ベネディクト16世(Pope Benedict XVI 1927年4月16日-2022年12月31日)とは、第265代ローマ教皇である。
概要
本名はヨーゼフ・アロイス・ラッツィンガー。ドイツ出身の1927年生まれ。前任のヨハネ・パウロ2世没後、コンクラーヴェにて選出され2005年4月19日に第265代ローマ教皇に就任。
就任前の称号は首席枢機卿(当時の報道などではラッツィンガー枢機卿と呼ばれていた)。ヨハネ・パウロ2世の側近であり、前教皇の晩年には教皇庁を実質的に取り仕切っていたらしい。
姉と兄がいるが、姉は教皇就任数年前に亡くなっている。兄ゲオルグさんは就任時には存命で、弟と一緒にカトリック司祭になり、聖歌隊にいたこともあるそのスジでは有名な方。教皇就任直後に心臓を悪くしペースメーカーを埋め込む手術を受けて、弟をひやひやさせたとのこと(ゲオルグさんは2020年7月に96歳で死去)。
ドイツ出身者のローマ教皇就任は950年ぶりである。保守的な考えの持ち主であると言われ、同性愛や中絶に否定的である(というより、カトリックの教義を歪めることになってしまうので認められるわけがない)。若かりし頃はヒトラーユーゲントにも入隊(注:当時のドイツでは強制加入)、戦争も体験した。
ベネディクト16世は、芸術的なほど写真写りが悪い(写りの悪い写真が多数、出回っている)。これが神のイタズラなのか、「人間を外見で判断してはいけない」という神の思し召しなのかはわからないが、その容姿のために「暗黒卿」「老魔法王」と呼ばれる。特に映画「スター・ウォーズ」に出てくるシスの暗黒卿、ダース・ シディアスに酷似しているため、よくネタにされる。シディアスと似ていることはニューヨークの週刊紙「The Village Voice」でも取り上げられた(このようなネタについては英語版アンサイクロペディアを参照のこと)。また、マジンガーと似たファミリーネームだったせいで、スペイン発祥と見られる「ラッツィンガーZ」なるマジンガーZと教皇とのアイコラが出没。このような経緯から、アニメや漫画にはあまりいい感情を持っていないと思われ、実際否定発言もしている。
パソコンに無縁に見えるためか、twitterにメッセージを投稿したことが大きく取り上げられた[1]。
現在のローマ教皇は事実上の終身制である(死ぬまで在位する)が、ベネディクト16世は約600年ぶりとなる生前退位を宣言した。退位の理由については、本人の言葉を要約すると「今の世界は変化が激しく、信仰に関しても大切な問題に激しく揺れている。高齢となった自分は、その激しい変化に対応するという職務を遂行できなくなった」と述べている。実際、在位中は教会の様々な不祥事に悩まされ続けていた。2013年2月28日に正式に退位し、教皇の印である『漁師の指輪』は破壊され、上記のtwitterのアカウントも閉鎖された。
関連動画
関連リンク
- ベネディクト16世 - アンサイクロペディア
- ローマ教皇庁公式サイト・公式twitter
- (在任当時のURL。現在は新しい情報発信サイトと新Twitterアカウントへ移行済み)
関連項目
- ヴァチカン
- キリスト教
- 魔王
- マジンガーZ
- ムダヅモ無き改革
- 高性能じいちゃん
- アダムとアダム
- 上記記事の過去のリビジョンには、ベネディクト16世の雑コラ画像を使用した箇所が存在した (長くなりすぎたので当時加筆していた編集者が自分で削った)
脚注
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