ボーナス(bonus)とは、「いつもより多い報酬」「賞与」「慰労金」「特別配当株」「おまけ」「景品」「労いの品」などを意味する英単語である。
概要
日本において「ボーナスを貰った」と言えば「賞与を貰った」などの意味を指すことが多い。
また、コンピューターゲームにおいては得点が通常より多く貰えることなどを指す。コンピューターゲーム黎明期(1980~)から、「ボーナスステージ」「ボーナス特典」などの単語でよく使われていた。
音楽用語では「ボーナストラック」を指す場合が多く、これは「通常よりも一曲多い」「追加曲」「おまけ曲」「豪華な追加曲」などの意味を持つ。
語源
語源を引けばラテン語「bonus」(男性形。女性形はbona)であり、「良い」を意味する。
神「Bonus Eventus」由来?
2018年5月現在、各種日本語ウェブサイトなどで「「bonus」の由来はローマ神話の収穫と成功の神様「Bonus Eventus」にある」という説がある程度広まっている。
「Bonus Eventus」の名前はラテン語で「よい出来事」「よい結果」という意味になる。他にもbonusの女性形である「bona」の名を持つ女神が「Bona Dea」など複数存在する。
この神がボーナスの由来だという説は書籍にも掲載されており、例えば2006年に発行された雑学知識に関する文庫本「世界はじめて物語 最初は誰?」にもこの説が記載されている。
しかし知名度のある英語のオンライン辞書(Oxford DictionariesやMerriam-Webster
)には英単語「bonus」については「ラテン語に由来する」とあるのみで、神「Bonus Eventus」については全く言及がない。
wikiサイトであるため信憑性は落ちるが、語源について詳しいWiktionaryでも、「bonus」の記事の英語版・ラテン語版
・日本語版
のいずれにおいても2018年5月現在時点では「bonus」の語源が「Bonus Eventus」といった内容は全く記載されていない。
国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のための検索サービス「レファレンス協同データベース」には、
「ボーナス」の語源は何か。 インターネット情報によれば、英語の「Bonus」の語源はラテン語の「Bonus」であり、ラテン語のそれはローマ神話の神「Bonus Eventus」に由来するとされているようだが、いかがか。
という質問およびそれに対する回答がレファレンスとして2009年に作成・2010年に登録されている。しかしそこでも、「bonus」が「Bonus Eventus」に由来するという根拠は見つけられなかったという趣旨の回答がなされている。
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関連項目
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