ホオジロザメ(Carcharodon carcharias)とは、サメの一種である。ネズミザメ目に属する。ホオジロザメは実は俗称で、標準和名はホホジロザメ。
概要
大きな口と牙を持ち、そのどう猛な印象から人食いザメとして、しばしば映画の悪役になる。実際は必ずしも人を襲うわけではないが、サメの中では人間にとって危険な種類であるといえる。普通はアザラシやアシカなどの海棲哺乳類を好んで捕食するほか、魚や海鳥等も食べる。卵胎生。北極・南極の周辺を除く世界中の海に広く分布しているが、その生態にはよく分かっていない部分も多い。
イタチザメやオオメジロザメと同様にしばしばシャークアタックを引き起こしているが、単にサメが危険だと考えるのではなく、予防策を取らずに活動域などに侵入するなどの行為は避けてシャークアタックを起こさせないために予防する必要がある。
人を襲う理由としては、アザラシと間違って襲うという説もある。サメマニアからは一番人気を獲得しているサメである。
映画「ジョーズ」の大ヒットによってサメが危険生物と誤解されてしまったのは有名な話だが、ジョーズのモデルとなったホオジロザメは特にその影響を大きく受けて大量の個体が人間の手で殺されてしまった。
数を減らしすぎた結果、現在ではワシントン条約に登録された。
海洋生態系の頂点近くに君臨しており天敵は殆どいないが、南アフリカの沖合いに生息するシャチにはサメを好んで襲う個体群が存在しており、ホオジロザメも捕食対象に入っている(近年の調査で、この海域のホオジロザメはシャチが餌場の端を通過した「だけ」で1年近くも「逃亡」する事が判明している)。シャチにとってもホオジロザメは危険だが、うまく「処理」しているようである。自分より大きい(他のホオジロザメを含む)サメに捕食される事もあるが、大人のホオジロザメはシャチと人間を除けばほぼ無敵といえるだろう。
凶暴な印象が強く、哺乳類でもトップクラスの知能を持つシャチと比較されるが故に知能が劣るとされるホオジロザメだが、魚類の中では知能が高いのではないかと言われている。
関連動画
関連商品
関連項目
- 4
- 0pt