ホモと学ぶシリーズとは、淫夢語録でコメントさせることによって既存の動画を面白くして楽しもう、というシリーズである。
概要
以下が手口である。
①教育ビデオやドキュメンタリー番組、アニメなどをアップロードする
※「淫夢要素の無い転載動画には、真夏の夜の淫夢タグをロックすべきではない」という意見が現在争いの種になっている。「淫夢要素」は非常に曖昧なもので、明確な基準が存在していないので判断するのが難しい。これについては下の項目をご覧もらいたい。また、理不尽な風評被害で関係のない動画に淫夢タグをつけていた過去が初期の淫夢にはあるのも事実である。一方でロックをしないことが住み分けに繋がる、というような声も存在している。
といった議論も2017年頃までは続いていたが、現在ではこのタグには「転載動画」「OP集」「名場面まとめ動画」以上の意味合いは存在していない。
前史 古代淫夢・原始淫夢
このシリーズが現在のように淫夢タグを席巻するようになったのは、自然現象のようなものではなく確かな歴史的背景が存在する。
当初はホモと学ぶシリーズという概念が存在しなかった為、淫夢となんらかの共通点を見出せるノンケ動画に淫夢語録でコメントすることは「淫夢凸」や「ホモ凸」と呼ばれていた。
当然ながら元の動画に直接コメントしていた。動画に淫夢タグがつけられ淫夢厨が面白がって語録を使ってコメントする、というだけの話なのだが淫夢がまだ世に広く知られていなかった為、動画投稿者が
ある日突然、大挙する意味不明な定型句のコメントに驚く→荒らされていると考え自らコメントや動画を削除
という顛末になる場合が多かった。ホモ凸を受けた際のブログやtwitterなどでの事後対応で淫夢厨とトラブルになることも多かった。
そのようにホモ凸で自ら暴れまわっておいて、相手が被った被害や惨禍を指して「風評被害」「風評被害シリーズ」と他人事のように呼ぶようになった。
ホモ凸の例
ボカロ楽曲『The Beast.』。確認されている限り最古のボカロ界隈へのホモ凸。ホモビデオ好きな集団に似たような意味不明な定型句が大量に書き込まれ続けるという前代未聞の事態に対応に苦慮。荒らされまくったコメント欄に心を痛めた投稿者が動画を削除するという結果につながった。 |
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アイドルマスター関連の踊り手。アニメキャラやボカロ曲といった実態のない対象と違い、生身の一般女性へのホモ凸という絶望的な構図だったが、ホモ凸が嫌悪されるのが普通だった当時の情勢下では珍しいその寛容な姿勢から、女神として崇められるようになった。 |
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淫夢を連想させる何らかの要素があるというだけでホモ凸や風評被害の対象となることもあった。
(ある男性歌手や女性声優の顔が淫夢男優に似ている、新人女性声優の名字が淫夢男優の役名と同じである、その淫夢男優同様に体臭がくさそうなゲームキャラがいる、など)
原始淫夢厨にとっては純然たるキモオタ向けの作品よりかは、比較的、女性率が高かったVOCALOIDやアイドルマスターや東方project関連のメジャーコンテンツが好物だったようで、ホモを装って女性の目に下卑たホモビデオのネタを見せる事を愉悦としていた。嫌がっている様、対応に苦慮している様を見て「ああ^~たまらねぇぜ」と喜んだり、淫夢に寛容な女性には「姉貴」と呼んで慕う者も現れた。
淫夢要素があるもの、こじつけられるものを探してはホモ凸を繰り返すという日常を繰り返すうちに、淫夢厨は悪辣な荒らしの集団である、と看做されるようになった。関連する大百科の記事などでも、淫夢語録でレスしているというだけで厳しく削除されるようになった。淫夢厨が殺到した大百科記事はレス削除の嵐で焼け野原になるのが恒例になっていった。淫夢厨と聞いて、この古代淫夢厨、原始淫夢厨とでも呼ぶべき時代の悪しきイメージを前提に話す者も未だに多い。
この時代の淫夢厨はホモビデオ自体の面白さそのものから淫夢厨と化した純正の淫夢厨であった為、あくまで淫夢的な視点で、凸した先のコンテンツを楽しんでいた。ホモ凸した結果、相手が動画を削除しようが引退しようが知ったことではなく、淫夢ファーストの価値観だった。徹底して淫夢語録でコメントすることにもこだわりがあった。ほんへを最初に見る→ほんへの面白さで淫夢好きになる→語録でコメントしたり派生MADを楽しめるようになる、という正統派の流れが存在した。
しかし淫夢MADが増加すると、必然的にほんへよりもMADで先にネタを知る、ホモビデオではなくMAD自体の面白さから淫夢に入ってくる、という正統派以外の流れで淫夢に入ってくる者も増えるようになった。アニメの音MADやゲームの実況動画などで動画の中に淫夢要素を介在させたジャンルが増えていくと、それらがランキング上位に留まり、淫夢厨以外の人間の目に淫夢が映る機会も激増した為である。
最初からほんへを見て、淫夢に目覚め、あくまで淫夢的な面白さだけを求めていた正統派の淫夢厨とは違い、MADや実況動画などそういったマイルドな入り口から淫夢に入ってきた者は、必ずしも淫夢ファーストの価値観ではなく、ノンケ同様の倫理観や価値観を持っていたり、あくまで淫夢は他のコンテンツ同様、ただのジャンルの1つとして捉えていた。
同じ淫夢厨の間でも普段は特に意識されることのないこの温度差や出自の違いが、後に問題として表面化することになった。
淫夢民と淫夢原理主義者の登場 ホモと学ぶシリーズの醸成
やがて 淫夢民 を自称する良識派なども現れ「元の動画のファンや投稿者に迷惑になるから直接淫夢コメするのはやめよう」という風潮が自然発生した。
今まで好き放題暴れまわることに悦びを感じていた淫夢厨にそんな倫理を説いても当然ながら「なんでそんな配慮をする必要があるんですか(正論)」「ひと目気にせず自由にホモコメしよう」といった反発も強かった。
しかし無関係な動画に淫夢タグをつけてもタグ荒らしとして即削除されたり、コメントも通報や削除されとにかくホモ凸自体を継続し辛いのに対し、淫夢民が自ら転載した動画は淫夢関連のタグをロックしている事により安定して再生やコメントを得られ続ける為、次第に淫夢タグの新着欄はそういった転載動画で埋め尽くされるようになっていった。無理して風評被害の対象を広げずとも、淫夢タグに次から次へと転載される動画を見ているだけでホモコメで馴れ合う事ができる為、いつしか従来のホモ凸をする者もいなくなった。また同様の理屈で大百科の記事でも(淫夢)というように別に記事を作ってそこにレスするようになった。
サムネイルに使われている東方のボイスドラマ動画は上述の前史を象徴するものと言える。その後、膨大な数の派生MADが生産され、淫夢から独立しニコニコ動画における最大級の動画ジャンルとなった。派生MADが増えるにつれ、BB劇場など淫夢MAD内にも東方キャラやアニメキャラが出張するようになり、そういったホモビデオ以外のものに対しては当初から拒絶反応が出ていたことがわかる。 |
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上述の前史におけるホモ凸は、あくまで淫夢語録という兵器を使用してノンケを侵略する愉しみであり、BB劇場や淫夢MADなどの淫夢創作物にノンケコンテンツ題材のものの割合が増えるのは、正統派の淫夢厨にとっては、逆に淫夢が侵略されているに等しい状況だった。 |
淫夢タグにおいて、そのように淫夢と直接関係がないものが混じる風潮に対して 淫夢原理主義者 と呼ばれる勢力も出現するようになり、動画のコメント欄や大百科記事などで淫夢厨同士で激しく対立することもあった。 (詳しくは当該記事を参照。)
「MADに淫夢以外のアニメキャラ出すな」「そもそもBB劇場だのMADだのは激寒。淫夢はホモビデオほんへ以外認めない」「ほんへでもCOAT作品以外認めない、ACCEEDは邪道」「淫夢とは文字通り最初の真夏の夜の淫夢だけ、それ以外は認めない」
といったように価値観も多様化した結果、「淫夢厨」という統一集団として海賊のように対外的に侵略し暴れまわっていた時代は遠野昔の話で、ついには「原理主義者」の線引きさえ不可能となった。
MADやBB劇場でさえ淫夢以外のアニメやゲームのキャラが登場したりネタにされている状況下で、淫夢タグをロックしただけの無関係な転載動画にも同様にアニメやゲーム題材のものが増えるのは必然だった。
そもそも「淫夢」って何だよ(哲学)
誰もが納得する起源としては、2002年8月TDN達が『BABYLON STAGE 34 真夏の夜の淫夢 ~the IMP~』に出ていたのが発覚し、2ちゃんねるのガ板などでネタにしていたのが最初の「淫夢」の始まりである。これだけならよくあるネット炎上の一つだったのだが、2005年あたりから、飽きたらず、六尺コピペを筆頭にゲイをネタにする方向へシフトチェンジしていった。これが一番最初の風評被害で、「淫夢」の定義を広げる大きな原因となった。
淫夢が世に広く知れ渡るようになると、必然的にホモビデオ以外から淫夢に入ってくる者が激増するようになった。2ちゃんねるの淫夢スレで話題になる→ニコ動で取り上げられるの、王道を往く流れは2013年の9.1野獣発掘事件 などの時点では健在だったが、全体としてみれば最初にほんへから入ってくる者よりもMADや淫夢実況で初めて淫夢を知る者のほうが圧倒的に多くなっており、淫夢好きを自称しながらほんへさえ見たことがない、淫夢語録だと知らずに使う、というような事も珍しいことではなくなっていた。
「淫夢」を取り巻く情勢の変化
風評被害で他のホモビデオにまで手を伸ばした淫夢厨は、多数の「淫夢語録」を手に入れる。ほんへが増える、語録が増える、風評被害のリーチも伸びる・・・筈だったが、twitterなどで淫夢語録が世に普及しすぎた結果、アングラ文化であった淫夢語録はテレビで扱われるようになるまで認知された。「ん?」「草」「ああ^~」などは一般社会にまで広く浸透した例である。アニメなどのテレビ番組でも当たり前のように淫夢語録や淫夢ネタが登場するようになり、そのような直接の淫夢ネタがあるものに対しては「淫夢営業」「ホモガキくっさ」という天邪鬼、逆転現象のような状態になっている。
誰でも淫夢を知っている、誰でも語録を知っている/使うという状況では、淫夢への流入経路を特定するのは不可能であり、どこまでを淫夢厨や淫夢として許容するか、などの線引も意味をなさなくなった。
MADや実況動画から淫夢に入ってきた者が、淫夢に染まり淫夢厨や淫夢民に変化する、自ら淫夢動画を作ったり淫夢で楽しもう楽しませようと努力するのとは対照的に、ホモと学ぶシリーズから入ってきた者にとっては、淫夢とは文字通り「ニコニコ動画でいちばん賑わっている場所」「なにを転載してもOKで一番再生してもらえる、コメントしてもらえる場所」でしかなかった。無関係な転載動画で溢れかえるのが知る限りの淫夢の姿だった。ホモビデオや語録がなんなのかさえ知らない者達は、もはや「淫夢厨」でもなければ「淫夢民」でさえなかった。淫夢を使って何かを作ろうという概念自体が存在せず、淫夢タグは、自分の見せたい動画を転載してみんなでニコニコと自由にコメントする場所でしかなかった。
現在
現在は真夏の夜の淫夢タグで投稿される動画は、ホモと見るシリーズ、ホモと学ぶシリーズ、ホモと見るアニメ、ただの釣り動画などが大半となっている。
動画へのコメントも淫夢語録によるものよりも普通のコメントのほうが優勢である。
つまり単なる発見を免れて削除されるのを回避する手段の一つとなっている節がかなりある。
それらのシリーズを投稿している、特にYOUTUBEや同じニコ動からまるごと転載しているだけのホモガキにはホモ学において既出・既存のものを探す、調べるという基礎的な能力や知識さえない為、既出動画と大同小異の編集動画や、まったく同じ動画がホモ学として2度3度あるいはそれ以上も転載されるたびランキング上位になるという、もはや病的・末期的とも言うべきような状態になっている。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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