オレはぜーんぜん納得いかねぇ……
「納得」は必要だッ!
『納得』は『誇り』であり、「誇り」のためなら命を賭けれるという人へ。
日本において、地名に始まる固有名詞は現地の発音を用いるのが一般的ではあるが、「ベニスの商人」にしろ「ベニスに死す」にしろイタリア文学ではないので、原題からして「ヴェネツィア」ではなかった。なお、前者はイギリス、後者はドイツの作家が書いたもので、ドイツ語ではVenedig(フェネーディヒ)である。
日本に輸入された時は、まだ「ヴェ」や「ツィ」といった表記、発音が一般的でなかった事もあり(「バイオリン」とかそんな感じに)、原題そのままに「ベニスの商人」で安定したのだろう。そして、有名なお話の表記に乗っかるのはよくある話なので、そのまま定着したと。
今は国際化も進んで、イタリア語を学ぶ人も増えたし、現地に直接足を運ぶ人も多い。「ベニス」という英語発音は消えはしないだろうが、そのうち「ヴェネツィア」が多数派になると思われる。
なお、ヴェネツィアには方言が存在し、本当の意味での「現地語」ではVenessia(ヴェネースィア)になる。方言なので当然一般的ではないが、どうしても納得いかない人はこの発音で覚えたらどうだろうか。
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