本記事では2.を中心にし、1.についても触れる。
ペレネル・フラメルとは、漫画「魔法少女たると☆マギカ」に登場する魔法少女である。
概要
第2巻の第7話から登場する学者風の容姿でメガネをかけた魔法少女。名前が判明するのは第4巻カバー下のパラメータ表記から。
タルト達と出会ったときには魔女に襲われた村の惨状を利用してタルトの力を試そうとする(もっとも村人は避難させていたからいいのだが)など、なかなかなやり手。キューブとは旧知の仲であり、その動向を監視したりもしている。
そして本来の姿は錬金術師。自ら魔法で冶金・錬成したクロヴィスの剣をタルトに授け、彼女が魔力消費のコントロールができるようにしている。エリザとも以前から交流があり、エリザにも彼女が使う銃剣型ライフルを授けている。
カドゥケウス(ケリュケイオン)らしき杖を武器として用いるが、攻撃する描写はなく、むしろ魔女の攻撃をも弾く強力なシールドを展開する防御魔法メインである。カドゥケウスといえばギリシャ神話の神ヘルメスの持つ杖として知られているが、そのヘルメスとエジプト神話のトートが融合した神人として、ペレネルのドッペルの真名の由来であるヘルメス・トリスメギストス(Hermes Trismegistus)という錬金術師がいたという伝説がある。ヘルメスは12世紀頃から錬金術や神秘思想において結びつき、学問や技芸の始祖と考えられるようになったとされている。
元ネタというか史実のペレネルさんについて、あと小ネタも
実はペレネル・フラメルという人物は、百年戦争当時の中世フランスに実在している(1320年 - 1397年)。二度結婚した後、1368年に最後の夫となるニコラ(ニコラス)・フラメル(1330年 - 1418年)と結婚。ニコラはパリで本屋を2軒経営し、慎ましい生活を送りながら夫婦共に篤志家としてその財を教会や病院などに寄進したという。ペレネルの死後、1407年にニコラが建てた家は今もパリに現存している。
で、ニコラスの死後数百年経ってから突如としてその素性がクローズアップされる。と言うのも「夫妻の墓を開けたら死体が無かった」「アブラハムの本と言われる秘法書を得ていた」「錬金術の本を多数著している」「寄付するほどの財産の出所が不明」「街でニコラの姿を見た」等々。つまり色々尾ひれが付いたり噂や都市伝説が想像を膨らませた結果、ニコラそしてペレネルも実は錬金術師で、その秘術で財をなし、さらに不老不死になっているのではないか、という話になっていったわけである。
もっとも、その後の研究によって書物のほとんどが偽書であり、実際のニコラは錬金術師ではない、単なる出版業者であるというのが一般的な評価となっている。
とは言え、錬金術師という秘密に包まれた存在とされたことから、ニコラは後世のフィクションでは扱われやすく、例えば『ハリー・ポッターシリーズ』の前史である『ファンタスティック・ビーストシリーズ』でもダンブルドアの友人として姿を見せ、マイケル・スコットの小説『アルケミスト』では堂々の準主役。もちろんペレネルも前者は名前だけであるが登場し、後者はメインキャラの一人として話に関わっているのは言うまでも無い。
で、史実ではペレネルは1397年に亡くなっているため、1412年頃生まれのジャンヌ・ダルクとは基本的に出会えるわけがない。ただ錬金術師という設定上「夫婦で賢者の石を錬成し不老不死を得た」とすれば一応つじつまが合う。そうすると外見は若くても年齢は……えーっとげふんげふん。ちなみに女性が錬金術に関わるのが禁忌だとされ、中世では女性が関わる事が無かっただけに、ペレネルのような女性錬金術師は希有な例であるとか。
なお、マギレコでの番外編イベント「仮面生徒会の逆襲」では、Ifとはいえ設定上現代が舞台となっており、ペレネルはもちろんニコラも賢者の石の力で不老不死のまま生き続けているということである。何よりペレネルはニコラを「ニコきゅん」と呼んだり、彼とののろけ話をしたりと、熱々のバカップルぶりを見せている。互いに老いず(ペレネルはともかくニコラは作者の趣味かどう見てもショタ)能登ボイスのかわいい奥さん(しかも10歳上の姉さん女房)と仲睦まじく暮らすニコラがうらやましいもんだ。
でもって、ペレネルが実装されたのに合わせて彼女の魔法少女ストーリーも公開されたのだが、そこで驚くべき事実が。なんとペレネルはフランク王国初代国王クロヴィス1世とも関わりを持ち、魔法少女となっていた王妹アウドフレダとともに戦う姿を見て、彼のための剣を冶金し授けたというのである。あんた何歳だよ(メロヴィング朝が成立したのが481年なので、明らかに1000年以上は生きていることになる。つまりぶっちぎりのシリーズ最高齢魔法少女ということに)。また、キューブがペレネルの生まれについて「ヘルメス神ゆかりの洞窟(ペロポネソス半島のキリニ山にある)で生を受けた」とも語っている。
また、史実ではフラメル夫妻には子供は無かったという(ペレネルが48歳、ニコラも38歳と高齢結婚なので無理はない)。しかし、マギレコでの後日談イベント「想いを継ぐものたち」では「トルテ」という愛称を持つ夫妻の娘ジャンヌが登場している。外見はかつてのタルトとよく似ているのだが、誕生した経緯については明かされていない。まあ老いずにいればいずれは子供をこさえることは可能ではある物の、錬金術師という立場である以上、ある一つの可能性も……。はてさて。
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
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