」で続編が発表された。続編は完全新作として、TVシリーズ最終話のその後が描かれる完全新作。全6章の続編を2019年に劇場公開することが発表された。なお11月22日に発売されるライブイベントのBlu-rayには、新作映像を最速で観られる「新作特報PV」も特典として収録される。
2019年9月30日:公式サイトにて「プリンセス・プリンシパル Crown Handler」第1章が2020年4月10日劇場公開されることが発表された。またアンジェ役を古賀葵が引き継ぐことも同時に発表された。
2020年4月2日:新型コロナウィルス感染拡大に伴い第1章の劇場公開が延期されることが発表された。(第1章公開延期のお知らせ)、それに伴い4月5日に予定していた特別生放送及びTVシリーズ一挙放送の中止も発表された。
2020年9月24日:延期されていた劇場公開日が2021年2月11日に決定したことが発表された。
2021年7月15日:第2章が2021年9月23日より全国46館にて公開されることが発表された。
登場人物
- アンジェ
(CV:今村彩夏→古賀葵)
本作の主人公。スニーキングやピッキングなど諜報活動のための技術力、お嬢様から不良娘まで様々な人物に成りきる演技力、射撃や体術でいざという時に敵を叩きのめす戦闘力、全てに秀でた凄腕のスパイである。組織からも一目置かれており、チームでは唯一、小型化されたケイバーライト制御装置(通称:Cボール)を託されている。
基本的に冷静沈着な人物だが、同時に仲間にもあまり自分を見せようとしない嘘つきであり、時折「黒蜥蜴星」という謎の設定を持ち出しては皆を困惑させている。
周囲にはひた隠しにしているが、実はプリンセスとは『古い知り合い』であり大の仲良し。そのため彼女に関わる事柄になると途端に取り乱したり過保護になったりする。また、今の立場もあり彼女とは距離を置いた付き合いをしているが、あまり近づき過ぎると歯止めが効かなくなるらしい……
- プリンセス
(CV:関根明良)
王位継承権第4位の王女様。本名はシャーロット。常に笑顔を絶やさない穏やかな女性に見えるが、実際は王女でありながら共和国と通じ、知略や駆け引きを用いて自身が女王になれるよう画策する強かなお方である。本人曰く「悪い女」。
普段はアンジェたちと学生生活を満喫しつつ公務に勤しんでいるが、いざ任務となれば王女とスパイ、二つの顔を使い分け暗躍する。
- ドロシー
(CV:大地葉)
チーム白鳩のリーダー。任務では車の運転やアンジェ達のバックアップ、そしてその豊満なバストと色気を駆使したハニートラップを仕掛けるのが主な役割である。平たく言うとお色気要員。任務では淫らに悪女っぽく振る舞う事もあるが、本来はサバサバとした面倒見のよい姉御肌であり、常にチームメイトを気にかける心優しい女性である。
皆と同様に女学生として潜入しているが実年齢は20歳。ハタチで女子高生という罪深い行いについては作中でも散々ツッコまれており、流石に本人も思う所があるのか「仕方ないだろ!命令なんだよ!」と必死になって弁解している。かわいい。
- ベアトリス
(CV:影山灯)
プリンセスお付きのちんまい侍女。敬愛するプリンセスが加入すると共に、なし崩し的に任務に参加するようになった。スパイとしてはまるっきりの素人であったが、努力と経験を積み重ねる事によりチームの一員として立派に成長していくようになる。
何の変哲も無い少女に見えるが、実は機械狂いの父親によって声帯を改造されたという過去を持ち、喉には発声装置が生々しく取り付けられている。機械の調子が悪くなるとまともに声が出せなくなるという欠陥を持つが、機械を調整する事により様々な人物の声帯模写を行えるというスパイ打ってつけの機能を有している。またメンテナンスを自分で行っているためかメカニックとしての技能にも長けており、整備する機械を「この子」と呼んだりとマシンに対する愛着は深い。
- ちせ
(CV:古木のぞみ)
日本からやってきたサムライガール。ベアトに次いで小柄であるが、白兵戦においてはチーム一の実力を誇る。真面目な人柄だが天然で融通の利かない面があり、アンジェの言う黒蜥蜴星を信じ込んでしまった事も。
アンジェたちと活動する共和国側のスパイだが、同時に日本が共和国か王国どちらに付くかを見定めるための使命を帯びた密偵でもある。つまりは二重スパイ(半ば公然の秘密ではあるが)。
……であるのだが、英国式の生活に馴染みがない+日本での習慣や文化を露骨に持ち込んでいるため、私生活においてはこれ以上となく目立ちまくっている。いいのか。
- L-エル-(CV:菅生隆之)
諜報組織「コントロール」のリーダー。落ち着きと威厳を備えた老年の男性であり、アンジェたちに指示を与える。
メンバーの活動については任務に支障を来さない限り比較的自由にさせており、突然の物資の陳情などにも柔軟に対応してくれる良い上司。但しプリンセスは白であると主張するドロシーに対し「この世界に白はない。黒とグレーがあるだけだ」と返すなど、甘さや隙をまるで見せない人物でもある。
チーム白鳩の事をプリンシパルと呼称している。タイトルにもあるこの言葉は、バレエ団におけるトップダンサーを指す称号のこと。この他、単語として「主な、主役、学長、元金、本人」といった意味を持つ。
- ノルマンディー公(CV:土師孝也)
アルビオン王国公爵。内務卿として王国内外のありとあらゆる情報に通ずる、言うなれば王国スパイの総元締め。本作のラスボス的存在である。公の場においては紳士として振る舞っているが、その本性は冷酷かつ非情。至る所に監視の目を光らせており、いざとなれば死を以って邪魔者を処理する。
国民の人気者であるプリンセスを危険視しており、彼女の動向を探っている。
放送局・配信サイト
放送局 | 放送開始日 | 放送時間 | 備考 |
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TOKYO MX | 2017年7月9日 | 日曜日 23:00~ | |
KBS京都 | 日曜日 23:30~ | ||
サンテレビ | 日曜日 25:00~ | ||
BS11 | 2017年7月11日 | 火曜日 24:30~ | |
AT-X | 2017年7月14日 | 金曜日 20:00~ | |
配信サイト | 配信開始日 | 配信時間 | 備考 |
ニコニコチャンネル | 2017年7月12日 | 水曜日 12:00 | |
ニコニコ生放送 | 2017年7月16日 | 日曜日 22:30~ | タイムシフト有り |
見放題配信 | |||
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2019年9月1日(日)午後12時〜順次配信開始 | |||
Amazon Prime Video | アニメ放題 | dアニメストア | バンダイチャンネル |
U-NEXT | Hulu(配信予定日調整中) |
スタッフ
監督 | 橘正紀 |
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シリーズ構成・脚本 | 大河内一楼 |
キャラクター原案 | 黒星紅白 |
キャラクターデザイン・総作画監督 | 秋谷有紀恵 |
総作画監督 | 西尾公伯 |
コンセプトアート | 六七質 |
メカニカルデザイン | 片貝文洋 |
リサーチャー | 白土晴一 |
設定協力 | 速水螺旋人 |
プロップデザイン | あかづきりょう |
音楽 | 梶浦由記 |
音響監督 | 岩浪美和 |
美術監督 | 杉浦美穂 |
美術監修 | 池信孝 |
美術設定 | 大原盛仁 / 谷内優穂 |
色彩設計 | 津守裕子 |
Head of 3D Animation | トライスラッシュ |
グラフィックアート | 荒木宏文 |
撮影監督 | 若林優(T2 Studio) |
編集 | 定松剛(サテライト) |
アニメーション制作 | Studio 3Hz / アクタス |
主題歌
- オープニングテーマ 『The Other Side of the Wall』
- 作詞:Konnie Aoki
- 作曲・編曲:高橋諒/Created by Void_Chords feat.MARU
- エンディングテーマ 『A Page of My Story』
- 作詞:Konnie Aoki
- 作曲・編曲:高橋諒
- 歌:アンジェ(今村彩夏)、プリンセス(関根明良)、ドロシー(大地葉)、ベアトリス(影山灯)、ちせ(古木のぞみ)
- 挿入歌 『moonlight melody』(第6話)/『もひとつまわして』(第7話)
- 作詞・作曲・編曲:梶浦由記
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 動画 |
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第1話 | case13 Wired Liar | 大河内一楼 | 橘正紀 | 江副仁美 | 寺尾憲治 | |
第2話 | case1 Dancy Conspiracy | 詩村宏明 | 伊部勇志 | 大高雄太、金丸綾子、青木昭仁 鶴窪久子(総作監) |
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第3話 | case2 Vice Voice | 島津裕行 | 博史池畠 | 服部聰志 鶴窪久子(総作監) |
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第4話 | case9 Roaming Pigeons | 迫井政行 | 山下英美 | 飯田剛士 | ||
第5話 | case7 Bullet & Blade's Ballad | 江畑諒真 | 間島崇寛 | 江畑諒真 | ||
第6話 | case18 Rouge Morgue | 内藤明吾 | 工藤寛顕 | 小島えり | ||
第7話 | case16 Loudly Laundry | 橘正紀 | 大森祐紀 | 高橋あやこ、金丸綾子 鶴窪久子(総作監) |
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第8話 | case20 Ripper Dipper | 入江泰浩 | 高田淳 | 田中克憲、逵村六、小倉典子、 実原登、内原茂、桜井木の実、 澤木巳登理、小笠原理恵 |
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第9話 | case11 Pell-mell Duel | 迫井政行 | 鶴窪久子、飯田剛士、金丸綾子、 小堺能夫、小松香苗 |
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第10話 | case22 Comfort Comrade | 内藤明吾 | 黒部万太郎 鈴木拓磨 |
坂井翔太、松尾亜希子、新井博慧、 鶴窪久子、飯田剛士、小堺能夫、 金丸綾子 |
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第11話 | case23 Humble Double | 檜垣亮 | 佐野隆史 | 加藤顕 石倉賢一 |
北條真純、大高雄太、実原登、 田中克憲、桜井拓郎 |
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第12話 | case24 Fall of the Wall | 内藤明吾 | 橘正紀 | 小島えり、田中克憲、逵村六、 実原登、大高雄太、王國年、 秋谷有紀恵、飯田剛士 |
WEBラジオ『プリプリ♡秘密レポート』
TVアニメ『プリンセス・プリンシパル』の視聴者拡大のため、作品に関する様々な情報を届ける秘密のオーディオコミュニティとして2017年7月9日より毎週日曜日に公式サイトのRADIOから配信されている。パーソナリティは今村彩夏(アンジェ)と大地葉(ドロシー)が担当しており、各コーナーにて視聴者からのメールを公式サイトの専用フォームから募集している。
- 『クロトカゲ星☆入国審査』
- 視聴者からのウィットに富んだ嘘を募集している。パーソナリティの眼鏡にかなった投稿者には「クロトカゲ星・貴族院」等の称号が授与される。
- 『お色気♡口だけ番長』
- 視聴者からのセクシー武勇伝(色っぽい自慢話)を募集している。
- 『フツーなおたより』
- アニメ本編に対する意見・感想・疑問、ラジオ番組への要望や上記のコーナーに属さないメール、パーソナリティやスタッフへの応援メッセージ等を募集している。
関連動画
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関連チャンネル
関連項目
外部リンク
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