ボンカレーとは、大塚食品より発売されているレトルト食品である。
概要
1968年(昭和43年)2月12日に世界初の市販用レトルトカレーとして「ボンカレー」が発売された。
フランス語のBON(良い、おいしい)と英語のCURRY(カレー)を組み合わせ、「まさにおいしいカレー」という意味が籠められて「ボンカレー」という名が付いた。
軍用携帯食のソーセージを真空パックした物が米国誌「モダン・パッケージ」のUS Army Natick Labの記事に掲載されており、これをきっかけにボンカレーが誕生した。当時のコンセプト「一人前入りで、お湯で温めるだけで食べられるカレー、誰でも失敗しないカレー」は50年以上に渡り現代まで引き継がれている。
現在では、日本国内におけるレトルトカレーの代名詞とも言える商品。同心円のパッケージが目印で食品売り場に行けば、まずお目にかかれる。
このパッケージイラストは1978年(昭和53年)発売の「ボンカレーゴールド」で採用された。三重丸「おいしさ三重丸」から始まり、ここに輪を一つ加え「さらに輪をかけておいしく!」と1989年(昭和64年)リニューアルされ、現代の四重丸デザインへ移った。
電子レンジ調理
2003年に箱ごとレンジ調理の対応商品を展開。湯煎の場合、沸騰5分+湯せん3分=8分かかるところ、500W1分40秒と大幅な時短に成功。開発コンセプトの一つ「お湯で温めるだけで食べられるカレー」を超えた商品である。
従来のアルミパウチは、電子レンジに使えないので、「新素材の包装」「パウチの構造を変える」ほか、吹きこぼれないよう安全のために「箱そのものを調理時に自立する」ような工夫が施されている。現在では、ほぼ全ての商品に箱ごとレンジ調理への対応が進んだ。
ラインナップ
200円前後の「ボンカレーゴールド」や500円台高級路線の「Theボンカレー」など幅広いラインナップとなっている。
松山容子さんのボンカレー
沖縄では『松山容子さん味のボンカレー』に圧倒的な人気があり、全国区で展開しているボンカレーゴールドとは別に沖縄限定パッケージとして「ボンカレー(沖縄限定)」を販売している。味が違うだけでなく、箱ごとレンジ調理に対応していないなどの違いもある。
ボンカレークック
従来のレトルト食と違い、そのまま食べるものではなくフライパンで「好きな具材を入れて自分好みのカレー」にアレンジして作れることを目的とした商品。一応、アレンジを加えずにそのままでも食べられるが、味が濃いめ。こちらは箱ごとレンジ調理に対応していない。開封してレンジ調理は可能。
2月12日
2月12日は「ボンカレーの日」と日本記念日協会に正式登録されている。
1968年のこの日「ボンカレー」が発売されたことから、発売元の大塚食品株式会社が制定。レトルトカレーの代名詞とも言える「ボンカレー」は2018年に発売50周年となる。
ギネス世界記録
2023年(令和5年)1月10日に世界最長寿のレトルトカレーブランドに「ボンカレー」が世界記録に認定された事を大塚食品株式会社が発表。
正式名称は『最長寿のレトルトカレーブランド(longest-selling retort-pouch curry brand)』である。
近年、レトルトカレーの市場は成長を続けています。その背景には単身・2人世帯の増加による個食化や共働き世帯の増加、さらに生活者の嗜好の多様化に対応できるようになった点が挙げられます。また、レトルトカレーを自分好みにアレンジする調理ニーズが高まるなど、その用途拡大も市場の伸長に寄与しています。 『ボンカレー』は2023年2月12日に55周年を迎えます。今後も、時代の変化、生活者の価値観の変化に対応し、進化を続けることで、生活者に貢献できる製品のご提案を行ってまいります。
『ボンカレー』がギネス世界記録™認定! 世界No.1ロングセラーブランド 発売から55周年を迎える世界最長寿のレトルトカレー
よりコメント
2023年(令和5年)2月12日のボンカレーの日で55周年を迎えることと併せて、ギネス世界記録認定記念の限定パッケージが発売される。ボンカレーシリーズの代表「ボンカレーゴールド」が対象商品となっている。
アニメ・ゲーム界においてのボンカレー
ボンカレーは古くから人気商品であり、以下の作品での登場が見られる。
アタックNO.1(アニメ版)
食事シーンにおいて「おいしかった、まるでボンカレーみたい」という発言がある。
また「今日の夕食は?」「ボンカレーよ」「やったー!」というやりとりもある。
これは番組のスポンサーが大塚食品であったことに由来する。
ブラック・ジャック(漫画版)
無免許医を理由にブラック・ジャックが逮捕された時に、ピノコから差し入れられている。
「お中元」
「差し入れの間違いだろう」(中略)
「カップラーメンとボンカレーばかり持ってきやがった…………」
「ボンカレーはどうつくってもうまいのだ」『ブラック・ジャック』第8巻「報復」より
メタルギアソリッドピースウォーカー
ネイキッド・スネークの所有する軍隊であるMSFで開発された食品という設定で登場する。
スネークは元来より食への好奇心が非常に高く、同時に軍隊のレーション(つまり保存食品)との関係性の深さから絶好のコラボ(レーション)となった。
また、MGS3においても大塚製薬(大塚食品)とカロリーメイトとのコラボもある。
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関連項目
関連リンク
『ボンカレー』がギネス世界記録™認定! 世界No.1ロングセラーブランド 発売から55周年を迎える世界最長寿のレトルトカレー
誕生から間もなく半世紀。今も進化を続けるボンカレー(2016.03.23)
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