1件
ホウキタケ(Ramaria botrytis)とは、ラッパタケ目ラッパタケ科ホウキタケ属(かつてはヒダナシタケ目ホウキタケ科ホウキタケ属とされていた)に属するキノコ。キノコの先端部がネズミの足に似るところからネズミタケとも呼ばれる。
概要
秋の針葉樹、広葉樹の混じった混生林の地上にこのキノコは発生する。キノコの成菌は、高さ15cm、直径15cmほどに達し、根元は3～5cmほどの太い塊状で、先端部は多数の小枝の集合となり、珊瑚状となってる。根元と枝は白く丈夫な肉質で、小枝の先端部は美しい淡紅色、または淡紫色に色づき、成熟すると灰褐色に変色する。胞子は長楕円形で、かすかに縦の筋模様を帯びている。
美しくも禍々しい見た目であるこのキノコは、知る人ぞ知る優秀な食菌であり、歯切れや口当たりは鶏のささみを思わせ、風味や味はホンシメジに匹敵すると言われている。生食は出来ないが、基本的にどう調理してもおいしい。さっと茹でてわさび醤油が基本形。人工栽培は現在は不可能。
また、本種の類似の毒キノコとして、ハナホウキタケ(R. formosa)、キホウキタケ(R.flava)、コガネホウキタケ(R.aurea)が挙げられ、いずれも摂取すると下痢、腹痛、嘔吐の症状を発症する。色合いや形状、肉質や胞子、変色、群生しているかなどでこられらのキノコと本種は区別できるが、発生環境や発生時期はほとんど一緒であること、そもそも区別の仕方が難しい為、素人が手を出すべきキノコではない。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 0
- 0pt
