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ホンダ・フィット（Fit、FIT）とは、本田技研工業が2001年6月より製造・販売するハッチバック型のコンパクトカーである。
FITの概要
ホンダのBセグメントレンジを担うロゴとキャパの後継車である。ロゴもキャパもいいクルマでは有ったが、如何せん相手が悪かった。さらにルーツ遡るとシティへと行き着くが、そもそもシビックのクラスアップ（1.2L級→1.5L級へ移行）と車体拡大に伴い、初代シビックへの回帰及び1,200cc級モデルの穴埋めを目指して造られたモデルがシティであったため、フィットの源流は初代シビックであると言うことも出来る。
デビュー前にモデルチェンジしたばかりのシビック（EP系）と被る様に時期にデビューさせたせいでシビックが全く売れず3ナンバーサイズに上がるしか存続の道がなくなってしまった。しかしEPシビックはFitに比べて練り上げが足らなかったのは事実。
ロゴとキャパのお互いのいいところを取るために開発したセンタータンクレイアウトにより、全長4m足らず、全幅も1.7m以内に収まる5ナンバーサイズの車体としては室内レイアウトが半端なく広いクルマを作ることが出来るようになった。このセンタータンクレイアウトは三菱iに技術提供されている。
エンジンはL型エンジンの1.3Lと1.5Lの2種類。GD型の1.3Lはi-DSIという燃費と馬力を両立するためのツインスパークプラグであり、1.5LはツインプラグではないがVTEC機構が付いている。GE型では1.3Lと1.5LともVTECに一本化されている。組み合わされるトランスミッションはCVT/5速MT（FF）、5速AT（AWD） ※5速MTは1.5L仕様のみ。
上記のカタログ燃費・用途に合ったシートレイアウトがとり放題な内装・パッケージングの妙のおかげでかなり売れている。初代GD型はトヨタカローラ の販売台数連続1位（3４年目）を阻んだ。現行GE型も2008年年間販売台数1位。
現行GE型からスペアタイヤはないが、海外ではスペア必須の国があるので納まるスペースはある模様。 GDにはスペアタイヤがある。
車名の由来は英語で「ぴったりの」という意味で、使い勝手や、日本固有の道路事情に合わせたボディサイズとしつつも可能な限り居住性を高めるなど、日常のあらゆるシーンに「ぴったりフィットする」という気持ちを込めて名付けられたとされている。
しかし実際は「Fitta」という名前で販売の予定だったが、発表会数日前に「Fitta」がスウェーデン語で女性器の意味だというのに社員が気づき、急いで資料の訂正をしたのはその筋では有名な話。
初代は「Fit」表記だったが、2代目から「FIT」と大文字表記になった。
外見で判断できる排気量別の見分け方は、GD型についてはエンブレムの「i」の「・」が赤くて表面がメッキ調なのが1.3で、「・」が青でサテン調のエンブレム、ヘッドライト周りがメッキ処理されているものが1.5である。GEでの見分け方はテールランプのデザインとフロントグリル下にメッキモールがあるかないかで判断できる。また、1.5ではRS（Road Sailing）というグレードで一括されている。
海外では「Jazz」という名前で販売されている。(Fitで販売している地域もある)
2010年にインサイトのハイブリッドシステムを流用したハイブリッド仕様が発売された。
2013年にフルモデルチェンジが行われ、3代目が発売。先代よりも全長が55mm伸びたが拡大分は全て室内長に充てられ、全幅も据え置きで5ナンバーサイズを維持するなど決していたずらに大きくさせてはおらず、車重はむしろ先代よりも20-50kg軽くなっている。
2019年の東京モーターショーでは4代目モデルがお披露目され、2020年2月に登場した。ガソリン車・ハイブリッド車共にミッションはCVT一本に統一されている。
燃費の話
L13Aによる低燃費を売りにしてるFitであるが、カタログに掲載されている10・15モード燃費は24km/L（L15A・4WDなどの一部グレード除く）と記載されている。でもどうせ自動車会社の空想とファンタジーと潜在購買層を騙すためにあるような10・15 モード燃費なんでしょ？信用できない！思って実際走らせるとかなり近い燃費で走る。が、しかし現実問題として一般的に燃費と速度の折り合いが理想的な80km/hで長距離を走る環境なんぞ高速道路以外に存在せず、大抵が近距離や都市部のStop&Goが頻発する環境での運転であるため、13～15km/Lという一般的な燃費を計上するのにとどまるが、それでも同一セグメントのライバル車より良好な実燃費を計上できるらしい。
参考事例としてGD3（L15A・MT車）を所有する私の実体験で言うと3年前に新車で購入し、東北自動車道を時速80kmでゆっくり北上して慣らし走行をしていた際に簡易燃費計にて記録した数値では19～20km/L台を推移していた（GD3のカタログ燃費は20km/ℓ）。しかしこの数値も給油量と実走行距離から算出する満タン法計測ではないので実際の燃費はせいぜい18km/ℓが関の山と思われる。所有してから3年目現在の平均燃費ではだいたい13～15km/Lを推移しているが、マフラーを排気効率のいい社外品に交換しているため、純正マフラーに戻せば500m分ぐらいは燃費の向上が見込めるかもしれない。
しかしながら、結局のところ運転者が省燃費運転の心得がない場合はいくら低燃費な車に乗っても意味がないのはハイブリッドカーも同じである。
ちなみに3代目のハイブリッドモデルの燃費は世界最高の36.4km/L（JC08モード）と公称されている。
実測値ではどの程度の数値を叩き出すのか、報告が楽しみなところである。
フィットをベースとした車種
- インサイト(ハッチバックセダン(2代目)・ハイブリッド専用車種 / GE型ベース)
- ヴェゼル (SUV / GK型ベース)
- エアウェイブ (ステーションワゴン / GD型ベース)
- グレイス (セダン / GK型ベース)
- シャトル (ステーションワゴン / GK型ベース)
- パートナー (エアウェイブベースの商用車 / GD型ベース)
- フィットアリア (セダン(タイ製の逆輸入車) / GD型ベース)
- フィットシャトル (ステーションワゴン / GE型ベース)
- フリード (ミニバン(FLEX(5人乗り)はトールワゴン扱い) / GE型ベース)
- フリードスパイク (トールワゴン / GE型ベース)
- モビリオ (ミニバン / GD型ベース)
- モビリオスパイク (トールワゴン / GD型べース)
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関連項目
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