ベアードバクとは、奇蹄目バク科バク属に分類されるバクの仲間である。別名、チュウベイバクとも呼ばれている。バックベアードと名前は似ているが、全く関係ない。
概要
名前の通り、中米に生息しているバクの仲間で、アメリカ大陸に生息しているバクの仲間の中ではでは最大の大きさで、バクの仲間の中ではの中ではマレーバクに次ぐ大きさを持つ。体長180㎝から250㎝ほど、体重は240㎏から300㎏ほど、体高は100㎝から120㎝ほど。
体毛の色は、全身が褐色や黒色で、鼻やのどの付近などは白色をしている。標高3000m以下の草原や森林、沼地などに生息しており、水辺から離れることは少ない。標高が高いところに生息する個体ほど、体毛が密集しており、標高が低いところに生息する個体は体毛が少なくなる。似た姿をしたブラジルバクとの違いは、こちらの方が頭頂から鼻にかけてふくらみを持っていること。名前の由来は、アメリカの博物学者、W.M.ベアードから由来する。
赤ちゃんの頃は茶色に白い斑点や縞模様があるが、生後6ヶ月を超えると親と同じ体色になる。
昼夜共に行動するが、夜行性の傾向が強い。草や木の葉、果実などを食べる。繁殖能力が低く、およそ1年の妊娠期間を経たあと、1年は授乳する。また、1回の出産で1頭の子どもを産む。寿命は20年ほど。
こういったこともあって、世界的にも飼育数が少ない傾向がある超レア動物。日本においては、よこはま動物園ズーラシアの敷地内にある横浜市環境創造局横浜市繁殖センターと横浜市立金沢動物園でしか飼育されていない。
横浜市繁殖センターは希少野生動物の飼育・繁殖、種の保存に関わる調査・研究を目的としている施設のため、通常一般には公開されていない。見学ツアーなどはあるが、主に団体向けや学校などの見学を中心としているので、個人が見学するのは難しい。また、貴重な野生動物を病気から守るため、鳥類が多い都合上インフルエンザの防疫のために見学の受け入れを行わない場合もある。特別公開もあるが、確実にベアードバクを見学できるというわけでもない。
そのため、見たいのであれば基本的には横浜市立金沢動物園に行くことになる。
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