米澤穂信の小説『ボトルネック』についてはボトルネック(米澤穂信)を参照すること。
ボトルネック(bottleneck)とは、瓶の首が細くなっている部分のことである。
その形状から以下のような意味合いで使われることが多い。
概要
「ネックになっている」と略して使われることもある。
一般的な砂時計はボトルネックが可視化されている一例である。砂時計をひっくり返すと上側に溜まった砂が落ちようとするが、容器中央にあるくびれがボトルネックとなっていて砂の落ちるスピードが制限される。
もし砂の落下速度を上げたいのなら、例えば砂の量を増やすといった方法では解決せず、まずボトルネックを解消する(=容器のくぼみを広げる)しかないのである。
システム全体が複数の工程に分かれる場合、あるボトルネックを解消すると別の箇所がボトルネックとなるということが度々起こる。
ボトルネックの例
- 片道一車線の道路があるとする。その途中道端にイチョウの木が立っていて、道幅を車一台分にまで狭くしている。イチョウの木を切って道幅を広くしない限り、この道路の交通量は限られたままとなる。
- 家のインターネット回線がルーターからスマートフォンまで次のようにつながっているとする。
[ルーター]-[LANケーブル]-[Wi-Fiルーター]-[無線LAN]-[スマートフォン]
高速なインターネット通信を利用したければ、スマートフォンに至るまでの経路全てが高速な通信規格に対応していなければならない。例えばWi-Fiルーターが古くて遅い規格にしか対応していないものであれば、全体の通信速度も古い規格の最高速度に限られる。
Wi-Fiルーターを更新したはいいが、その結果LANケーブルの最高速度に達して今度はLANケーブルがボトルネックになる、ということもあり得る。
その他の用法
ギター演奏における演奏法の一つにスライド奏法(スライドギター)というものがあるが、この奏法に必要なスライドバーという道具を酒瓶の首を切って作っていたことから、ボトルネック奏法、あるいは単純にボトルネックと呼ぶことがある。
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関連項目
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