プルケ(スペイン語: pulque)とは、謎の白い液体メキシコの伝統的な醸造酒の一つである。
概要
少なくとも1000年以上前に発明されたと考えられている伝統的な醸造酒で、もやしもんの5巻でも紹介されたお酒として有名。
原料は竜舌蘭という植物の一種であるマゲイ(maguey)で、その茎をくり抜き、中に詰まった汁を発酵させて作る。アルコール発酵だけでなく乳酸発酵もしているため酸味もあり、風味は日本のどぶろくに近い。このプルケを蒸留するとメスカルあるいはプルカッタ(mezcal, pulcatta)という蒸留酒になり、さらにメスカルの中でも特定の種類の竜舌蘭(テキーラリュウゼツラン、agave azul)の茎を蒸し焼きにしたものを原料とし、法定産地で製造されたものを「テキーラ」(tequila)と呼ぶ。
色は乳白色で粘りがありクセがあるのでパイナップルなどのジュースと混ぜて飲まれることが多い。また赤・黄・茶・緑とカラフルに着色されたものも売っている。
鉄分やビタミンを多く含み、栄養価が高いためメキシコでは健康のため子供にも飲ませることがある。
火入れ等の滅菌はされておらず、メキシコの気候も手伝い発酵が進むスピードが速いので日本ではまずお目にかかることは出来ない(プルケという名もナワトル語で「腐らせてダメにした」という意味のポリウッキ(poliuhqui)から来ている)。
飲んでみたいならメキシコ現地で買うか、酒場(プルケリア、pulquería)へ行ってみよう。
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