ホリコマンダーとは、HORIが発売していたゲーム用コントローラである。
概要
HORI(当時はホリ電機)の代表作的なシリーズの周辺機器であり、1987年のファミコン向け初代ホリコマンダーに端を発し、ファミコン~ニンテンドウ64位の時期に展開されていた。概ね純正コントローラをベースにしつつ、連射機能や形状のアレンジと言ったプラスアルファがあるのが特徴で、またクオリティに対する低価格さも相まって人気を博していた。
連射コン界隈ではハドソンの「ジョイカード」と双璧めいた扱いをされていたりする。
現行の製品は「ホリコマンダー」とは名付けられておらず、連射のあるなしに関わらずに「ホリパッド」系の名称や「〇〇コントローラー」と言った名前になる事が多い。格闘ゲーム向けの「ファイティングコマンダー」は継続して登場しており、名前の一部は受け継がれているとも言える。
最近の世代では、純正コントローラの多機能化に伴い、廉価版や純正とは別方向に尖った製品と言った趣も強くなっており、「ホリコマンダー」の頃の連射コンの上位モデル感は薄れつつある。
歴代ホリコマンダーとか
ホリコマンダー以外も一部取り上げている。
- ホリコマンダー
- 初代はファミリーコンピュータ用で、拡張コネクタに接続するタイプの周辺機器。
上部がアーチ状になっているのが特徴。ABボタンの連射用のスライダーが付いている。 - ホリコマンダーブラック
- 黒いホリコマンダー。ボタンはオレンジ色。
- ホリコマンダーα
- こちらも黒いがボタンは赤色。スロー機能と言う名のスタートボタンの連射が特徴。
ボタンを押すと音が鳴る機能がある。 - レーザーコマンダー
- 8方向入力の方向ボタンが特徴。このコントーラーだけでなく、本体側のコントローラも連射仕様にする機能つき。
- 連射速度は秒間40発を謳っており、実際にそれだけの信号入力能力を持っていたが、ファミコン本体がその速度ほどの入力を受け付けない仕様だったので、実際には半分ほどの速度しか出なかった[1]。
- ミニコマンダー
- その名の通りコンパクトなサイズが唯一無二なコントローラ。カラーリングはホリコマンダーブラックに近い。ちゃんと連射も出来、その公称値はレーザーコマンダーと同じく秒間40発だが、やはり例によって半分ほどしか反映されない。
- Newホリコマンダー
- Newファミコン専用のホリコマンダーで、カラーリングもNewファミコンに準じた物になっている。
端子がNewファミコンのコントローラ端子に変更されており、Newファミコンでは普通のホリコマンダーも使えるが、NewホリコマンダーはNewファミコンでしか使えないのが味わい深い。 - SGコマンダー
- SG-1000などのセガハード用のホリコマンダー。形状はファミコン用と同じで、スタート/セレクトに相当する部分がオミットされている。
- スーパーホリコマンダー
- スーパーファミコン用のホリコマンダー。形状はスーファミ向け連射コンの中でも純正に近い。
ABXYLRボタンの連射に加えてスロー機能も搭載。 - ホリパッド
- ホリパッドシリーズの無印であるスーパーファミコン用コントローラ。連射などはない純正コントローラの同等品だが、背面にグリップが付いている。
- ファイティングコマンダー
- ファイティングコマンダーシリーズの無印であるスーパーファミコン用コントローラ。機能的にはスーパーホリコマンダーに準ずるが、LRボタンがABXYボタンと並んだ6ボタン系のボタン配置が特徴。
- ホリコマンダー64
- ニンテンドウ64用のホリコマンダー。左右のグリップがやけに短く独特な形状にも見えるが、真ん中のグリップを無視すれば従来型のコントローラに近くも見える気もする。
ABZボタンにのみ連射が設定可能。 - HORIクラシックコントローラ
- Wii用のクラシックコントローラ互換コントローラ。クラシックコントローラとゲームキューブコントローラの折衷のようななんだかゴツいデザインが特徴。
abxyLRボタンを連射が出来る。連射の設定にターボボタンを使うのが主流になる中で、連射ツマミが続投されておりホリコマンダーの頃の名残を感じさせる。
「ホリクラシックコントローラ」としてよりゲームキューブコントローラに近付けた物が続投している。
関連商品
関連項目
脚注
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