私はボンドルド
奈落の探窟家
『黎明卿』───と人は呼びます
ボンドルドとは、『メイドインアビス』の登場人物である。
「黎明卿」、「新しきボンドルド」とも呼ばれる。CV.森川智之
概要
白笛の一人。白笛は最高位の探窟家に与えられる称号であるものの、その実、監視基地(シーカーキャンプ)に引きこもって年端もない子を裸吊りしたり、子供を置いて探掘に勤しんだり、勝手に深層6層に突入(ラストダイブ)したりと、良くも悪くも自分勝手な者が多い描写をされている。
その中で彼はアビス深層へ向かうルートの新規開拓、人間として無事に地上に戻れる限界である深層5層での活動拠点・前線基地(イドフロント)の整備、地上の生態系への悪影響を事前に排除、アビスの謎の一つである上昇負荷への対抗策の研究など多数の功績を残しており、人類への貢献度合いは計り知れない。
しかし実行するための手段は選ばず、必要であれば森を焼き払い、川に毒を流すことも厭わない。また、自分自身や配下、身寄りのない子供たち、果ては自分の娘を被験体として非道な人体実験の数々を行っている。
他者からの評価も「筋金入りのろくでなし」「ゲス外道」「得体の知れない何かが仮面被ってヒトの真似をしている」と言わしめるほどである。
上記だけ読むとマッドサイエンティストの極みなのだが、ボンドルドの行動はアビスの探索と人類の発展のためであり、邪心や出世欲、金銭欲がない。祈手(アンブラハンズ)と呼ばれる配下を多数引き連れており、彼らとは非常に強い絆ともいえるもので結ばれている。また、娘のプルシュカを男手で育てながら、愛することを止まず、孤児が多い本作中では数少ない相思相愛の親子愛を体現した代表例でもある。さらには、海外から多くの孤児を引き取り養っており、たとえ姿が移り変わろうとも、子供達の名前・性格・個性などを総ては暗記するなど慈善家としての一面も備えている。
身寄りのないナナチをアビスに迎え入れたのも彼であり、ナナチは、彼の元で培った医療技術を活かし、深層4層でタマちゃんの毒を浴びたリコを救っており、間接的ではあるもの主人公の恩人ともいえる。ナナチは友人とともに彼の元を後にするが、その後もナナチ等の事を気にしており、その動静を影ながら見守っている。
他者への物腰は柔らかく、口数は少ないものの常に丁寧語で礼儀やおもてなしを欠かさない。また、常に仮面や装備で覆われており、作中でも表情を伺うことは皆無であるものの、この物語の真意をつく箴言(「君(ナナチ)はかわいいですね」「愛ですよ ナナチ」など)と、人を超越するほど一貫した信念が、巷の人気を後押ししている。
作中、主人公等とは見解の相違により相対することとなるが、上述の通り主人公等が持つ憎悪の念や一方的な正義心のようなものはなく、人類への貢献に繋がるであろう自らの研究のため、ナナチもレグも自らの仲間に取り込みたい思いであることが示唆されている。その点で言えば、主人公等は前線基地(イドフロント)の施設半壊、電気窃盗、配下の殺害など、現実世界において犯罪と呼べる行為の限りを尽くしていることも、ボンドルドの言動とは対照的である。
他の白笛と同様に多数の遺物で武装しており、戦闘時は高い身体能力でそれらを使いこなす。
また「ある手段」によってアビスの呪いへの対策も用意しており、深層の上昇負荷も抑制しながら行動できる。
なお、仮面からビームは出ない出ました。
装備
- 呪い針(シェイカー)
- 手甲から射出される針。打ち込んだ相手に強制的に上昇負荷を生じさせる対人用武装。
- 明星へ登る(ギャングウェイ)
- 仮面から出るほうのビーム。たとえ射線が通っていなくとも、強く意識した対象に命中する。逆に、意識していない対象にはダメージを与えられない。ナナチ曰く「当たっても平気だった」。
- 月に触れる(ファーカレス)
- アビスの原生生物に由来する黒い触腕。ロープや網のように使用できるが扱いが難しい。ちなみに上記3種は競売にかけられた遺物をボンドルドが改造したものである。
- 暁に至る天蓋
- ボンドルド及び「祈手」のパワードスーツ。各々の役割に応じたカスタマイズが施されている。
- 枢機へ還す光(スパラグモス)
- 両肘から出るほうのビーム。レグの火葬砲と同質の武装で、触れたものを瞬時に分解消滅させる。ちなみに命名はボンドルド。ナナチ曰く「ノリはリコと同じ」。
- カートリッジ
- 呪いから身を守る手段となる画期的な装備。背部に装着して使用し、とある方法によって上昇負荷をカートリッジに肩代わりさせ、自身に掛かる分を無効化・または大幅に軽減することが可能。ただし、耐久性には限界があり、使用後は排出・廃棄される使い捨て式。ボンドルドがボンドルドたる所以の最たるモノの一つなのだが、その実態は自身の目で確かめていただきたい。
- 尻尾
- 尻尾のように見えるものも遺物装備であり、祝福の影響ではない。効果は不明
- 触手のような眼球
- これもまた遺物である。効果は不明。
余談
名前が覚えづらいためか、「ボンボルド」「ボルボンド」「ボンバルディア卿」「ボンボヤージュ卿」「ボンカレー卿」「ボ卿」などと呼ばれイジられている。まるでハイ・ラガードのフロなんとかさんのように。
関連動画
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関連項目
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