ペッパーランチとは、株式会社ホットパレットが運営する外食チェーン店である。
概要
元々はペッパーフードサービスが運営した外食チェーン店。薄切り牛肉とご飯、バターやコーンなどを熱した鉄板に乗せて客に出し、客はそれを混ぜながら焼いてできあがったら食べるという「ペッパーライス」を看板メニューにしたファストフードスタイルの飲食店。ペッパーライス以外にもステーキ(小さく切ったサービスステーキや一枚肉のステーキなど。これも客が鉄板で焼いて食べる)・ハンバーグも出される。また、ゆっくり座って食べるダイナー形式の店舗も存在する。
基本的に安価でがっつりと牛肉やご飯を食べることができるのがメリットで、この形式が好評を博し、日本国内では40都道府県に172店舗(存在しないのは福井・京都・和歌山・鳥取・高知・佐賀・沖縄の7府県)、海外にも中国や東南アジアと中心に332店舗を展開している。
ただ、最近のペッパーフードサービスは、ステーキ専門店のいきなりステーキに経営の軸を移している。だが、過剰出店や経営方針の迷走、コロナ禍の影響でいきなりステーキが落ち込みを見せる中、ペッパーランチは安さと手軽さが武器となって堅調さを見せている。
そんなこともあって、ペッパーランチ事業を2020年6月1日付けで株式会社JPに新設分割した上で、いきなりステーキを再建する資金調達のためにペッパーランチを8月31日付で投資ファンドJ-STARに売却、J-STARの出資した投資会社PLHDがJPの株式を取得した上で社名をホットパレットに変更している。
強姦強盗事件
ペッパーランチを語る上で避けられない最大の不祥事が2007年5月に心斎橋店(閉店)の店長・店員が起こした強姦強盗事件である。
この2人は深夜1時に1人食事をしていた女性客がいる中、閉店作業を装いながら時間を見計らってシャッターが閉まった後で女性をスタンガンなどで脅し、睡眠薬で眠らせた後泉佐野市の貸しガレージに拉致監禁の上で強姦、さらに持っていた現金も奪うという所業を行った。翌日も強姦するために女性を縛った上で監禁していたが、明朝女性は全裸のまま何とか逃げ出し、見つかったことで事件が発覚した。
発覚後の対応のまずさも相まって、この事件がペッパーランチで急成長したペッパーフードサービスに大打撃を与え、株価はストップ安に。ホームページには謝罪文が掲載され、CMもACに差し替えるはめになる。ネットを始めとした世論からの非難は収まらず、事件から10年以上経った現在でもこのことに悪印象を持つ人の中にはペッパーランチやいきなりステーキなど同社が展開する店舗に行かないと決めている人も見受けられる。
その後元店長に求刑を上回る懲役12年、元店員に求刑通り懲役10年の実刑判決が下された。また当時服役中の2人に対しペッパーフードサービスが損害賠償請求訴訟を起こしている。
関連動画
関連商品
関連リンク
関連項目
- 3
- 0pt