ヘイト(MMORPG)とは、数多くのMMORPGで採用されているシステムである。
概要
上記の通り、MMORPGで主流のシステムである。戦闘時に敵モンスターが誰を攻撃するか決定するシステムで、各味方キャラクターにはヘイトと呼ばれる数値が有り、特定の行動をする事でこの数値が溜まっていく。この数値が一番高いキャラクターが攻撃される、という仕組である。
初めて、このシステムを採用したゲームはエバークエストだと言われており、他のシステムの存在も相まって、ゲーム業界に衝撃を与えた。アクティブタイムバトルシステムと違い、エバークエストの開発会社であるSOEはこのヘイトのシステムで特許と商標を取らなかったようで、多くのMMORPGで採用される事となった。
ヘイト値がどう上がるかの仕組は各ゲームにより異なるが、基本的に回復や強力な攻撃をしていくとヘイト値は貯まり、また敵への挑発を行なうことでヘイト値は溜まっていく。この挑発行為は後述のヘイトコントロールにおいて、重要な役割を果たす。
基本的にリアルタイム形式のバトルのMMORPGで使われるが、仕組そのものはターン制RPGにも転用が可能で、実際に下記のブレイブリーデフォルトや世界樹の迷宮シリーズが採用している。
ヘイトコントロール
この仕組を持っているゲームの場合、敵の攻撃は激しい物で、打たれ弱いキャラクターはすぐに倒されてしまう。そのため、打たれ弱いキャラはヘイト値が少なくなるように行動し、打たれ強いキャラはヘイト値を上げて敵の攻撃を集中するようにする戦略が必要になる。これをヘイトコントロールと呼び、攻撃される受け役はタンクと呼ばれる。
ニコニコ動画においてタンクといえば、FF11のナイトと忍者が有名だろうか。
採用している主な作品
エバークエスト
と基本的仕組がほぼ全て完成しており、他のMMORPGでも引き継がれている。
ファイナルファンタジーⅪ
基本的仕組が上記のエバークエストと同様の物が採用されている。この作品ではヘイトは敵対心と訳されている。
ファイナルファンタジーⅫ
オフラインのRPGであるが、ヘイトの仕組が使われている。しかし、ゲーム内で殆ど説明がない。ヘイトの仕組を知らなくてもクリアは可能だが、やりこみプレイではこの仕組が多用される。
ドラゴンクエストX
ヘイトのシステムを発展させた、移動干渉というシステム(通称:相撲)が採用されている。詳しくは相撲(ドラゴンクエスト)を参照。
ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー
ターン制に近い戦闘システムのオフラインRPGだが、採用されている。ヘイト値を下げるスキルも存在する。
関連項目
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