ホグワーツ魔法魔術学校とは、小説『ハリー・ポッター』シリーズ等に登場する学校である。
概要
イギリスのスコットランドにある魔法使いのための学校。校舎は西洋の石造りの城になっており、マグル(魔法使いでない人間)にはこの建物は廃城にしか見えない。
ホグワーツの生徒は入学時の組分け帽子の判断により、「グリフィンドール」「ハッフルパフ」「レイブンクロー」「スリザリン」の4つの寮に分かれ、校舎内の寮で宿泊しながら生活を送る。
入学許可が下りた魔法の力を持つ生徒には、ふくろうが手紙を家まで届けに来る。学期始めには、生徒はロンドンのキングズクロス駅の9と3/4番線から出る「ホグワーツ特急」と呼ばれる蒸気機関車に乗り、ホグワーツに向かうことがほとんどである。
ホグワーツ城
授業が行われる「教室」や調べ物をする「図書室」などのほか、食事や式典・試験などが行われる「大広間」や、談話室のある「寮」がある。これ以外にも作中では「秘密の部屋」や「必要の部屋」などいくつもの隠し部屋が登場するほか、外にはクィディッチを行うコートや、通常は生徒立ち入り禁止の「禁じられた森」などがある。このようにホグワーツの敷地は非常に広く、校長でも全容は把握していない。
他にも校舎内には移動する階段が多数あるほか、中の人物が意思を持って動く肖像画も多く壁に掛けられている。
ハリー・ポッターシリーズ作中の1990年代時点では、城内に電気・ガス・電話回線はない。照明はあり、映画などでは主に暖色の光になっている。恐らく多くの照明は魔法で点灯していると思われる。水道管もあり、トイレや浴室も存在する。
学校生活
授業は「変身術」「薬草学」「魔法薬学」「飛行訓練」「闇の魔術に対する防衛術」など魔法使いとしての技術・知識を学ぶ科目から、「天文学」「マグル学」「古代ルーン文字学」など関連する知識を学ぶ科目もある。必須科目と選択科目があり、徐々に年次が進むと選択科目が増えるほか、一定の年次を超えると選択科目に変わる必須科目もあるようだ[1]。
寮対抗杯として、生徒の成績・態度・行動によって寮ごとに点数が加算・減算され、学期の終わりにその結果が発表される。
学校は9月から始まり、クリスマス休暇(冬休み)・イースター休暇(春休み)・夏休みがある。3年生以上は保護者からの許可証を提出すれば、特定の週末日に魔法族のみが暮らす村であるホグズミード村への外出が可能。
5年生の学期末にO.W.L試験が実施され、7年生の末に(N.E.W.T試験を受けて[2])卒業となる。退学・中退の仕組みもあり、例えば他人の命を危険に晒す行動をとったと見做された場合には退学処分が下ることもある。
クラブ活動もあり、ハリー・ポッターの作中ではハリーが入っているクィディッチチームが主に登場する。クィディッチについては4寮それぞれがチームを持っており、試合は毎回多くの生徒が観戦し盛り上がっている。
学費は無料。ただし、教科書や杖・箒などの用具についてはダイアゴン横丁で買い揃えるなどして自分で準備する必要がある。
校歌もあるが、「Hoggy Warty Hogwarts(公式日本語訳:ホグホグ ワツワツ ホグワーツ)」という気が抜ける内容になっており、その後も「Dead flies and bits of fluff(死んだハエやら がらくた詰め)」「And learn until our brains all rot(学べよ脳みそ 腐るまで)」などおよそ校歌とは思えない歌詞が続く。1巻『賢者の石』の入学式ではこの歌詞が生徒各自の好きなメロディで歌われた。
その他
なお、作中ではこれ以外にも魔法の技術を教える学校が存在することが明らかになっており、4巻の『炎のゴブレット』では他校との対抗試合が登場するほか、世界各国に魔法使い向けの学校がある。日本の南硫黄島にも「マホウトコロ(魔法処)」が存在するという設定になっている。
ハリー・ポッターシリーズの舞台として登場することで知られるが、スピンオフ作品の『ファンタスティック・ビースト』シリーズでも登場するほか、これらの世界観をもとにしたゲーム『ホグワーツ・レガシー』などでも舞台として登場する。
学校関係者については「ハリー・ポッターの登場人物一覧」の記事を参照。
関連動画
関連静画
関連項目
関連ミーム
脚注
親記事
子記事
兄弟記事
- ハリー・ポッターの登場人物一覧
- ハリー・ポッターと呪いの子
- ホグワーツ・レガシー
- ハリー・ポッターと賢者の石
- ハリー・ポッターと秘密の部屋
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
- ハリー・ポッターと謎のプリンス
- ハリー・ポッターと死の秘宝
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