ベルトさん(正式名称:ドライブドライバー)とは、特撮作品「仮面ライダードライブ」に登場するベルトである。
私の記事を読み、記事を編集したまえ。
スーパーマシン「トライドロン」のダッシュボードに格納されたベルトである。ベルトでありながらやけにいい声で喋る。
ベルト部分の「ドライバーウェビング」はさながら自動車のシートベルトのような形状で、他にもキーやメーターなど、随所に車らしいデザインがちりばめられている。
さらにベルト中央のモニター「セントラルフェイス」では、ベルトさんの意志に応じて様々な表情を見せる。またシフトスピードなどのタイプチェンジ用シフトカーはベルトさんとの通信端末となり、シフトブレスを通じて装着者の体調管理まで行う事ができる。
泊進ノ介にトライドロンを与え、特状課に配属させた張本人(?)であり、進ノ介に仮面ライダードライブへの変身とロイミュードと戦うように(なんと2ヶ月かけて)説得する。ちなみに「ベルトさん」呼びは進ノ介が「呼び捨ては失礼」だと言われたために仕方なく呼び始めた名称で、要は「さんをつけろよデコ助野郎」という理由からである。他にもシフトカーへの指示やタイヤ交換の命令を出したりなど立場としてはドライブよりも上の司令官のようなポジションであると言える。一方でロイミュードの存在やその目的を知っている面もあり、進ノ介からはシフトカーとロイミュードの両方の関わりを示唆されていたが…(↓の正体を参照)。
ドライブの存在に関しては度の過ぎた秘密主義を貫いており、世間や警察はおろか進ノ介にすら新たなシフトカーの存在などをピンチの直前になるまで隠していた。当初は詩島霧子と沢神りんなの二人のみがベルトさんの協力者であったが、仮面ライダーの存在が世間に公表された事を機に特状課にもドライブの正体と自らの存在を明らかにした。この時特状課課長の本願寺純とも手を組んでいた事が明らかになる。
第33話では、殉職した進ノ介の体から、なぜかベルトさん本体を外す事が出来なかったが、実は一種の「生命維持装置」機能を作動させ、これにより進ノ介の命を守っていた事が判明した。何気に凄いベルトさんである。結果的にこれが進ノ介の復活と、最強フォーム「タイプトライドロン」誕生のきっかけとなった。
これにより以後、「タイプトライドロン」で戦闘している間は、進ノ介と任意で交代し「仮面ライダードライブ」として戦うことができるようになる。
彼自身はシリアス一辺倒なキャラクターではなく、ベルトになってなおユーモアと人間性に溢れている。
ドライブの新装備にセンスのない名前をつける進ノ介に「もう少しエクセレントな名前つけないか?」と抗議したり、シフトカーを装着して手足に見立てることで、ベルトの姿ながら人型っぽい姿(通称ベルトダイオー)を見せたり、事件に関連したレストランを捜査の為訪れた時に特状課に食事を振る舞われた際、ベルトなので一人だけ特上の料理を味わうことが出来ず、あからさまに不機嫌になり戦闘中までそれを引っ張ったりと、コミカルな描写もところどころ存在する。
だが、特状課に取り入る素振りを見せていた蛮野の裏切りの際、ベルトさん=ドライブドライバーは連れ去られ、蛮野の手に落ちてしまう。
主な目的はドライバー複製による蛮野自身のドライブドライバー化だったが、進ノ介の手に戻ってきたころには何かしらの改造をベルトさんに施してしまっており・・・。
この改造こそ「仮面ライダードライブ」世界の歴史における重大なターニングポイントであり、その結果劇場版にて凄惨な未来が待ち受けていることになる。
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友よ、君はだれに未来を託すのか
全てのロイミュードの消滅が確認された直後、忽然とベルトさんは姿を消した。
これまで共に戦ってきた進ノ介には、ベルトさんのその行動がすぐ理解できた。
これまでベルトさんは、自身の発明したコア・ドライビアが人間に与えてしまった影響を危険視していた。
全てが終わった以上、自身が戦う理由もなく、コア・ドライビアが蛮野のように人類に害をもたらす形で使われてしまう危険性があった。
故にベルトさんは、全てが終わった後、自身ごとコア・ドライビアの技術を封印・凍結するつもりでいたのだ。
誰にも何も言わなかったのは、その徹底的すぎる秘密主義か―――或いは、ずっと共に戦ってきた相棒なら分かってくれると信じていたのか。
自身とのタッグを最高のコンビだと言ってくれた相棒のことを、「君達には負ける」と、最高のパートナーと称した霧子に進ノ介を託し、自身はこれまでのドライブの全技術とともに地下深くへと消えて行った―――。
友よ、共に新たなる未来へ
全てのロイミュードの撲滅を完了し、特状課のドライブピットから全てのドライブシステムを封印し、いずれ人類が自身の技術を悪用する事無く、共に未来へと歩める日を約束し、眠りに着いたクリム。
しかし、思わぬ事態に拠り更なる危機に直面する。なんと、ロイミュード108が残されたタイムゲートを使い再び襲来。量産型ロイミュードを復活させ、チェイスのコアを蘇らせる為に旅をしていた詩島剛の所持していたシグナルチェイサーを使い、魔進チェイサーを復活させた。更に既に破壊されていたハート、ブレン、メディックをも、復活させ再び世界に最強最悪のグローバルフリーズを起こそうとしていた。
この事態を重く見たクリムは、マッハドライバーで変身していた泊進ノ介に再びネットワークでコンタクトを取り、「危機に瀕した時のみ、ドライブドライバーを付ける事を許可する」と言うシステムを更新、更にドライブドライバーを量産化していた事が判明する。これにより、進ノ介と剛の呼び掛けに応え、正気に戻ったチェイス、ハート、ブレン、メディックにドライバーを与え、タイプワイルド、トライドロン、テクニック、フォーミュラに変身させると言う離れ業を行った。更にシフトスペシャルを進ノ介に与え、見事108を再び倒す事に成功した。
新たなる戦いと束の間の再会を終えた、クリムとチェイス達は人間の守護者として、再び眠りに着き新たなる未来への再会を約束したのであった。(※ファイナルステージの内容なので、公式か否か不明)
クリム・スタインベルト
ベルトさんが人間だった頃の姿。進ノ介が思いついた「ベルトさん」という呼び方もあながち間違いではなかった。
当時は優秀な科学者だったが、友人のはずだった蛮野天十郎が作ったロイミュードの素体に自分の開発したシフトカーの生体ユニット”コア・ドライビア”の技術を譲渡した結果、彼らの反逆を招くという最悪の大惨事を生んでしまう。
反逆の原因は蛮野一人であり、自分の研究の為ならば何を犠牲にしても構わないどころか、自分の研究のために周囲が手を貸すことを当然と思っている節があった蛮野を、クリムは遂に見限り協力関係を打ち切っていた。
己の行動を悔いたクリムは、自らの意志と記憶をドライブドライバーへインストールした後、ロイミュードを倒す者「仮面ライダードライブ」を探し求めて動くことになったのだった。
その事件の際に本物のクリムはハートによって抹殺されている。
沢神りんなとはこの頃からすでに面識があったようで、恩師であるハーレー・ヘンドリクソン博士のもと技術開発にいそしんでいた。りんながベルトさんをクリムと呼ぶのはそのためとされる。生前からクラシックカーを集める趣味があったようで、シフトカーは要するに「私の趣味だ」と言う事だろうか。
なお、生涯独身だった。なので、進ノ介に恋愛相談を持ちかけられ狼狽する場面もあった。
「そういうこと私に聞くかね!? 私ベルトだよ!? しかも研究一筋で、生涯独身だったんだぞ!?」
劇場版
劇場版では、クリムが人類の敵として君臨している未来の世界が存在する。
ロイミュードの身体を得たクリムとの話もあるが、果たしてその正体は・・・。
また、公式情報によれば、劇場版の最中に何らかの理由で一度ドライブドライバーは喪われている。
それがどうして、ベルトさんと引き続き戦ってこれたのか・・・?
※以下ネタバレ注意! ↓
悪のクリム・スタインベルトはいったいだれなのか
その正体はロイミュード004であり、生前のクリムの姿と頭脳をコピーした存在であった。
ハート達によるクリム殺害事件の際、蛮野に洗脳をあらかじめ施されていた004は虫の息であったクリムをコピーし、その記憶を蛮野復活まで封印し潜伏していたのであった。
蛮野が行動を開始すると同時に、彼の記憶も復活し、進ノ介からドライブドライバーを奪い、バンノドライバーを作成、それと同時にベルトさんに暴走を促す悪性プログラムを植え付けたのであった。
その後、第二のグローバルフリーズ実現のための装置、シグマサーキュラーを作成し、蛮野とともに約束の地で使用するも、仮面ライダー達の妨害、メディックを救うためのブレンの自己犠牲により、計画は台無しにされた・・・と思いきや、蛮野の真の思惑は別にあり、仮面ライダーとロイミュードたちを一掃するため蛮野に自爆させられた・・・
同じ幹部ロイミュードのハートやブレン、メディックは人間らしい自我を持ち、自己犠牲に目覚めたが、彼は最初から最後まで「操り人形」だった。
ちなみに、004が劇場版の未来で支配者として君臨していたが、これは劇場版の敵が進ノ介を騙すためについた嘘(彼は真実に2割の嘘を混ぜていた)であった可能性が高い。
ではベルトさんはなぜ復活したのか
前述の通り、ドライブドライバーは蛮野に悪性プログラムを植え付けられ、暴走を防ぐために進ノ介に破壊されている。
だがベルトさんはこんなことがあろうかとトライドロンキーという鍵状のアイテムにバックアップを取っており、劇場版の敵が捨てた未来のベルトに進ノ介がバックアップを挿入、見事ベルトさんは新たな体を持って蘇ったのであった。
君は超人だ。ただ関連動画の見方を忘れているだけだ。
進ノ介「見つけたぞ、ここから関連商品が買えるんだな」
関連項目
- 仮面ライダードライブ
- 泊進ノ介(装着者)
- 蛮野天十郎(かつての親友だが断交し、以後敵としている)
- チェイス(仮面ライダードライブ)(かつての装着者)
- ハート(仮面ライダードライブ)(自身の仇)
- キバットバットIII世(元祖喋るベルト)
- 平成ライダーの登場人物一覧
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