プレミアムフライデーとは、月末に取り入れようとした半ドンのことである。略称・通称は「プレ金」。
現状ではもう流行っているのかどうか分からない。
概要
政府および経済界が消費活動喚起のために取り入れようとした、「月末の金曜日に仕事を早く切り上げて、その時間で好きなこと(消費)をしてもらおう」というキャンペーン。第1回目は2017年2月24日。安倍晋三首相自ら座禅を組んでお休みを呼びかけた。
ただ、月末に業務が集中する[1]業種が多いことも知らないような、官僚様が言い出した無策のこともあってか、大した効果は見られず、見直す声が上がっている。 [2]
導入から3年経った2020年ではすっかり忘れ去られたワードと化している。皆さん覚えてます?[3] [4]
理由・その他
- 【時間を減らしても給与が増えない】
- それだけの給与やボーナスといった稼ぎを受け取っている人たちならば、月末を少々早く上がったところで額に大きい変動はない。しかし、低所得の人からしてみれば、(スタグフレーションのせいで)そもそもその分手数(時間)を使って稼がなければ生活できるだけの収入にならないため、ただ「切り上げろ」というだけで減らされた時間に対する賃金の保証も給付もなにもない層にとっては、迷惑でしかない。
- 【行く先の店で働いている人の時間】
- 早めに上がって帰れる立場や業種の人はそれで帰っても差し支えないが、飲食店やアミューズメントなど対人でのサービス提供が必要な業種にとっては意味がない。大量に上がってくる人たちをもてなすぶんの人員と時間が必要になってしまう。人手が増えればその分働き時間も増えるため、恩恵を受けられる人と受けられない人の差が開いてしまう。
- 【新型コロナウイルスによる影響】
- 2020年以降、強い感染力を持つ新型コロナウイルスが世界中で猛威を奮ったため、接触と感染のリスクが増えるという事で、積極的な外出をすることが忌避されてしまうようになる。さらには「巣ごもり需要」や「内向き消費」などと言われる通販やデジタル系への消費が増えてしまったため、プレ金の存在意義がさらに揺らぐこととなった。
- ただ奇しくも、これによって不要な外出や無駄な出勤が抑えられて労働時間が流動化し、「副業の増加」や「テレワークの導入」など、「働き方改革」が政策ではないものによって達成されたとする皮肉な結果が起きている。
- 【企業側からも皮肉られている】
- 2021年7月には、シャープのツイッター公式からもプレミアムフライデーの現状を皮肉ったツイートが出され、また、有名企業でさえも恩恵に預かれるわけではないことが明かされている。[5] [6]
反応
経済産業省は、プレミアムフライデー推進協議会は活動中だと主張しているものの、「現状は新型コロナウイルスへの対策を最優先にしている」としており、世間の状況を見て検討していくとしている。 [7]
しかし、2016年の開始当初は約2億円だった予算が年々細っていき、2020年度以降は予算ゼロになっていることがメディアの取材で判明している。 [8]
地方自治体の中にはプレ金に見切りをつけ、名称を変更して月末金曜にとらわれない政策を独自に検討しているところもある。 [9]
関連動画
関連静画
関連項目
関連リンク
脚注
- *本項の項目名を借りて言えば「プレミアムザンギョウデー」。
- *プレミアムフライデーはなぜコケたのか (Yahoo!ニュース 2017/9/15(金) 10:53)
- *もはや誰も覚えていない「プレミアムフライデー」はなぜ失敗したのか (マネー現代 講談社 2020.06.12)
- *そういえばどうなった? 「プレミアムフライデー」4年で現状と今後は? (オトナンサー 2021.05.28)
- *プレミアムフライデーの現状を風刺 「カノッサの屈辱」思わせるシャープのツイートが話題 「民明書房」引用したリプも (iza 2021/7/30 13:30)
- *シャープ公式、プレ金で「プレミアム言うの辞めます」 中の人も「プレミアムのない社員」だった (キャリコネニュース 2019.10.25)
- *そういえばどうなった? 「プレミアムフライデー」4年で現状と今後は? (オトナンサー 2021.05.28)
- *「プレ金」まだやるの? コロナ禍でも静岡市は今年度440万円計上 経産省は「ほぼ自然消滅」 (東京新聞 2021年5月20日 12時00分)
- *「プレ金活動」名称変更を 取り組み下火、コロナ禍踏まえ (中日新聞 2021年6月26日 05時00分)
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