ペトルーシュカとは、イーゴリ・ストラヴィンスキーが作曲したバレエ音楽、もしくはそれを編曲したピアノ組曲である。
概要
ストラヴィンスキー三大バレエのひとつ。バレエ「火の鳥」で成功を収めた直後に作曲され、1911年に発表された。主人公の操り人形・ペトルーシュカは、主人の魔術師から虐げられ、片想いするバレリーナの人形には相手にもされず、最後には恋敵であるムーア人の人形に惨殺されるという徹底的に救いの無い、言わばバッドエンド版ピノキオというべきストーリーである。前作「火の鳥」に比べて、近代音楽的な要素が増し、後述の「ロシアの踊り」などには、既に次作「春の祭典」のような鮮烈で激しく音楽性が垣間見ることができる。
ペトルーシュカからの3楽章
元々はバレエ用に作られた管弦楽曲であるが、初演の3年後にストラヴィンスキーは、これをのピアノの独奏用にアレンジした「ペトルーシュカからの3楽章」を編曲した。このピアノ組曲版は、クラシックのピアノ曲の中でも五本の指に入ると言われるくらい屈指の難曲として知られており、多くのピアニストがこの曲に挑戦している。中でも、第1幕で流れる「ロシアの踊り」は特に人気が高い。
日本では、漫画「のだめカンタービレ」で主人公ののだめ(野田恵)がマラドーナ・ピアノ・コンクール本選で演奏した曲としても知られており、疲労困憊ののだめが直前に耳にした着メロのせいで、NHKの某料理番組のテーマ曲が混ざってしまったエピソードで強烈なインパクトを残した。
また、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」では、ある手順を踏むと、突然羅針盤娘たちがグルグル回る画面に変わり、この曲が超高速で流れる演出が施されている。いわゆるイースター・エッグ(隠し機能)であるが、多くの艦これユーザーを驚かせて話題となった(ちなみに、別の曲も用意されている)。
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関連項目
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https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E3%83%9A%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%AB