プレバト!!とは、TBSで放送されている芸能人の才能を査定する番組である。
概要
2012年より放送開始。MCは浜田雅功。元々は「使える芸能人は誰だ!?プレッシャーバトル!!」というタイトルで、大御所芸能人や有名スポーツ選手2人を「王様」に見立て、自らの代わりに戦う「戦士」を指名し、団体戦形式で「王様」の代理対決を行ったり、漢字の書き順の知識を競い合うトーナメントを行っていたが、中々視聴率は上がらなかった。ところが、2013年11月より開始した芸能人の才能を査定する「才能査定ランキング」で、特に俳句査定における査定員の夏井いつき先生の大御所芸能人に対する歯に衣着せぬ毒舌ぶりとひどい句に対する劇的添削が大ウケし、一躍人気番組に。昨今の俳句ブームの立役者となった上、夏井は2017年度の第44回放送文化基金賞を個人・グループ部門で受賞した。さらには中学国語の教科書に藤本敏史・村上健志・梅沢富美男・横尾渉・皆藤愛子の句が掲載されたり、歳時記に村上・的場浩司・光浦靖子の句が掲載されたり、立川志らくの句が渋沢栄一記念館に飾られることとなった。俳句以外では、スプレーアート査定で光宗薫が描いた「とみさとすいかうま」が富里市の市制20周年記念事業キャラクターに採用されたり、水彩画査定で中川大輔が描いた玉川上水の風景画が小平市のホームページに掲載されている。
査定
複数の芸能人が俳句や生け花などを作り、それを査定員が「才能アリ」「凡人」「才能ナシ」かを査定(ただしごくまれに、それ以外の評価が下されることも)。評価の解説を行った後、作品を添削・手直ししたり、お手本を作ったりする。なおいずれの部門においても、審査の公平性を期すため誰が作ったかは査定員には知らされない。そのため、ボロクソに酷評した作品が大物芸能人によるものだったと知って青ざめるのがお約束である。凡人以下ともなれば大御所だろうと高学歴だろうと容赦なく酷評されるため、「自分のイメージが壊れる」と本番組に出たがらない芸能人も多い。
才能ナシの最下位には「自分は〇〇の才能がなく、番組の雰囲気をぶち壊してしまう恐れがあります。あらかじめご了承ください」という趣旨の文章を罰ゲームとして読み上げなくてはならない。当初は毎回放送されていたが、現在は放送されるのはごくまれである。
主な査定
太字は永世名人。
- 俳句
- 本番組の看板とも言える査定。お題となる写真を元に俳句を一句作り、それを俳人の夏井いつき先生が査定。70点以上で才能アリ、69〜40点で凡人、39点以下で才能ナシとなる。査定の際には別室から中継を結び添削する。その際の毒舌ぶり(例えば「雨降る」などと書けば「雨は降るもんだろ! 降らない雨があるなら持ってこい!」と酷評される)が人気を博した。近年では「夏井先生の本を読んで勉強しました!」と公言する挑戦者も多い。また、製作者の句の説明によっては減点や順位入れ替えが起こる可能性があるのも特徴で、特待生のランクダウンもしばしば起こっている。
主な特待生:梅沢富美男、東国原英夫、村上健志、千原ジュニア、藤本敏史、横尾渉、中田喜子、立川志らく、千賀健永、ミッツ・マングローブ、森口瑤子、皆藤愛子など
- 本番組の看板とも言える査定。お題となる写真を元に俳句を一句作り、それを俳人の夏井いつき先生が査定。70点以上で才能アリ、69〜40点で凡人、39点以下で才能ナシとなる。査定の際には別室から中継を結び添削する。その際の毒舌ぶり(例えば「雨降る」などと書けば「雨は降るもんだろ! 降らない雨があるなら持ってこい!」と酷評される)が人気を博した。近年では「夏井先生の本を読んで勉強しました!」と公言する挑戦者も多い。また、製作者の句の説明によっては減点や順位入れ替えが起こる可能性があるのも特徴で、特待生のランクダウンもしばしば起こっている。
- 生け花
- お題となる花を一人30分以内で自由に生けてもらい、それを華道の大家・假屋崎省吾先生が査定。査定の際には作品をスタジオに持ち込み手直しする。また、特待生に対しては後ろに掛け軸が飾ってあるといった特殊なシチュエーションで生けてもらう場合もあり、2018年頃からは番組側で用意した数種類の花器から挑戦者に1種類を選ばせて生ける形になった。改変期の番組対抗戦では、2人で協力して生けてもらう。査定では、生け花における基本的な作法・演出ができているか、花器の選び方や合わせ方が作品に合っているかなどを重視する。
主な特待生:紫吹淳、三上真史、遼河はるひ、梅沢富美男、熊谷真美、武井壮、千原ジュニア、泉谷しげるなど
- お題となる花を一人30分以内で自由に生けてもらい、それを華道の大家・假屋崎省吾先生が査定。査定の際には作品をスタジオに持ち込み手直しする。また、特待生に対しては後ろに掛け軸が飾ってあるといった特殊なシチュエーションで生けてもらう場合もあり、2018年頃からは番組側で用意した数種類の花器から挑戦者に1種類を選ばせて生ける形になった。改変期の番組対抗戦では、2人で協力して生けてもらう。査定では、生け花における基本的な作法・演出ができているか、花器の選び方や合わせ方が作品に合っているかなどを重視する。
- 盛り付け
- 挑戦者にはそれぞれ別々の課題料理が提示され、その料理を自分のセンスで盛り付け、それを料理研究家の土井善晴先生が査定。具材の配分や、器、サイドメニュー、あしらい、薬味、ソース、ドレッシング等は用意されているものであれば自由に利用可能。また、お題と乖離しないレベルであれば、用意された料理や食材を自分流にアレンジすることも可能。さらに特待生に対しては、盛り付ける題材は自由だが器が指定されるケース、同じ器を2枚選んだうえで同じ料理を別々の形で盛り付ける課題が提示される。なお、作品発表前に「どうぞお召し上がり下さい」と言うのがお決まりとなっている。見た目の美しさや独創性だけでなく、「一般的な料理の作法・マナーに則っているか」「料理の味を損ねる盛り付けではないか」「食べる人のことを考えた盛り付けになっているか」などが査定される。査定解説後、同じ料理でお手本となる盛り付けを行い、映像を通じて作者を明かす。
主な特待生:馬場裕之、杉本彩、武井壮、千原せいじ、三遊亭円楽、篠田麻里子、安田美沙子
- 挑戦者にはそれぞれ別々の課題料理が提示され、その料理を自分のセンスで盛り付け、それを料理研究家の土井善晴先生が査定。具材の配分や、器、サイドメニュー、あしらい、薬味、ソース、ドレッシング等は用意されているものであれば自由に利用可能。また、お題と乖離しないレベルであれば、用意された料理や食材を自分流にアレンジすることも可能。さらに特待生に対しては、盛り付ける題材は自由だが器が指定されるケース、同じ器を2枚選んだうえで同じ料理を別々の形で盛り付ける課題が提示される。なお、作品発表前に「どうぞお召し上がり下さい」と言うのがお決まりとなっている。見た目の美しさや独創性だけでなく、「一般的な料理の作法・マナーに則っているか」「料理の味を損ねる盛り付けではないか」「食べる人のことを考えた盛り付けになっているか」などが査定される。査定解説後、同じ料理でお手本となる盛り付けを行い、映像を通じて作者を明かす。
- 絵手紙
- 水彩画
- 消しゴムはんこ
- 色鉛筆
- バナナアート
- スプレーアート
その他、和食やパスタなどの料理系、和紙ちぎり絵や陶芸などの芸術作品系の査定が行われている。
特待生制度
複数回才能アリ1位になったり、飛び抜けて優秀な成績を残した者は特待生に昇格し、通常挑戦者より厳しい査定を受けることになる。特待生は通常挑戦者の後ろの座席に座り、通常挑戦者の作品にコメントしたりする。
特待生は査定ごとに「昇格」「現状維持」「降格」かを査定。優秀な作品であれば昇格する(特に優秀であれば飛び級もあり得る)が、何度も現状維持になり改善が見られない、特待生としてあるまじきミスを犯した、査定員に反発的であれば降格され、5級で降格判定を受けた場合は通常挑戦者に戻る。
特待生は5級からスタートし、ランクは下から特待生5~1級、名人初段~10段、師範となる。さらに俳句の10段は6段階に分かれており、最初は無星からスタート。より厳しい査定を乗り越え5つ星を獲得できれば「永世名人」の称号を得る。さらに最高位の師範ともなれば査定員と同様の立場で添削が可能となるが、現時点では昇進条件は不明(後述の経緯により、師範は無かったことにされたものと思われる)。
改変期には、特待生一斉昇級・昇段テストや、特待生候補による一斉昇格テストが行われる。お題はいずれも通常より難度の高いものが出される。
2020年5月からは俳句で永世名人になった梅沢富美男に対して「永世名人のお手本」を提示。夏井監修の句集(完成には50句)を作るために足りない句を製作し、巨大な掛け軸で披露。それを掲載決定がボツかを査定し、ボツになった場合は「永世名人の名誉を保つため」という名目でシュレッダーで粉砕され紙吹雪のようにまき散らされる。その後の紙くずは永世名人の像を製作するのに使用される。
2023年4月からは句集を完成させた梅沢に対し「特別永世名人」の称号を与え、番組を締めるのにふさわしい「締めの一句」を製作し、「お見事!」か「ガッカリ・・・」かを判定。「ガッカリ・・・」の場合はシュレッダーで粉砕される。当初はそれ以上のペナルティは無かったが、2024年上半期の梅沢の不振に伴い、10連続でガッカリ判定の場合は特別永世名人の称号剥奪・句集廃版・印税全額返金のペナルティが課されることとなった。
一方俳句以外は10段が最高位となっており、その後はジャンルによって異なるミッションが課されることとなっている(水彩画はプレバト展の歴代名画TOP7にふさわしい絵画、消しゴムはんこは切手シート10枚にふさわしい作品)。
タイトル戦
改変期には、特待生・名人によるタイトル戦が行われる。
俳句の場合は「春光(当初は「俳桜」だった)」「炎帝」「金秋」「冬麗」の4タイトルがあり、優勝者はそれに応じたタイトルを獲得し、観客席の後ろに肖像画が飾られる。さらに2018年度炎帝戦からは、予選・決勝という2ステージ方式で実施。まずシード権(2019年金秋戦までは名人全員、2019年冬麗戦以降は前回決勝上位、2020年炎帝戦以降は永世名人は無条件でシード)を持たない者による予選を行い、その勝者とシードによる決勝を行う。お題は昇級試験と同様、通常より難度の高いものが出される。2020年炎帝戦以降は予選がブロック制になり、まず各ブロック1位が無条件で決勝進出。各ブロック2位同士で敗者復活戦を行いその勝者が決勝進出となる。2022年金秋戦以降は全ブロックの2位以下から最も上手かった俳句が敗者復活となる(そのため、ブロック3位以下が敗者復活で勝ち上がったり、逆にブロック2位でも予選落ちの可能性がある)。また、2020年冬麗戦以降は春光・金秋はこれまで通りの特待生・名人のみだが、炎帝戦は特待生でなくても1度でも才能アリを取っていれば参加権が与えられ(その初回となった2021年度は特待生ですらない、才能アリを1回取っただけの犬山紙子が優勝している)、冬麗戦は年間最優秀句を詠んだ特待生や一般挑戦者が選抜されるグランドチャンピオンシップ形式となった。また、2021年度冬麗戦以降、炎帝・冬麗の下位(11位以下)の句はランク外としてテレビでは放送されず、TVerの見逃し配信のみの紹介となる。
水彩画の場合は主に春秋の改変期で実施。事前に野村が厳選したお題から抽選で決定。評価は通常の「切り取り方」「正しい描写」「明暗」が30点満点ずつ、さらに各お題ごとに野村が重視するポイントを「特別加点」として最高10点の合計100点満点で評価。優勝者はその時の絵を拡大したものが番組セットとして飾られる。
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