である。ここでは1について記載する。
概要
14世紀にヨーロッパでパンデミックを起こしたことで悪名高い。
感染者の皮膚が内出血により黒くなるため黒死病とも呼ばれる。その他の主な症状は、発熱、脱力感、頭痛など。
中世において、もっとも恐ろしい病気の一つであり、甚大な数の死者を出した。
ネズミやノミを媒介に広がる動物由来感染症で、感染ルートや臨床像によって腺ペスト、肺ペスト、敗血症型ペストに分けられる。
現在は抗生物質により治療が可能で、日本では1929年にペスト患者3名、1930年にペストネズミ24匹を出して以来、ペスト菌は検出されていない。それでも世界的に見ればいくつかの地域では散発的に発生し続けている。
ペストの流行史
542年、記録に残る最初のペストの大流行がエジプトで起こる。当時の東ローマ帝国皇帝の名にちなんで「ユスティニアヌスの疫病」と呼ばれていた。
1330年、モンゴル軍が西ヨーロッパへの侵略を開始し、ペストをヨーロッパに持ち込む。
1665年、「ロンドンの大疫」が発生するも、一年後のロンドン大火災で下火に。
1721年、フランスにおける第二の大流行が治まるも、中東では依然として感染者が後を絶たなかった。
1900年、シドニーとサンフランシスコでペストが9年間流行し、多数のネズミの駆除と共に終息した。
1994年、インド西部のスラトで肺ペストが流行し、およそ800人が死亡した。
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関連項目
- ペスト医師
- ペストマスク
- ケオピスネズミノミ
- 731部隊
- ハーメルンの笛吹き男……ペストの暗示という説がある
- 細菌
- 感染症
- 天然痘
- サル痘
- ニコニコ大百科:医学記事一覧
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