ヘタリアとは、以下のことを指す。
なお、後述する事情ゆえに、ニコニコ動画内での「ヘタリア」タグは1.を指している。
タグ付けの際は留意されたし。
概要
イタリアは本来はローマの衣鉢を継ぐ大国であるはずだが、近代に入ってからの戦果が著しく悪く、また近年の「イタリア人気質」が戦争時でも色濃く残るため、この名がついた。
イタリアは、特に近代において、戦時下であっても「食事」と「美女」を追求するイタリア人気質に加え、「州が違えば同胞にあらず」と謳われるほど各州の世界観が違い州同士でいがみ合うことが多かった。これに起因するイタリア軍の士気の低さ・団結力のなさをして、イタリア軍人最弱伝説は民族性ジョークのタネとして古くから有名だった。
2chでは、「ヘタレ」という語がこのイタリア軍人のしょうもなさと色々な意味で合致することから、「ヘタリア」という造語が早くから定着していた。
その後、ニュース系の板などでイタリアがヘタレているような話題が出ると、このヘタリア伝説を分かりやすくまとめた文章やサイトがレスされるようになり、イタリア軍人最弱伝説は人口に膾炙していった。
一例
- 紀元前510年のこと。
当時イタリア北東にあったシバリスという国で、凱旋のために軍馬を音楽に合わせて踊らせるよう調教していた。
騎馬隊が実戦投入されると、相手は軍楽を奏で始めた。馬はそれにつられて踊ってしまい、大敗北を喫してしまう。 - 1866年7月、 リッサ島攻略戦。
この頃のイタリアはイタリア統一戦争のおかげでまとまりに欠け、徴発された兵士もやる気がなかった。
そのため、1度目の攻撃は会議のみで終了し、2度目の攻撃は島を偵察するだけに終わった。
さすがに国内世論が沸騰したため、3度目の命令で渋々ながらリッサ島に攻め込んだ。
リッサ島は88門の小型砲を備え、2000人のオーストリア軍が詰めていたが、補給が不足しており、諸外国からは「イタリアでも勝てる」と思われていた。しかし船を全く島に接近させず、逆に島からの反撃にあって退却する有様。
そうこうしているうちに援軍のオーストリア海軍が到着してしまう。しかし海戦直前に司令官ペルサーノ大将がなぜか乗艦を変えたせいで陣形は大きく乱れており、そこに突っ込んだオーストリア海軍は数世代前の兵装で果敢に攻撃を繰り返す。陣形の乱れていたイタリア海軍は応戦もままならず、虎の子の装甲艦も分断され各個撃破された。
結果イタリア軍は装甲艦2艦を潰され620人の戦死者を出して退却。勝てると思われていた戦に負けてしまう。 - 1895年~96年、エチオピア攻略戦。
この頃のエチオピア帝国陸軍はフランスの支援により近代化を達成しており、実はイタリアと同程度の軍備を有していた。95年、エチオピア帝王支援のために派遣されていたイタリア兵1万に対しエチオピア兵15万が襲撃を仕掛けた。敵が近代化していると知ったイタリア兵は本国に援軍を要請したが、本国イタリア人は「蛮族にそんな武器を使いこなせるわけがないだろう」と援軍を拒否。結果1万のイタリア兵は戦死、エチオピアからイタリアの影響力は一掃されてしまった。その後、イタリアは植民地化を目論んで何度も攻め込むも、毒ガスを手に入れるまでイタリアはエチオピアを相手に何度も大敗を喫するのであった。 - 1940年6月、第二次世界大戦。
ある意味でヘタリアのビッグイベントである。まずイタリアは何の理由も意味もなく英仏に宣戦布告。同盟国の盟主ドイツが既に英仏に宣戦布告しているので、単にドイツへの対抗意識が動機だと思われる。
しかしこの思いつきの宣戦布告により各国に派遣されていたイタリア軍艦の大半が拿捕されてしまう。しかもマジノ線を打通され混乱していたフランス領に攻め込むも撃退され、逆にイタリア領内に侵攻される寸前まで敗走した。
その上親枢軸の中立国だったギリシアへ侵攻するも逆に撃退されてしまう。これによりギリシアは連合国に加盟し、枢軸国の背後に大きなバックドアを作られた格好になった。さらにエジプト・北アフリカにも侵攻したイタリア軍は現地の連合軍に大敗北を喫し、ドイツは国内に14000台ほどあったトラックの半数をイタリアに貸し与えてしまう。このトラック貸与が後のバルバロッサ作戦中止、東部戦線崩壊の遠因となる。
その後もソ連やアメリカ相手に敗北を重ね続け、ついにまともな勝利を得ないまま降伏してしまった。 - 1991年、湾岸戦争。
イタリアは英独伊で開発したマルチロール戦闘機「トーネードIDS」を10機派遣していた。しかしこの10機のうち9機が空中給油に失敗してイタリアへ帰投してしまう。残った1機もイラク軍に撃墜され、兵士は捕虜となってしまった。
他にもネット上では様々な逸話が残されている。ただし、上記の一部はネットでのまとめ故か事実誤認も含む為注意が必要である(本掲示板>>167等)。イタリア軍なども参照のこと。
関連動画
関連項目
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