プリントゴッコとは、理想科学工業が発売していた小型印刷機である。
概要
1977年にはがき印刷機として発売された。孔版印刷の原理を応用した印刷機で、原版の作成と印刷が簡単にできるため年賀状印刷用として普及、1996年には累計販売台数が1000万台を突破している。
しかし、ワープロやパソコンの登場で活字を使った年賀状の作成や、より多色のイラスト、写真を使った年賀状が作られるようになってからは販売が激減、2003年10月にはプリントゴッコブランドのインクジェットプリンターを出すも、従来のインクが使用できないなどの理由で普及せず、2008年6月には本体の販売を終了、2012年12月には消耗品の販売及びサポートを終了し、プリントゴッコ関連事業は全て終了している。
原理
原稿を炭素(カーボン)を含んだ筆記具で書き、本体に原稿と原版用のフィルム(マスター)をセットし、フラッシュランプを外側にセットして押しつけ、ランプを光らせてその熱でフィルムに転写させる。転写させた部分は細かい穴を持つ半透過のスクリーンとなる。
マスターの上に、チューブに入った専用のインクを盛り、再び本体にセットして押すことで、インクがマスターに開いた細かい穴からしみ出して、はがきなどに印刷することができる。
当初は細かい印刷が難しかったものの、より細かい穴になるハイメッシュマスターができたことで、精細な印刷が可能になった。
プリンターとの違いとして、三原色では表現できない金、銀、蛍光色のインクを使った表現できる点が大きく挙げられる。
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関連項目
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