プロ市民(しみん)とは、一般的には市民を装って市民活動を行いつつも、実際にはそれによって利益を得るために行っている政治活動家を指す言葉である。派生形として「派遣市民」という言葉も存在する。
概要
もともとプロ市民とは、自覚や責任感などと行ったプロフェッショナル意識を持った市民を指す言葉であった。
しかし、漫画家の小林よしのりが著作「新・ゴーマニズム宣言」で使用したことや、2ちゃんねるの掲示板内で発生したことなどで、「プロ市民」を「一般の市民活動とは異なる、利益性を追求するニセ活動を行う活動家や団体」としての意味が広まっていった。
さらに、その活動目的などから、プロすなわちプロパガンダ、プロレタリアと見なす場合もある。
一般の市民活動とプロ市民による活動の大きな違いは、活動の成功によって何らかの利益、強い権力を得られる目的があるかどうかである。
つまり、生命や生活を脅かす行為などに対しての改善活動だけの目的には、プロ市民は関わらないことが多い。しかしその中に利益や強い特権を得られる公算があるとなると、本来の活動者、団体を押しのけて活動主体にすり替わることがある。
プロ市民の内訳
多くの事例では、左翼活動家や団体、労働組合や日本民主青年同盟などの左派組織がプロ市民と言われる。特に学生運動などで左派思想を染みこませた団塊の世代が中心となっている。
一方で左翼系の活動家などは、右翼団体や活動家を「プロ市民」と言うことが多い。
マスメディアの対応
一般的に右翼活動家に対しては、投書などで職業や所属を「右翼団体」として紹介するのに対し、左翼活動家では単に「市民団体」と紹介することが多い。
これに対して、プロ市民や団体と一般の市民や団体をしっかり区別して紹介すべきだと指摘するジャーナリストもいる。
プロ市民の見分け方
多くの場合は一般の市民活動を装うっているため、一見しての区別は難しい。
しかし、活動を行う個人や団体の名称をネットなどでたどることで、左翼系の団体や活動家に行き着く場合がある。
いずれにしても、市民活動を市民が真に願っていることだと鵜呑みにせず、それが真実かどうか疑い、調査する必要がある。
また、一般の市民活動を行う個人、団体にしても、プロ市民によって活動主体を奪われないよう、厳密な管理が求められる。
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関連項目
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