プロペラ団とは、ゲーム「パワプロクンポケット」シリーズに登場する架空の組織である。初登場は第一作。
概要
正式名称をプロフェッショナル・ロウヤーズ・ペイメント・レプリゼンタティヴ(プロ選手の雇用問題法務協会)」という、世界最大のプロモーターである。具体的にはプロ選手と契約会社の契約の仲介を行う。
その目的は、あらゆる娯楽スポーツの支配。スポーツであれば種類は問わず、サッカー・ラグビー・テニス、そして野球など多岐に渡って支配を広げようとした。
本部はアメリカに存在、世界各地に支部を持つ。日本も例外ではなく、レシプロ財団などの様々な名を持ってスポーツを支配しようとしていた。
日本においては、大東亜学園などを用いた野球界への干渉、ついにはドリルモグラーズというプロ野球球団の取得まで成功している。
一時は世界のスポーツをほぼ掌握し、一種の世界制覇を成し遂げたかに思えたが、その資金繰りは非常に難航していた模様。最終的に、「3」にて行われたプロペラ野球大会の際に(文字通り)消滅した。
その後は大幹部の一人・大神美智雄がプロペラ団を元にした「大神グループ」を立ち上げ、「11」まで続く巨大企業の礎としている。
その後、パワプロシリーズにも逆輸入された。パワプロ99の冥球島編ではアンドロメダ高校もプロペラ団の1つとなっている模様。さらにパワプロ12決定版では加藤理香が元プロペラ団の人間という設定で登場している。
構成メンバーなど
ここでは、基本プロペラ団の構成員や関係者を紹介する。
「1」で登場
- 支部長
その名の通り、日本支部の支部長。頭に被った「プ」と「P」を融合させたマークのついた帽子と、モノクルが特徴。戦争時代に自由にスポーツをすることができず、そのため現代の若者を嫉んでいた。
日本支部が立ち上げた学校である「大東亜学園」「聖皇学園」を甲子園で優勝させるべく、他校への妨害工作の先鋒として四路智美を極亜久高校へ潜入させた。また、優秀な選手を集めるために小林安夫などにスカウトさせていた。
しかし、甲子園にて極亜久高校と聖皇学園の試合中、裏切りの罰として幽閉していた智美に爆殺されている。 - 四路智美
「1」の彼女候補の一人。当該ページを参照。 - 小林安夫
後の宮崎県知事プロペラ団のスカウト。1主人公を大東亜学園に引き抜こうと勧誘したが、パワフル高校の松倉に妨害され失敗に終わった。その後は智美が残した資料を警察から合法的に取り戻したりしている。「3」では日本支部の幹部クラス。反抗的だったモグラーズの三鷹光一を処罰しようとした。しかし、自分のやっていることに疑問を感じ始めており、ルートによっては智美により平和な生活に戻される。智美を幼少時から知る人。 - 鋼毅
大東亜学園のキャプテン。正々堂々を好む「武人」。ピッチャーでありながら極めて高い打撃力を持つ。
名前のとおり「はがね投法」という独特の投法を得意とする。
卒業後はプロペラ団を離れ、流浪していた。そして「3」で主人公の勧誘で火星オクトパスに入団した。「3」の戦いの後、ネロとともに徒歩と水泳でアメリカを目指して修行の旅に出た。
その後は「6」にてオクトパスの選手として登場している。 - 野球マスク
聖皇学園のピッチャー。常に顔を妙なマスクで隠しているため、表情は見えない。甲子園で完全試合を達成するほどの極めて高い投手能力を持っているが、それらは全てプロペラ団による改造手術の結果である。
その副作用で髪色が変化、また後遺症で視力もかなり落ちている。
正体は交通事故で入院したはずの「猪狩進」。後に加藤理香の手で元に戻るが、改造手術の影響で選手生命を断たれてしまう。 - アンソン・ドナルド
大東亜学園に転校してきた二人の外国人。大東亜の切り札として呼ばれたプロペラ団の秘密兵器である。二人とも後々プロペラデストロイヤーズやラッキーフラワーズの選手として登場する。
「2」で登場
- 曽根村
ドリルトーイに勤務する男。普段はおとなしいがその心は真っ黒な野心家。智美に唆され、コーチである槌田との共謀で会長の任月を追い落とし、ドリルトーイをのっとろうとする。しかし自らもプロペラ団の罠に嵌り、失脚する。
後々、ジャジメントの関連会社に所属し、部長にまで昇任している。 - ドミオ・パンデラス
モグラーズにやってきた期待の外国人。しかし、どこか日本を勘違いしている節がある。実はプロペラ団から紹介された人材。後にアメリカへ行きメジャーを目指すも、志成らずして日本へ再入国。火星オクトパスの選手となる。
そして改造されてメカドミオになるのだった。 - H亀田
前作にて爆死した亀田光夫を智美の命令で改造人間として蘇らせた。智美に忠実。最強クラスの選手能力を持ち、2主人公らが所属するドリルモグラーズに立ちふさがる。後々元の人間に戻されるが性格は大きく歪んでしまい、唐沢博士とともにプロペラ団を裏切った。
「3」で登場
- ビッグボス
プロペラ団のリーダー。服装はアメリカの星条旗を衣装にしたような感じである。強欲で、特に金には極めて強い執着を持つ。智美率いる日本支部をよく信頼している。団が所持する球団「プロペラデストロイヤーズ」を利用した賭けなどもやっており、人間的にはいろいろとヤバかった。金遣いの荒さが際立っており、日本支部の金を当てにしていた。
プロペラ島という人工島で主催した大会にて、プロペラ団の撲滅を目的とする3主人公の所属する火星オクトパスが優勝。主人公の手で自爆スイッチが押された後、一人島の地下にある金庫を目指し降りていった。その後は不明だが、おそらくは島の爆発に巻き込まれ死亡したと思われる。 - イワン
ビッグボスの側近。屈強そうな男。ただ命まで捧げるほど忠実ではなく、金に妄執し島に残ろうとするビッグボスを見捨てて脱走した。その後は大神の側近として登場したり、オオガミとジャジメントが合併したツナミで護衛に付くなど転々としている。 - 唐沢博士
元プロペラ団の科学者。サイボーグ技術のパイオニアで、死亡していた1主人公=3主人公をサイボーグとして蘇らせた張本人。
人間として大切なものが完全に欠落しており、自分の研究のためには犠牲は厭わない。そのためルートによっては主人公が悲惨な最期を遂げることもある。
ヒナコという娘がおり、彼女の存在が唐沢にとって非常にかけがえのないものとなっている。
主人公とヒナコの挙式後、何者かにより暗殺される。遺体ごとなくなってしまい、行方不明扱いとなった。
実はその技術は未来から来たドクターによりもたらされたもの。瀕死のヒナコの命を繋ぎ止める為に、その技術を受け取った。 - 亀田光夫
「1」・「3」の相棒。「メガネ一族」の当該項目参照。 - 立花ボボ
バッタの改造人間。「改造人間一号はバッタでやんす」の一声で作られた男。語尾に「~でバッタ」をつけることが多い。しかし、他人に「バッタ男」といわれると怒る。
病院の遺体安置室にて遺体をゾンビとして操る装置の実験を行っていたところ、主人公の妨害にあう。その後、主人公の紹介で火星オクトパスに入団、活躍する。
「5」ではオクトパスを離れ、たかゆきと共に黒野博士の元で活動する。この頃から体色が茶色になっているが、それは寿命の訪れの印であった。そして「8」にて死亡し、その記憶は新たなバッタ男「立花2号」が受け継ぐ。 - たかゆき(PX-001)
プロペラ団が作り出した人工頭脳搭載のロボット。自我に目覚めるという、ロボットとして奇跡的な現象を取得。しかし、見た目が悪いために地下でロボット工場を任されるハメになっていた。
主人公と遭遇、勝負に敗れ工場の操業を停止。居場所がなくなった為に主人公のアパートに居候する。そして自分を「たかゆき」と称し、人間として生きようとする。
性格が極めて悪く、しょっちゅう主人公を殴ったり故障させたりしていた。ちなみに登場当初は「~でガンス」と言っていたが、本人曰く「TPOによる」とのこと。後に立花とともに黒野博士の元で活動している。実はその頭部にはある重要データが眠っているのだが……。 - ネロ
厳密には「1」にて聖皇学園の生徒として登場しているが、本格的な活躍は「3」からなのでこちらに。
高い野球能力を持つが、その顔立ちなどが原因で野球ではない仕事をさせられていた。聖皇学園にいた際に改造されていたのか、言語能力が極めて低くなっている。怪力の持ち主で、鉄球でキャッチボールをするのが普通だと思っていた。
主人公に勧誘されて火星オクトパスに入団。持ち前の怪力で色々なところに迷惑をかける。「3」のEDで鋼とともに修行の旅に出たが、「6」の頃にはオクトパスに帰ってきていた。
それ以降に登場
- 大神美智雄
「4」で初登場。世界的企業である「大神グループ」の創立者。先述のとおり、プロペラ団の資金を元に設立したらしい。企業経営を第一としており、妻には愛情をまったく持っていなかった。
レシプロ財団からモグラーズを買収、「オオガミモグラーズ」として息子の博之を入団させ、プロ野球界へその手を伸ばした。
旧プロペラ団に残されていた技術から、サイボーグの生産を行っており、その分野では世界トップとなる。同時に、アンドロイドの研究も行っており、いくつかの成果と反逆を生み出した。それが石中達「サイボーグ同盟」結成の原因。
「11」開始前に暗殺される。その遺志はある女性に受け継がれることとなる。 - 浅上綾華
「5」に登場。プロペラ団の元工作員であり、崩壊後は大神に属している。しかし、本人はプロペラ団の崩壊を信じておらず、いつか必ず支部長=智美が帰ってくると信じている。その為、今日もまた彼女から与えられた任務を行っている。
パワプロ2013
週間チャレンジ報酬で入手できる野球マスクのSR版では、プロペラ団と思しき一員が登場するイベントがある。
野球マスクの後遺症を確認する為さらおうとしたが、彼を尾行していた主人公を野球マスクと間違えて攫ってしまう。
彼らの行う手術に成功すれば能力が少しアップするが、失敗すれば能力がダウンする。
関連項目
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