ペニー・パーカーとは、アメリカンコミックス『スパイダーマン』シリーズに登場するキャラクターである。
映画『スパイダーマン:スパイダーバース』での演者は英語版CV:キミコ・グレン、日本語版CV:高橋李依
概要
並行世界におけるスパイダーマンの一人である黒髪でショートカットの少女。
父親から受け継いだSP//drというパワードスーツを操ることができ、それによって高い運動能力を発揮する。
アメリカンコミックス『スパイダーバース』
2015年に漫画『エッジ・オブ・スパイダーバース』で初登場。
マイ・ケミカル・ロマンスのボーカルであるジェラルド・ウェイがキャラクター原案を担当している。漫画においてはペニーはクールな印象を漂わせるややダウナーなキャラクターだった。
『エッジ・オブ・スパイダーバース』ではそのオリジンが描かれた。もともとはペニー・パーカーの父親がSP//drを着用していたが、任務中に死亡。SP//drは健在であったが、使いこなすには本家スパイダーマンと同様にクモにかまれて能力を得る必要があった。それができるのは娘のペニーだけであり、ペニーは9歳にして父の跡を継いでSP//drを駆って戦いに挑むことになる。
5年後、14歳になったペニーは時に今は亡き父を思い、流行りの音楽を聴くのが好きなクールな少女になっていた。指令室のベンおじさんとメイおばさんからのサポートを受けつつ、また、D(この世界のデアデビル)とも協力し、街の悪党たちと戦い続けていた。そして、そんな日々は少しずつ彼女に疲労感を蓄積させていく。しかし、彼女の前に別世界のスパイダーマンたちが現れたのをきっかけに、ペニーは複数の次元を渡る『スパイダーバース』の戦いに身を投じるのだった。
『スパイダーバース』本編では大勢いるスパイダーアーミーの一人といった扱いであったが、SP//drの巨体さゆえにスパイダーアーミーが並ぶと割と目立つ。残念ながら、中の人のお目見えは無かった。最終決戦にも生き残り、元の次元に帰還する事に成功する。
その後日談は『スパイダーゲドン』および『エッジ・オブ・スパイダーゲドン』で語られることになる。
SP//dr
ペニーが装着する巨大なパワードスーツ。見た目は『新世紀エヴァンゲリオン』のエヴァンゲリオンに近い。カラーリングはスパイダーマンスーツの赤色であるため、EVA2号機を連想する人もいるだろう。
スパイダーウェブを発射する機能はもちろんついており、本家スパイダーマンと同様に摩天楼を自在に飛び回ることも可能である。
日本アニメへのリスペクト
ペニー・パーカーが登場する回の『エッジ・オブ・スパイダーバース』は日本アニメへのリスペクトであふれている。SP//drは言うまでもなくエヴァリスペクトであるし、ペニーのクラスメイトは『新世紀エヴァンゲリオン』のEVAパイロットたちそっくりであるし、ヴィランの中には『攻殻機動隊』や『AKIRA』のキャラクターによく似たキャラも見える。
映画『スパイダーマン:スパイダーバース』
2018年のアニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』にも別次元のスパイダーマンの一人として登場。
映画版では、原作『スパイダーバース』とは出身次元が異なっている。いわば同名の別人であり、父親からSP//drを受け継ぎ、クモにかまれてパイロットとなったのは同じだが、明るいキャラクターに様変わりし、デザインも日本の萌えアニメ風の絵柄に一新された。その絵柄は他のキャラとのコントラストとなり、別世界の住人であるということを印象付けている。
SP//drも蜘蛛の能力を介して操縦する事は同じだが、パワードスーツと言うよりかはロボットとして新しくデザインされており、エヴァの要素は薄くなった。操縦席のある丸い胴体に細長い手足がくっついているデザインで頭部にあたる部分は存在しない。その代わり、操縦席のキャノピーにクモの複眼や顔文字が表示され、表情豊かにコミュニケーションが可能である。カラーリングは本家スパイダーマンスーツと同じく赤と青。
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関連項目
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