ペンギン・ハイウェイとは、森見登美彦のSF小説である。角川書店刊。または、2018年に公開されたそれを原作とするアニメ映画。
概要
2010年に角川書店から刊行された、森見登美彦の10冊目(『美女と竹林』を含めない場合は9冊目)の小説。第31回日本SF大賞を受賞した(長山靖生『日本SF精神史』と同時受賞)。
2012年に角川文庫で文庫化され、現在はそちらで入手可能なほか、アニメ映画化にあわせて2018年に角川つばさ文庫から児童書としても刊行。また、2018年から2019年にかけて「月刊コミックアライブ」で屋乃啓人によりコミカライズもされた(全3巻)。
スタニスワフ・レムのファーストコンタクトSFの名作『ソラリス』に感銘を受けた登美彦氏が書いた、登美彦氏版『ソラリス』というべき少年SFである。
アニメ映画
2018年8月17日公開。監督は本作が劇場長編作品監督デビューとなる『フミコの告白』の石田祐康。脚本は同じ登美彦氏原作のアニメ作品『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』を手がけた上田誠。アニメーション制作はスタジオコロリド。
主題歌は宇多田ヒカルが作詞・作曲・編曲も手がける『Good Night』。
2020年6月現在はFOD、Amazon Prime Video、dアニメストア、U-NEXTなどで見放題配信中。ニコニコ動画でもdアニメストア ニコニコ支店で配信されている。
ストーリー
小学4年生のアオヤマ君は毎日世界について学んだことをノートに記録しているが、気になる歯科医院のお姉さんについても研究している。
夏休みを翌月に控えたある日、街に突如ペンギンが出現する。”ペンギン・ハイウェイ”の研究をはじめたアオヤマ君と仲間のウチダ君は、クラスメイトのハマモトさんから森の奥にある草原に透明の大きな球体”海”が現れたと教えられる。
さらにお姉さんの体調に異変が起こり、街は異常気象に見舞われる。アオヤマ君はお姉さんとペンギン、海の謎を解くことができるのか…!?
登場人物
- アオヤマ君(CV:北香那)
- 小学4年生のまじめな少年。毎日発見したことをノートにまとめている。
- お姉さん(CV:蒼井優)
- アオヤマくんが通う歯科医院で働くお姉さん。ペンギンと何か関係があるらしい。
- ウチダ君(CV:釘宮理恵)
- アオヤマくんのクラスメイト。内気な性格。アオヤマくんと2人で探検隊を組織している。
- ハマモトさん(CV:潘めぐみ)
- アオヤマくんのクラスメイト。スズキくんも一目置く自信家。アオヤマ君に”海”の共同研究を申し出る。
- スズキ君(CV:福井美樹)
- アオヤマくんのクラスメイト。ガキ大将で、クラスで一番声が大きくて力が強い。
- アオヤマ君のお父さん(CV:西島秀俊)
- アオヤマ君にノートを与え、学び方を指南した。
- ハマモトさんのお父さん(CV:竹中直人)
- 大学の研究所に勤め、街で起きた現象について調べている。
スタッフ
- 原作 - 森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』(角川文庫刊)
- 監督 - 石田祐康
- 脚本 - 上田誠(ヨーロッパ企画)
- 音楽 - 阿部海太郎
- 主題歌 - 宇多田ヒカル「Good Night」(EPICレコードジャパン)
- キャラクターデザイン・演出 - 新井陽次郎
- 演出 - 亀井幹太
- 監督助手 - 渡辺葉
- 作画監督 - 永江彰浩、加藤ふみ、石舘波子、山下祐、藤崎賢二
- 美術監督 - 竹田悠介、益城貴昌
- 色彩設計 - 広瀬いづみ
- CGI監督 - 石井規仁
- 撮影監督 - 町田哲
- 音響監督 - 木村絵理子
- 配給 - 東宝映像事業部
- 制作 - スタジオコロリド
- 製作 - 「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会(フジテレビジョン、東宝、KADOKAWA、電通、ソニー・ミュージックエンタテインメント)
受賞歴
本編(dアニメストア ニコニコ支店)
関連動画
関連静画
関連商品
原作、コミカライズ
Blu-ray、DVD
主題歌、サウンドトラック
その他
関連項目
関連リンク
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