シロボン、この記事にはネタバレが含まれているから、気をつけて読むんだよ わかったよにいちゃん! |
ボンバーマンジェッターズとは、2002年10月2日から2003年9月24日までテレビ東京系で放送されていた、ボンバーマンを元にしたテレビアニメである。
概要
「主人公の白いボンバーマンが爆弾を武器に戦う」という事以外は従来の『ボンバーマン』シリーズとは大きく異なるボンバーマン。アニメーションは全52話。
「子供に見せたい作品」というコンセプトを貫き通した作品としてファンから評価されている。特に死についてしっかりと描いているところが多く、「まさかボンバーマンでここまで描くとは」というギャップ込みで評価が高い。
シリアスな作品背景を置いてはいるものの基本はギャグアニメである。ギャグの内容自体も回を重ねるごとにどんどんキレを増していくため、その点も評価されている。「アインでボン!」などのギャグ回も大変評価が高い。
しかし前半のスローな展開、子供向けというにはタイアップ面がお粗末な商業展開など、大衆的な人気は薄く、メインの子供層にも浸透していたとは言いがたく、知名度もあまり高くない。
また、金田朋子の演技力を見せてくれた作品でもある。まだ声優として経験豊富とはいえない頃の金田だったが、本作では未熟だったシロボンと一緒に物凄い成長を見せている。1クールと最終クールの声を聴き比べれば、まったく声の出し方が変わっているのがわかる。
アメリカザリガニの二人は芸人で声優というアニヲタからは嫌われる肩書きの持ち主だが、本作では悪評は聞かない。作中で役を演じつつ本業の漫才を披露しているエピソードもある。その後アメリカザリガニの二人はシロボン役の金田朋子とインターネットラジオで共演している。が、彼女の破天荒っぷりに匙を投げてしまっている。
現在DVDは絶版状態で再販の予定はない、その為値打ちが定価よりも高くなっている。熱心なファンの活動により現在ブルーレイボックス化の嘆願活動が行われている。興味があれば是非。
長い時を経て、ついにBD-BOX化決定!!
よく爆外伝と比較されてしまうが、どちらも名作なので好き嫌いせずに両方見て欲しい。
分類するなら「爆外伝は熱い話、ジェッターズは泣ける話」
主題歌
第一期オープニングテーマ
僕は崖っぷち(作詞:すわひでお/作曲:古川竜也/編曲:古川竜也/唄:すわひでお)
子供向けの曲に見えるがサビの『大人になっても忘れない』という部分が物語を見ている内にどれだけ重要なメッセージだったか分かる。
一番歌詞は白ボン視点、二番歌詞は兄のマイティ視点。
第二期オープニングテーマ
ホップ! スキップ! ジャンプ!(作詞:すわひでお/作曲:片岡嗣実/編曲:古川竜也/唄:すわひでお)
前期OPとは対照的にメッセージ性の高い歌詞になっている。特に二番のマイティ視点の歌詞は逸材。
42話と遅い時期に初披露。これは41話でゼロの正体について明らかになる為の配慮だと思われる。
第一期エンディングテーマ
小さな頃の小さな記憶(作詞:松本あすか/作曲:丸山和範/編曲:井内正博/唄:松本あすか)
第二期エンディングテーマ
love letter(作詞:ふじのマナミ/作曲:片岡嗣実/編曲:片岡嗣実/唄:パーキッツ)
アバウトな登場人物紹介
ジェッターズ
- シロボン(声:金田朋子)
この物語の主人公であり、見習いボンバーマン。行方不明になった兄・マイティを探すため、そしてマイティを超えるためにジェッターズに入団した。すぐに調子に乗ってしまう性格でちょっぴり泣き虫だが、作品の中で大きく成長を遂げていき、どんどん頼もしい存在となっていく。当時すでに流行らなくなりつつあった努力して強くなる系主人公。 - シャウト(声:水野理紗)
この物語のヒロインであり、作中でのジェッターズのリーダー。実家はラーメン屋。ヒロインといってもシロボンの姉御的な存在であり、すぐに調子に乗って失敗するシロボンに対して一喝を入れるのが役割。最終回の次回予告が泣き腫らしたような声だったことはファンの間では有名。 - バーディ(声:岩崎征実)
マイティの親友のジェッターズ団員。Dr.アインを除くジェッターズの最年長者である。普段は無愛想なタクシー運転手をして生計を立てている。いざというときはメンバーを引っ張って叱咤する役目だが、変なところで大人気なくムキになる悪い癖がある。 - ガング(声:アメリカザリガニ・柳原哲也)
なぜか関西弁で会話するジェッターズの便利ロボット。口やかましい甲高い声で話す。ロボットなのに人間っぽく、ロボットガムが好物。気がついたら身体を勝手に改造されていることが多く、本人は迷惑がっている。実は戦闘も可能で、腕からトリモチを発射する。 - ボンゴ(声:アメリカザリガニ・平井善之)
「ボンゴ」が口癖のジェッターズの力自慢。機械いじりもやる。実はどこかの星の王子であり、長い名前を持っているが長すぎて自分でも忘れてしまっている。ガングとは路上漫才をやっており、中の人と同じくボケを担当しているが、作中では地味に的確なツッコミを行う。 - Dr.アイン(声:緒方賢一)
ジェッターズの司令官にして、ジェッターズの移動手段である「コスモジェッター」の開発者。バグラーとは同期の親友で、敵である彼を「バグちゃん」と呼ぶ。シロボンの祖母ボン婆さんに惚れており、「モモちゃん」と呼んで終始会いたがっていたが、運悪く顔を合わせられないでいる。 - マイティ(声:高橋広樹)
行方不明になった伝説のボンバーマンであり、シロボンの兄。元ジェッターズのリーダー。この物語の最重要人物であり、ある意味この人で始まってこの人で終わるような存在。ゲーム版では主人公を務めたことも。実はメカードの策略によってデータだけ抜き取られて殺害されていたことが徐々に明らかにされていく。
ヒゲヒゲ団
- 総統バグラー(声:麦人)
ヒゲヒゲ団総統の老人。アインとは同期の親友で、彼を逆に「アーくん」と呼んでおり、彼とはボン婆さんことモモちゃんを奪い合うライバルでもある。しかし彼はボン婆さんと会う機会を得ているだけマシである。若い頃のムジョーを拾って、ヒゲヒゲ団を結成する。現在は「宇宙にひとつしかないもの」を探して暗躍。 - 戦闘隊長ムジョー(声:石井康嗣)
ヒゲヒゲ団の戦闘隊長。いつもジェッターズに邪魔されて仕事ができない。股間に注目するの禁止。表面上ではマイティをコケにしているが、実はマイティが行方不明になった原因を作ったことを後悔するなど根は優しい。本当は良い人なのだがおっさんなため、作中での扱いが微妙に良くない。 - Dr.メカード(声:龍田直樹)
ヒゲヒゲ団の頭脳担当だが、その実は野心家。バグラー達の存在を妬んでおり、ヒゲヒゲ団を私物化しての悪行を企む本作の本当の悪役。ほとんどのキャラが愛される本作において、その動機の幼稚さなどから特に憎まれているキャラクターで、ファンからも「相当 バカード」などと揶揄されている。 - ヒゲヒゲ団員(声:原田博之などなど…)
ヒゲヒゲ団の戦闘員。たくさんいる。一家に一台置きたい悪の戦闘員。「ヒゲ」としか喋れないがムジョーなどには理解出来るらしい。
MAシリーズ
- MA-X(声:高橋広樹)
MAシリーズ最新型。MAシリーズの10機目というわけでⅩ(えむえー てん)の番号が与えられており、通称MAXはそれをそれをもじったもの。メカードが生み出したボンバーマンと同等の力を持つアンドロイドで、ヒゲヒゲ団で明らかに場違いな存在。マイティの戦闘データを完璧にコピーしているが、利き手は逆。プロトタイプのゼロとは違ってマイティのような善の心は存在せず、本人は最終決戦間際でマイティの心の闇を自称している。ぐう畜。 - MA-Zero(声:高橋広樹)
MAシリーズのプロトタイプ。名前は「えむえー ぜろ」と読むため、通称「ゼロ」。MAXと似ていたため、シロボンのと戦いで敗れた彼の成れの果てと疑われたが、別人。記憶喪失となって放浪していたところをミスティが偶然拾われ、以後行動を共にする。その正体は死ぬ直前までのマイティのデータをコピーしたアンドロイド。マイティであってマイティではないという悲劇の存在。系譜としてはマイティ→(コピー)ZERO→(改良)MAX。
ボンバー人
- モモ
通称ボン婆ちゃん。シロボンとマイティの祖母であり、彼等にボム技を教えた張本人。
アインとバグラーの幼馴染であり、彼らから「モモちゃん」と呼ばれているが本人は嫌がっている。 - シロボンとマイティの祖父(声:高橋広樹)
ボン婆ちゃんの旦那さんであり、シロボンとマイティの祖母。
若い頃にボン婆ちゃんと出会い恋に落ちる。その姿はマイティそっくり。故人。 - オヤボン(声:稲田徹)
マイティのライバルだった黒くて大きな体のボンバーマン。
正々堂々とした試合を好み、パワフルな戦い方をする。
得意なボムはバンチョーボム。
漢気の塊。 - コボン
オヤボンに付き従う見習いボンバーマン。
まだ見習いなのでボムは出せない。 - ダイボン
「自分は不器用ですから…」が口癖のボンバーマン。
シロボンとは相棒のプーイを通じて知り合いになった。
ボンバーマン四天王
ムジョーが合体ボンバーマン製造マシンでキャラボンとボムを合体させて作り上げた特殊な合体ボンバーマン。
ムジョーを「ムジョー様」と慕い崇拝している。
- フレイムボンバー
ボンバーマン四天王のひとりで炎属性を司るメンバーのお調子者。 - マーメイドボンバー
水の力を操る四天王の紅一点、我が儘でお転婆。
ムジョーのことは「パパ」と呼んでいる。 - サンダーボンバー
四天王のリーダーであり、ムジョーへの忠誠心は一番強い。
また、仲間が倒されていく毎にシロボンへ深い憎悪を抱くようになる等仲間思いな性格。 - グランボンバー
メンバー最年長であり、ムジョーのことは「オヤジ」と呼ぶ。
農作業を通じてシロボンと親しくなった。
その他
- ルーイ
シロボンの相棒のキャラボン、知能はシロボンより上だが「ルーイ」しかしゃべれない。 - ツイスト
シャウトの父親であり、ラーメン屋の店主。
その昔他界してしまった妻のこともあり再婚は考えていなかったが、最終回で・・・ - ママ
ムジョーがいつもかよっているバーのママ。
頭が長いエイリアンの女性。 - プーイ
ダイボンの相棒のポップルーイ。「プーイ」しかしゃべれない。 - アチョー
ムジョーそっくりなチゲチゲ団のリーダー。
ムジョーと同じく義理人情の強い性格。 - チゲチゲ団員
アチョーの部下のチゲチゲ団員。ヒゲヒゲ団員にそっくり。 - ミスティ(声:松本梨香)
猫耳の付いた宇宙海賊であり、マイティの生前の知り合い。
マイティに淡い恋心を抱いている。
なんの因果かZeroを養うことになり、後半では実質彼女がヒロインとなった。
関連動画
関連生放送
前述のBDBOX化を記念して2015年11月に13話まで放送される。
関連静画
関連項目
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