ボウリングとは、球転がしゲームである。 ぷ ........。iiii
概要
ボウリングゲームを単純に言い表せば「ボールで棒状のものをたくさん倒す」というものである。このような行為の起源は古代エジプトの宗教儀式にまで遡るとされており、棒状のもの=ピンを倒したいという欲望は今も昔も変わらないもののようだ。
"bowling"という名前の語源は、"bowl"と呼ばれる偏心球を転がして目標に近づけるというゲーム"lawn bowls(ローンボウルズ)"だといわれている。なお、ボウリングを嗜む者の多くがしばしば気にすることであるが、"bowling"である以上「ボウリング」という表記をされるべきであり、「ボーリング」というのは地質調査などのような穴掘りを指すはずだという主張がある。しかし、今現在もボウリング場の名称自体が「○○ボーリングセンター」や「○○ボール」などとなっている場合もわずかにあり、主張が浸透しないのも無理からぬことかもしれない。また、ごくまれではあるが、「○○レーン」と称するボウリング場もある。
現在のようなボウリングのルールを定めたのは宗教家マルティン・ルターだとされる。当時はひし形に9本並べられたピンを倒すナインピンボウリングが主流であり、現在のように10本のピンが正三角形に並べられたテンピンボウリングのスタイルになったのは、17世紀以降に宗教家などがアメリカに渡ってからのことである。
日本では1861年6月22日に長崎で初めてのボウリング場がオープンした。これを記念して6月22日はボウリングの日とされており、ゲーム代が安くなったりしている。1970年頃には中山律子(2016年度現在、日本プロボウリング協会会長)などのスターが現れてボウリングブームが起こったが、その後ブームは収束し、近年は経営難からボウリング場の閉鎖が相次いでいるが、「ラウンドワン」などの大型複合スポーツレジャー・アミューズメント施設などが進出してきている。また、1990年以降には東海地方のとあるボウリング場がギネスに載ったこともある。
また、テレビゲームとしてのボウリングも登場しており、DSのだれでもアソビ大全などに収録されている。
スポーツボウリングについて
ボウリングはレジャーでありかつスポーツでもある。一般の人がぶらりと遊びに行ってわいわいと楽しんでいる裏で、全国のボウリング場の多くに所属のボウラーがいて真面目にボウリングに取り組んでいる。学生ボウリングもブームの頃に比べれば規模は縮小したものの続いている。いわゆる「手首に何かつけている人々」である。(注:何もつけない人も多い)
こういった形で一定期間スポーツボウリングに触れてしまった人々の一部は、レジャーとして一般の人とボウリングに行った際に「スペアのことをカバーと呼ぶ」「スペアでは喜ばない」「ストライクなのに首をひねって戻ってくる」といった症状を見せることがある。
マナーについて
一般人だろうとなんだろうと、ボウリングにおけるマナーは守るべきである。少なくとも以下のものは最低限気にしたいところである。
- 足がファウルラインを超えないようにすること。ボールが転がる部分(レーン)にはオイルが塗ってあるため、ファウルラインを超えるとボウリングシューズに油がつくことになる。レーン自体でもオイルで滑って転ぶ危険があるが、そのまま投球時に歩く部分(アプローチ)を歩いて戻ってくるとそこにもオイルがつき、自分のみならず他の人が転倒しやすくなるおそれもある。また、大抵のハウスにはファウルを検知する光電管が付いており、ラインを超えるとセンサーでブザーが鳴ったり、レーン奥に設置してあるランプが点灯したりするが、常にファウル上等で投げているレジャープレイヤーから苦情が出るため基本的に常時作動させてあるハウスは少ない。
- ロフトボールをしないこと。ボールを空中に放り出すように投げることをロフトボールと言う。スコアには影響がないが、これをすると、バンッ!!と音を立ててボールが着地して転がるので周りの人がビックリする。また、ボールが傷ついたり(割れたり、欠けたり)、レーンが傷ついたり、凹んだりする一番の原因でもある。フックやカーブをかける為にプロボウラーやハイスコアラーの人たちが意図的にすることもあるが、初心者は出来るだけ避けたほうがいい。どうしてもそうなる人は指穴やボールの重さがあっていないか馴染んでない、または投げ方があっていないかどちらかである。
- 靴下を必ず履く(持参する)こと。夏場はサンダルやハイヒールで来てシューズに履き替える人が多くほとんどが靴下を持参してきていない。レンタルシューズは多くのお客さんが使うため、靴下を履かずに投げるとかなり不潔で次にシューズを使うお客さんに迷惑をかける。もし忘れてしまった場合は使い捨て靴下がフロントやプロショップで100円程度で売っている。
- 過度の奇声を上げないこと(ギャーギャー騒がないこと)。友達やサークル間のコンパやミニ大会をやる人でよくストライクやスペアを取るとき、8ピン以上の好投をしたとき、よくギャーギャー騒いでうれしがる人がいる。仲間でうれしがるのもいいのだが、ボウリング場には他の人も投げており、あなたたちだけのボウリング場ではありません。
とくに常連客の中にはガチのボウラーが居ます。
「自分の声は気にならないが、他の客の声は良く聞こえる」という言葉もあります。
騒ぐのは出来るだけ控えて拍手やハイタッチ程度にしましょう。 - すぐ隣のレーンの人と同時投球をしないこと。右レーン優先。基本的に隣のレーンとの同時投球は接触事故のおそれがあり危険である。例えば右投げのボウラーが10番ピンを取る際はレーン左端から対角線に投げるのが定石とされるが、その状態でお構いなしに左レーンの投球者が投球すると大変危険なことに。
- レーキが上がりきる前に投球をしないこと。レーキは強い衝撃に耐えるように設計されておらず、もしレーキが下がったままで投げたりすると壊れたり変形することがある。また修理にもかなりの費用がかかるため注意が必要である。
- ボウリングシューズでトイレに行かないこと。アプローチを汚す原因になる。同様にアプローチでの飲食は厳禁である。アプローチ(特にファウルライン手前)が滑らなくなると助走中に躓くおそれが高まり危険である。
- ゲームを終了したらきっちり後片付けをする。しばしばボールをボールリターンに置いたままにしたり、飲食物やおしぼりをボーラーズベンチに置いたままにしている人がいる。これでは次のお客さんに迷惑がかかり、マナー違反。
ボウリングもニコニコ動画も、自分が楽しむこと、そしてみんなが楽しめるようにすることが大事である。
スコアの目安レベル
スコア | 目安レベル |
100UP前後 | 一般(初心者)アベレージ程度 |
130UP前後 | 一般(中級者)アベレージ程度 |
190UP以上 | 女子プロテストに合格できるレベル |
200UP以上 | 男子プロテストに合格できるレベル |
220UP前後 | 女子プロボウラーと渡り合える、または勝利できるレベル |
250UP前後 | 男子プロボウラーと渡り合える、または勝利できるレベル |
300UP(満点) | パーフェクトゲーム |
ストライクを出すコツ
ストライクを出すにはコツがいる。ただど真ん中に向かって真っ直ぐ投げてもいいがそれではストライクの成功確率が低く、逆にスプリット(間隔がありスペアの難易度が上がる)やタップ(1本だけ残る)ピンを出す確率を高くしてしまう。
ストライクの成功確率を上げるにはまず、右投げならば1番ピンと3番ピンの間を、左投げならば1番ピンと2番ピンの間を狙う。そして▽の一辺に対して球筋を直角にして当てるように投げるのだが、ただ真っ直ぐ投げては上記と同じようになり意味がない。
そこでボールを曲げる必要がある。ボウリングには奥でキュッと左に曲がるフックと、手前から大きく弧を描くように曲がるカーブがある。左利きの人は逆向き。なお、フック・カーブの投げ方は下記にあるこちらのサイトが詳しく説明してあるので一読することをオススメする。なお、ボールが狙い通りに当たらないなどコントロール不十分な人もこのサイトに基本的な投げ方が載っているので一読することをオススメする。
上記サイトの方法を手本にして投げ、1番ピンと3番ピンの間に当てると、ボールはまず1番ピン→3番ピン→5番ピン→9番ピンの順に倒して行き、倒れたピンはドミノのように残ったピンを倒していきます。(1番ピンは1→2→4→7、3番ピンは3→6→10、5番ピンは5→8というふうに)そして結果的にストライクになる。
また、これ以外の方法として裏技があるのだが難易度は高く、ストライク成功確率は少し下がる。ボールをさらに曲げて1→2→4→7(1→3→6→10)というふうに▽の一辺に沿って当てていく。そうすると当てた辺の対角に向かってドミノのように倒れていきストライクとなる。
ボウリング用語
基本用語
用具・施設用語
- ピン…そっくりそのまま。マトリョシカのような形状の白いアレ。10本ある。
- ボール…ボウリングのボール。重さはグラムではなくポンドで表される。一番軽いもので4ポンド、一番重いもので16ポンドある。最近は初心者や子供用の5本指の穴のボールがある。ごくわずかにマイボールを持ってる人も。
- レーン…ボウリングの投げて滑らせるための通路。協会公式では、長さ23.72m、幅1.066mある。路面は木製、またはプラスチック製。表面には専用のオイルが塗ってあり、この境目を利用して投擲者はフックなどをかける。
- ガター…レーンの両端にある溝。ガーターと表記するのはボウリングをボーリングと表記するレベルでの間違い。2回溝に落ちるとガターとなり、そのフレームは無得点となる。1回落ちてそのあと全て倒すとスペアとなる。最近ではバンパーと呼ばれるフェンスのようなものが取り付けられているボウリング場が増えてきており、小さな子供でもしっかり倒せるようになっている。
- ファウル/ファウルライン…上述。
- レーキ…倒れたピンを奥へ押し込むバーのようなもの。バーには大抵ボウリング場名や広告が銘打ってある。テレビ番組が放送されるときは格好の宣伝場所となる。
- アプローチ…ファウルラインより前の場所。ここで助走をつけてボールを投げる。席のある床より一段高くなっていることが多い。ここにオイルが付くとシューズの滑りが安定せず危ないので、スタッフに頼むと拭いてくれるボウリング場がある。なお、投げもせずにここに立ち続けるのは隣のレーンの人の邪魔となるため、マナー違反。というか正直危ない。
- シューズ/ボウリングシューズ…ボウリング専用のシューズ。大抵は有料レンタルしており、ごくわずかにマイシューズを持ってる人もいる。
レンタルとマイシューズとで大きく違うのが靴底である。
レンタルシューズは両足ともある程度滑る靴底であるが、
マイシューズでは利き手側は滑らず、軸足(利き手と逆側)のみが滑る靴底になっている。つまり右利き用と左利き用とがある。
安いものは3000円程度で買えるので、そこそこボウリングに行く人ならマイシューズを買えば10回行けば元を取れたりする。
競技ボウリングを志す方は、まずマイボールよりマイシューズを先に買うことをお勧めする。 - ボウリングショップ/プロショップ…ボウリング専門用品を売っている場所。大抵はフロントに併設してある。ここでマイボールやマイシューズを発注やチューニングすることもできる。
ゲーム用語
- フレーム…ざっくり言えばゲームの順番。野球に例えれば○回裏表。2回投げて1フレームとし、最後の10フレームは1回目でストライクを出すか、2回目でスペアを出せば3回投げられる。
- ストライク…1フレーム、一発一投で10本全てのピンを倒すこと。例外として第10フレームのみは1フレーム内で最大3回ストライクのチャンスがある。出せると「パンチアウト」と呼ぶ。
- スプリット…1番ピンが倒れて、かつ隣接しないピンが倒れずに残ること。2ピンと9ピン、5ピンと7ピンなどフックを掛けないと難しい配置のスプリットもある。最難関のスプリットはスネークアイの異名を持つ、7ピンと10ピン。(プロでもあまり倒せないほどの難しさ。異名の由来は真上から見たときに蛇の目に見えることから)
- ガター…両端の溝にハマってそのままレーン最奥に行ってしまうこと。たまに溝にハマったままで勢いで7番ピンや10番ピンを倒したりするが、厳密には無得点に修正する必要がある。
- スペア…1フレームで2投して全てのピンを倒すこと。一度ガターして、全てのピンを倒してもスペア。ストライクにはならない。
- ターキー…3フレーム連続ストライクを出すこと。
- フォース…4フレーム連続ストライクを出すこと。フォーバーガーとも。以下フィフス(5th)、シックスス(6th)…と続く。
- パーフェクトゲーム…全てのフレーム(10フレームは3回連続)でストライクを出すこと。スコアは満点の300点。ゴルフに例えるとホールインワン。ボウリング場によっては表彰したり、専用の達成者一覧板に1年~永久に名前が掲載される。ボウリング場から認定証も発行されることがある。
- リスタイ…マイボーラーの多くが手首に着けてるアレ。付けたからと言ってハイスコアが出るわけではない。
が、手首の怪我防止という意味では効果は絶大である。
「初心者が…」と思うかもしれないが、むしろフォームが固まっていない競技初心者こそ付けるのをお勧めする。 - ロフトボール…上述。
上級用語
- ボックス…ボウリングのレーンは2レーンで1セットとなっており、このセットをボックスと呼ぶ。1セットで1ボックス。レーンには番号がよく振られているが、基本的には隣同士でかつ、奇数と偶数1レーンずつのセット。
- アウトピン…ピン装填時、何かしらの装填装置のエラーでピンがガターやレーンに飛び出すこと。この場合はスタッフを呼ぶべし。
- ピンオーバー…2投目を投擲後、ピンが出てこず、レーキが下がったままの状態になること。この場合もスタッフを呼ぶべし。
- パワーハウス…ストライクを取った際、倒れたピンが1本もレーン上に残らずに奥まで飛ばされた状態のこと。
- フック/カーブ…ボール投擲時、意図的に球筋を曲げること。フック(カーブ)をかけることで、ストライクする確率をあげたり、難しい配置のスプリットを倒しやすくする。
- メカニック…ボウリングレーン後ろで待機して、レーンに異常が起きた時に修理するスタッフ。いわゆる裏方の人。
ゲーム方式
- ヨーロピアン方式…1レーンのみを使用して進める方式。
- アメリカン方式…1ボックス(同一のボールリターンを挟んだ2レーン)を使用して進める方式。1人の場合は、シングルアメリカン方式とも呼ばれる。
競技会等では刻々と変わるレーンコンディションに起因する公正を期すためアメリカンが多い。よって、大抵の競技ボウラーはアメリカンで練習する場合が多い。
プロボウラー
現在、日本や世界に数え切れないプロボウラーがいる。プロボウラーとはボウリングを生業としている人たちであり、スポーツ、例えば野球でもプロ野球が存在するように、ボウリングにもプロボウリングが存在する。大抵は地方各地のボウリング場に所属しており、スタッフと共に仕事をしている人もいる。成績優秀な人はこれで食っている人もいる。プロになるにはJPBAが各地で主催する過酷なプロテストに合格しなければならない。
ドリラー
ボールのメンテナンスをしたり、穴を開けたり、穴の大きさをチューニングする専門職の人。プロショップのスタッフがやっていることが多い。これはプロボウラーと同じく、JPBA(日本プロボウリング協会)からの公認ライセンスがないといけない。
もしかして
地質調査などの理由で、地面に円筒状の穴を開けてサンプルを採取する作業をボーリング(boring)と呼ぶ。
球技のボウリング(bowling)とは区別しなければならない。
関連動画
関連項目
外部リンク
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