ペッパーミルとは…
1.の概要
その名の通り「pepper(胡椒)」 を「mill(押し潰す、細かく砕く)する」調理器具のこと。
胡椒の粒を潰すための道具であり、上部を回すことで二重構造となっている螺旋状の刃に胡椒の粒が挟み込まれ、徐々に砕かれていく仕組みとなっている。サイズは大量に挽ける大型のものや卓上における小型のものまで幅広く存在し、物によっては粒の大きさを細かく調整できるものもある。
使用することで、市販の粉末の胡椒より挽きたての風味や香りが立つという効果があり、調理師・料理人の他、食にこだわりのある人などが所持していることも多い。
近年では手動で回さなくてもボタンやスイッチを押すだけで擦り潰せる電動式のものが増えている。
2.の概要
元々はラーズ・ヌートバーがセントルイス・カージナルスでパフォーマンスとして行っていたもの。両手をグーで重ね、1.で紹介した調理器具を使用するように数回手首をひねるパフォーマンス
2022年シーズン中盤、チームが不調だった際に、チーム内で「We are grinding.(コツコツ粘り抜こう)」(「grinding out at-bat(なんとか出塁していこう)」説もある)の声が上がった。この「grind」には「すり潰す・砕く」という意味以外にスラングとして「身を粉にして働く ・一生懸命働く」という意味合いもあり、これにかけてチームのムードメーカーであったヌートバーが好プレーの際に胡椒を挽く真似をしたことから、カージナルスのチーム内やファンの間で浸透していった。
その後、WBC2023侍ジャパンにヌートバーが初招集。チーム内で「結束力を高めるために共通のパフォーマンスをしよう」という流れになり、簡単に真似できるこのパフォーマンスが採用された。これにより、日本語をほとんど話すことのできないヌートバーがチームにいち早く馴染むことにも一役買った。
注目度の高いWBCにおいて大谷翔平など日本球界を代表するスター選手たちが続々とこのパフォーマンスを披露したことで徐々に話題となっていった。この影響で「ペッパーミル」という単語・道具自体に注目も集まり、1.で紹介した調理器具の売上が大幅に上昇した他、侍ジャパン公式グッズとしてペッパーミルをモチーフとしたタオルも登場するなど、様々な方向で波及効果をもたらしている。
関連商品
関連項目
- 3
- 0pt