ペイル・テクノロジーズ(Peil Technologies)とは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する架空の企業である。
概要
モビルスーツ製造の巨大複合企業「ベネリットグループ」に属し、業績TOP3のいわゆる"御三家"に名を連ねる。通称「ペイル社」。
複数名の共同CEOによる合議制の経営方式を採用しており、『水星の魔女』劇中時点でのCEOは、ニューゲン、カル、ネボラ、ゴルネリの4名でいずれも女性。
その採択の中心となるのが統合型AI。これによって人物の素養を数値化し、適切な部署に配置する。
「ペイル・グレード」が自社のリーダーとしてふさわしい人物を選定した結果、エラン・ケレスがSS評価(パイロットとしての能力除く)を叩き出し、次期リーダーとして会社に勤めている。
モビルスーツの開発・製造を手掛けており、代表的なものは「ザウォート」「ザウォート・ヘヴィ」など。
表向きの企業活動は前述の通りであるが、自らもメンバーを務める「モビルスーツ開発評議会」で凍結が決定されたはずの"GUND-ARM"の開発・研究を密かに行なっているという裏の顔を持つ。また、その成果のためであれば、人体実験や改造といった被人道的な行為も辞さない一面も持ち合わせている。
裏側の活動にて生み出された成果物としては、GUND-ARMを採用したモビルスーツの「ガンダム・ファラクト」や、GUND-ARMのデータストームに耐えられるよう改造された人間の「強化人士」(ガンダムシリーズにおける、いわゆる「強化人間」)などが存在する。
アスティカシア学園に通うエランは強化人士であり、パイロットとしての能力で劣る本人の代わりを務めている。
活動
第1話では、ベネリットグループの会議の場において他の御三家とともに4人のCEOが全員登場しているが。具体的に喋ったり活動し始めたのは第2話以降。
第2話ではエアリアルに関する協議を開いている。ただ、シンセー開発公社を取り調べる「審問会」においては、機体や技術に関する情報提供はしてもらえるかどうかを尋ねており、国際的な協約やグループの意向に反する内容であっても肯定的な様子を見せている。
第5話では、エラン・ケレス用の機体としてキャノン付きのザウォート・ヘヴィが出てきている。また、グエル・ジェタークとの決闘では最新型MSとしてガンダム・ファラクトをロールアウトさせており、GUNDフォーマットを搭載したガンダムであることや、パイロットとして強化人間に当たる「強化人士」を育成していること、また、プロスペラに挨拶をしてきたペイル社の技術者がプロスペラと知り合いである様子から、ヴァナディース機関の技術者も抱え込んでGUNDフォーマットの研究を密かに行っていたことが示唆されている。
第7話にて、ファラクトに関して追求されたCEOたち自らがガンダムであることを明言したため、前述のGUND-ARM開発行為が公に発覚。「責任を取る」として、インキュベーション・パーティー [1] の場を利用し、エアリアルがガンダムであることを暴きファラクトの廃棄にエアリアルも巻き込む形で、開発部門を解体する予定だったが、ミオリネ・レンブランがパーティーの場でプレゼンした新会社「GUND-ARM Inc.」がグループの支持を受けて設立され同部門の買収が決定したことから、「風向きが変わりそう」と歓迎している様子を見せている。
株式会社ガンダム設立後、エラン・ケレス(強化人士5号)やベルメリア・ウィンストンが株式会社ガンダムの社員となり、サヴォートやGUND-ARMに関する技術・情報が提供された。その裏で両者にはエアリアルを始めとした何かしらの成果を手に入れるよう仕組んでいたが、ベルメリアはプロスペラ・マーキュリーの意思に逆らえず翻意を見せ、エラン5号もエアリアルの強奪に失敗しグラスレー寮に逃げ込み失敗に終わる。
デリング・レンブランが昏睡状態の後、総裁選を開くことをグループ内で提案したが、ペイル・グレードの判断でグラスレー社のシャディク・ゼネリを推薦。一方、エラン・ケレスはミオリネが地球に向かった際の展開を予測していた。最終的にシャディクの内部犯行が明らかになり、ミオリネが総裁に選出される。
クイン・ハーバーでの軍事衝突や学園でのテロ、クワイエット・ゼロ(ベルメリアから情報を入手?)を踏まえ、ペイル社は議会連合の側につきベネリットグループの解体に合意。解体後、ペイル社は再建を名目に主導権を得るつもりだったが―――
製品
関連動画
関連静画
関連項目
- 企業 / 架空の企業の一覧
- ガンダムシリーズの関連項目一覧
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女
- GUND-ARM Inc.
- ガンダム・ファラクト
- エラン・ケレス
- ベルメリア・ウィンストン
- 強化人間
- 暗黒メガコーポ
- みんなのトラウマ
- 人の心とかないんか?
- もう少しこう何というか 手心というか…
脚注
- *新規事業立ち上げ + 投資や融資を募るイベントのこと。「(ビジネス)インキュベーション」とも。ベネリットグループでは機体のお披露目なども行われる。ミオリネいわく「企業同士による社交パーティー」とのこと。
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