ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)とは、ドイツはベルリンを拠点に活動するプロオーケストラ団体である。ベルリン・フィル、BPOなどと略されることもある。
概要
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団らと共に欧州諸国屈指の実力を持ち、世界的にも知名度の高いオーケストラの代表格。五角形の建物が目を引くフィルハーモニーに本拠地を構えている。
これまでにもヴィルヘルム・フルトヴェングラーやヘルベルト・フォン・カラヤンと言った歴代の指揮者により数々の名演を生み出しており、現在も世界各国から楽団員が集っている。日本国内では近年第1コンサートマスターを務めている樫本大進が有名。
楽団の歴史
詳しい詳細についてはWikipediaの記事を参照。
1882年にベンジャミン・ビルゼが監督を務めたオーケストラから脱退した54名のメンバーに有志6名を加えた自主運営楽団として結成。そこから数年後にハンス・フォン・ビューローが就任したことにより実力を伸ばす。
フルトヴェングラー就任は1922年。戦時中でありながらもユダヤ人演奏家の支援を行い、その中でベートーヴェンやブルックナーの交響曲など、後世でも聞くことが出来る音源を残す。彼が演奏活動を禁止された際には主にセルジュ・チェリヒダッケが精力的な活動を行い、フルトヴェングラー復帰までの期間を支えている。
1955年からカラヤンが就任すると、楽団員の国際化や多数の録音を残すようになる。同時期には室内楽など小規模アンサンブルにも目を向け、楽団の演奏の質の向上に一役買っている。また、現在本拠地のフィルハーモニーが完成したのはカラヤン就任から8年後の1963年である。
カラヤン辞任後は楽団員全員で常任指揮者を選出する体制を採っており、「音楽会のコン・クラーヴェ」と言われることもある。実際この体制ではクラウディオ・アバド、サイモン・ラトルが選出された。ラトルの後任には2018年よりキリル・ペトレンコが就任することが決定している。
関連項目
- オーケストラ
- クラシック音楽
- ドイツ
- ベルリン
- ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
- ヘルベルト・フォン・カラヤン:終身常任指揮者
- クラウディオ・アバド(イタリア出身の指揮者。2014年1月20日、80歳で逝去)
- ベルリン国立歌劇場
- ヴァルトビューネ・コンサート
- 日本語公式X(Twitter)
- ベルリン・フィル公式配信サイト:デジタル・コンサートホール
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