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プロドロス

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プロドロスとは、『機動戦士ガンダム水星の魔女』に登場するモビルスーツである。型式番号はHU-45p

概要

プロドロス
開発・製造	ハヌマット・マニュファクチャリング・インダストリー(HMI)
型式番号	HU-45p
頭頂高	18.6m
重量	74.3t
オプション武装	アサルトライフルチェーンガンナギナタ
パイロット	オルコットベッシ・エンリケフィリップ・クージャリル・ジ・ナランカ

アーシアンで構成された反スペーシアン組織「フォルドの夜明け」が保有している機体。

第15話『父と子と』に登場する、同話の主役機。出番はこの1話ただ1回のみであり、公式サイトにおいても『その他のモビルスーツ』欄で他のゲスト出演機体とまとめて記載されるだけの存在でしかない。
しかし、これまでの『水星の魔女』の機体とは趣を異にする、いかにもな旧式感を漂わせる武骨なデザイン。そしてこれまでの『水星の魔女』の戦闘とは全く違う、荒廃した地球での血生臭い死闘を繰り広げたことで、ロボットアニメファンからコアな人気を集めている機体である。

本機は公開されている公式情報が少ないため、当記事の内容は編集者の推測や他作品との比較内容が多くなっている点に留意してほしい。

機体詳細

全体がグレーで塗装された、武骨な印象を与える機体。カメラアイの色はピンク。

全体的に『鉄血のオルフェンズ』に登場した「グレイズ」がぶっとくなったような印象を受ける、中～重量級のモビルスーツ。作中では4機が登場したが、オルコット機のみカメラアイが1つのみで、他3機は真ん中に1本線が入った縦2列になっている（遠景カットでは線が省略されているため、ほとんど1つ目に見える）。

製造元のHMI社の作中世界での立ち位置は明らかになっておらず、実のところプロドロスが比較的新型なのか旧式なのか、他社製品との互換性があるのかなどは不明である。
ただ、コクピット内の描写を見る限りはかなりの旧式と判断してもよいかもしれない。パイロットの視界は前後左右のモニターのみで死角が生じているばかりか、左右のモニターはまるでタブレット端末を張り付けたような感じで画面が小さい（ご丁寧に配線までむき出し）。これまでに登場したベネリット製MSと比較すると視認性は雲泥の差で、明らかに不利である。ジャリルが暑がっていたあたり冷房も効いていないようだ。

戦闘機動時はホバー走行を行う。チェーンガンを外して軽量化したベッシ機は縦横無尽に地上を駆けて攻撃をかわしていたが、同話に登場するザウォート・ヘヴィやハインドリー・シュトルムがもっと高く跳ねたり跳んだりしていたあたり、重力下での三次元機動力は及ばない模様。そもそもオルコットとベッシくらいしか腕の立つパイロットがいないというのもあるだろうが……。

機体フレーム自体は割と頑丈な模様。突撃を敢行した機体は敵のビーム弾を左肩で受け流し（装甲が飛んだがフレームは動いていた）、上空から勢いよく墜落した機体も、警報こそうるさく鳴っていたが機体制御に支障が出ている様子はなかった。
流石にビーム弾が正面から直撃すればひとたまりもなく、コクピットを撃ち抜かれた際にはパイロットが即死（ほぼ即死）している。また、至近距離での敵MSの爆散に巻き込まれて諸共吹っ飛ぶというシーンもあった。
身もふたもないことを言うと「演出の都合」なので整合性を求めるだけ野暮というものではあるが

なお、墜落した機体は機体こそ無事だったが、中のパイロットは衝撃に耐えられず死亡している。とはいえこれはプロドロスの安全性能の問題というより、パイロットスーツの未着用が原因と思われる。後の第20話ではより差し迫った状況下の出撃でも、パイロットは簡易操縦用のパイロットベストをわざわざ探して着用しているあたり、スーツは耐衝撃防御用として重要なのだろう。
古臭く見える機体と合わせて、パイロットスーツすらまともに確保できないフォルドの夜明けの苦しい台所事情を演出している、のかもしれない。「冷房がカスなので着てると汗で溺れちまう」というシロー・アマダメソッドに従った結果かもしれないけど

武装

いずれも正式名称は公開されていないため、仮称で記載する。

アサルトライフル
腕部で保持する速射砲。実弾兵器。非使用時は左肩に懸架される。
ザウォート・ヘヴィ程度なら蜂の巣にできるが、いかんせんビームライフルとは火力と命中精度に差がありすぎるため、中～遠距離で撃ち合うのは分が悪いと思われる。
チェーンガン
両腰部に1門ずつ吊り下げる速射砲。実弾兵器。ジャリルが上空のティックバランに先制射を加えて撃墜した兵器。自在に動かせないので射角が狭いが、手持ちのアサルトライフルよりは命中精度と有効射程に優れている……のかもしれない。
ベッシは機体の重量増加を嫌って搭載しなかったが、結果的にそれが彼の命運を分けた。
ナギナタ
折り畳み式の実体剣。非使用時は右肩に懸架される。ヒート機構や振動機構が実装されているかは不明。
ビームサーベルとの威力差はもはや言うまでもないが、全速で突撃し斬り抜ければハインドリー・シュトルムの胴体くらいは圧断できる。
どことなく『境界戦機』ウェポンセットに付属する超熱振式戦闘長刀に似ている。

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