ボーン・コールドとは、漫画「キン肉マンII世」に登場するキャラクターである。
概要
ノーリスペクト#3である悪行超人であり、K・K・D修練において最後の一人としてキン肉万太郎と戦っている。凶悪なノーリスペクトの中では唯一スタイリッシュな容姿をしており、頭にターバンを巻き、左眼には敵の力の分析やロックオンが可能なスコープ機能のある眼帯を付けている。
正義超人専門の殺し屋であり、キン肉星を襲撃した際には152人を殺害。殺しを快楽にしてしまっている他の2人と違い、殺しの依頼を受けたターゲットしか殺害しないというビジネスライクなスタンスを取っている。他の2人より殺した人数が少ないのも、ビジネスにならない殺しはしないというこだわりを持っているからである(自己防衛のための殺しはやる)。
ただし、その実力はノーリスペクトの中でも随一であり、あの鬼畜ハンゾウですら恐れるほど。超人レスリングの技術が高いうえに、ドリル状になるショールや矢として射出可能な右腕など暗器使い的な隠れた武器を使いこなす。さらに、相手のみならず相手のセコンドまでも精神的に揺さぶる話術にも長けている。
性格は冷酷かつクールで、感情任せの試合はしない。事前にネットで万太郎との試合の情報を流して観客を集めるなど、情報操作も得意としている。また、作中では珍しい喫煙者でもある。
自らを「死神がこの世に使わした存在」と名乗っていたが、その正体はキン骨マンの息子。幼い頃から、キン肉マンに負けた腹いせに苛烈なDVを受けており、顔の傷も父親の暴力に付けられたものである。同じく、DV被害を受けていた母親は耐えきれずに5歳の頃に家出をしており、自身も身の危険を感じ、8歳のときに家出をしている。虐待を受け続けた影響で性格がねじ曲がり、キン骨マンとその原因を作った正義超人への復讐のために悪の道へと進んでいった。笑い声も父親と同じ「ムヒョヒョ~」。
ビジュアルの良さもあり、第3回の人気投票では3位に選ばれるなど、人気の高いキャラクターである。にもかかわらず、万太郎と戦った後の再登場を期待する声もあったが、結局最後まで出番は無かった。
プロフィール
余談
文庫版のインタビューではK・K・D修練マッチの提案者であるキン肉アタルがその外見と超人ハンターとしての経歴からオメガマンの隠し子だと思っていたと答えていた。
作中での活躍
キン肉刑務所に収監されていたが、キン肉万太郎の火事場のクソ力修練のための対戦相手としてフォーク・ザ・ジャイアント、ハンゾウと共に釈放される。そして、ノーリスペクト最後の一人として沖縄で万太郎と戦うことになる。
居酒屋でどんちゃん騒ぎをしていた万太郎たちの前に現れ、人間に扮して(どう見ても人外の風貌だったのだが)日本駐屯超人のジャイロに近づいたうえで挑発し、両耳を切断した後に3Dクラッシュで殺害。このときは殺害依頼のあったジャイロの暗殺が目的だった。さらに、チェック・メイトとテリー・ザ・キッドを跳ね除け、ミンチを誘拐している。
いよいよ首里城に作られたシーサーリングで万太郎と対戦することになる。ミートのアドバイスを受けて万太郎が受け身によって攻撃に耐えるようになったことから、人質のミンチを痛めつけることでアドバイスを止めさせる。代わりにセコンドに就いたキッドとチェックの息が合わず、セコンドも含めて万太郎を心身両面で追い詰めていく。そのとき、ミンチがボーンの生い立ちの秘密について話そうとすると動揺し、ついにはシューティング・アローでミンチを殺害してしまう。ミンチが自分の父親だと知ったミートはショックでその場から居なくなり、残された万太郎をさらに痛めつける。しかし、ミンチの遺言によって息を合わせるようになったキッドとチェックによって心の支えを得た万太郎が火事場のクソ力を発動。さらに戻ってきたミートと共に現れた父・キン骨マンの出現によって激しく動揺してしまう。最後は万太郎を狙ったシューティング・アローがコーナーポストに刺さって身動きが取れなくなり、マッスル・ミレニアムを受けてリングから落下し、敗北する。
試合後、過去の虐待について謝罪したキン骨マンから自分自身を殺害するように依頼をされる。しかし、万太郎に敗れたことで殺し屋を廃業したと宣言し、殺害の依頼を断る。改心したボーンは、ミンチを殺害したことを後悔し、罪を償うために再び刑務所へと収監される。
必殺技
- シューティング・アロー
- 腰にさしている剣を右腕に装着し、右腕を飛ばして相手を串刺しにするメイン技。ターゲットスコープになっている左目の眼帯によってターゲットをロックオンすることで命中率を高めている。
ボーン・コールドが暗殺業をおこなう際に多用しており、ミート君の父親のミンチを殺害している。 飛ばした腕はワイヤー状な物が付いており素早く回収できる。 - 3Dクラッシュ
- ボーン・コールドのフェーバリット・ホールド。相手の頭を自身の両膝で挟みつつ、両手で相手の両脚をホールドした状態で相手の体をエビ反りのように思い切り反らせ、腹部から裂いてしまう恐ろしい殺人技。
この技で惨殺された新世代正義超人のジャイロの腹部はグロいことになっていた。このグロさが問題視されたのか、アニメ版では使用されなかった。 - ナスティ・ギムレット
- 首に巻いたショールを自身の下半身に巻きつけて高速で回転させ、ドリルのようにして突進する。
- ブレインクール
- 相手の両腕をチキンウイングの体勢にとらえた状態での反り投げ。
- シャット・ザ・シーサージョーズ
- シーサーリングの口の部分に挟み込ませた状態で、自身はロープめがけて飛び込み、その反動で矢のような強烈なドロップキックをシーサーリングの顎の部分に放ち、リングの口を閉じさせる技。
- ボーンクラッシュクロス
- 胸の部分の十字架を長く伸ばし、それを相手にぶつけて攻撃する技。アニメでは「ボーン・コールドと名前が似てて紛らわしいから」という理由で「ブラッド・キラー」という技名に変更されている。
関連静画
関連項目
- キン肉マンII世
- キン肉マンの登場人物一覧
- 悪行超人
- ノーリスペクト
- フォーク・ザ・ジャイアント
- ハンゾウ
- ボーン・コールド ※当記事
- キン骨マン
- 殺し屋
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 0
- 0pt