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ホルツバウアー
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ホルツバウアー(Holzbauer)とは、

  1. ドイツ語圏の姓。イグナーツ・ホルツバウアー(18世紀オーストリア作曲)が著名。
  2. 銀河英雄伝説」の登場人物。CV.竹村拓石黒監督OVA)。

である。当記事では2.について扱う。

概要

銀河帝国軍人・中将がいる。ローエングラム朝銀河帝国軍においてコルネリアス・ルッツ上級大将の補佐官を務め、その死後、ウォルフガング・ミッターマイヤーの麾下にうつった。登場のたびにルッツの「補佐役」「補佐官」と称されるが、具体的な官職・職は不明。

石黒監督OVAでは、に近い茶髪がかった瞳を持つ堅い顔の青年士官としてデザインされている。

経歴

具体的ないきさつは全く不明だが、コルネリアス・ルッツに自身との生命を救われた過去を持つ。

作中への初登場は8巻『乱離篇』第一章。新帝国2年4月ヤン・ウェンリー一党によるイゼルローン要塞再奪取(第十次イゼルローン要塞攻防戦)での敗戦後フェザーン方面軍官に転任したルッツフェザーン代理総督官邸でのパーティー爆弾テロにみまわれた際である。

この事件で上官ルッツと軍務尚書パウル・フォン・オーベルシュタイン元帥が負傷入院したため、事後を収拾したアウグスト・ザムエル・ワーレン上級大将フェザーンを出立して以降、両者の恢復まで、ホルツバウアーがフェザーンの警備と爆弾事件の犯人を担った。ただし、ルッツは入院加療とはいえ二週間で退院できる程度の負傷であり、彼が前面に立った期間はそれほど長くなかったものと思われる。

その後もルッツの補佐官を務めつづけ、回廊の戦い直後にはルッツからさりげなく結婚の予定があることを知らされて驚いている。

同年10月ロイエンタール元帥叛逆事件の端緒となったウルヴァシー事件ルッツが殉職すると、ロイエンタール討伐を揮する宇宙艦隊長官ウォルフガング・ミッターマイヤー元帥部に自分から望んで席をうつした。ルッツ艦隊じたいは、負傷療養から復帰したグリューネマン大将に委ねられた。

ルッツとの関係

ルッツの忠実な補佐役」とも評されるホルツバウアーは、単に自身が補佐する上官というだけでなく、自身、そしての生命の恩人でもあったルッツのことを強く敬愛していた。

さりげなく、しかも唐突に「ああ、ところでな、ホルツバウアー、おれは来年にでも結婚することにした」結婚の予定を明かされた際には、いきなりの話に5半にわたり絶句してから祝辞を述べている。さらに逆に相手はかわかるかと問われ、そんなん突然言われてわかるはずもないでしょもう、と思いつつ「入院なさっていたときつきそっていた看護婦ではありませんか?」と返した答えがまさかの正解だったため、まさか当てられるはずがないと思っていた両者が両者ともにおどろくというなんだかシュールな場面を現出させてしまった。

なお、この時のホルツバウアーは、私ともに堅実な印ルッツロマンスという意外な一面を発見して喜んだ一方、敬する上官なんだしもうちょっと的な恋愛をしてもらえないかなー、などという勝手な希望までも内心考えており、上の存在であるルッツへのしみのほどがうかがえる。

ルッツの死後、彼がミッターマイヤー麾下にうつった理由は、作中には明言されていない。しかし、ただ「彼の意図は明であったから、もその理由を問わなかった」とだけ書かれているのは、こうしたルッツへの敬の強さが、周囲の人間にも自明のものであったということを示しているのだろう。

アニメでの登場

石黒監督版OVA

石黒監督OVAでは原作よりずっとく、第43話(“神々の黄昏”作戦時・第九次イゼルローン要塞攻防戦)にてホルツバウアーらしき姿がルッツの側に立っているのが見て取れ、これが初登場。

第3期ではイゼルローン要塞再奪取作戦発動時(第70話)からルッツのそばで登場し、この時点で台詞もある。その後はおおむね原作の登場に沿う形だが、爆弾テロ直前やルッツの入院中、ラングハイドリッヒ・ラングの蠢動を危惧した際など、ルッツの会話相手としてオリジナルの登場シーンが増やされている。

ウルヴァシー事件直前には、皇帝ラインハルトに随行して出立するルッツ敬礼を交わすオリジナルシーンが差し込まれており、ルッツの死に先立って関係描写を補強するものとなっている。続く第二次ランテマリオ会戦ではミッターマイヤー麾下で艦隊を率いて戦うシーンがあり(原作では出征前に「所属をうつした」とあるのみ)、ブルーノ・フォン・クナップシュタインを戦死させるに至った猛攻撃の端緒を任される大役を割り振られている。

ちなみに、結婚話を聞かされて絶句していた時間は5半よりちょっと短かった(尺とかテンポとか、いろいろ都合があるんだろう)。

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1 ななしのよっしん
2021/07/14(水) 06:43:03 ID: 3SSLEV3YSM
ミッターマイヤー艦隊って生え抜きよりも他所の艦隊から移ってきた人の方が多い気がする
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2 ななしのよっしん
2021/07/15(木) 22:27:10 ID: +BG7hY+CyM
私戦ではないか? それ。まあ帝国にはそう言うメンタルが濃厚っぽいから描写が変とは思いませんが
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3 ななしのよっしん
2021/07/18(日) 07:31:07 ID: G24x0C/mYX
>>2
半ば私戦の(あるいはそれを誘発する)ような人事、采配をする(そしてそれが原因でいざこざが起こる)のはローエンラム閥の特徴だから…
ケンプやレンネンカンプの死んだ遠因もコレだからなぁ
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4 ななしのよっしん
2021/07/18(日) 14:32:54 ID: vJ5sFy2b7V
かつてシュタイエルマルクに「私戦を扇動するようなもの」と批判されたのは、理性責任感より個人的復讐心を先行させて敵将ひとりを斃すように部下を煽る行為であって、
ケンプやレンネンカンプホルツバウアーのような個人的感情のに期待する人事と同一視すべきではない
後者を否定すると「あいつやる気があるからやらせてみよう」みたいな人事そのものを否定してしまうよ
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