ポケモンバンクとは、2013年12月25日より配信を開始した3DSダウンロードソフト及びそれを利用した有料サービスである。
ここではポケモンバンクと連動して機能するポケムーバーについても説明する。
概要
2013年9月4日に放送されたPokemon Direct内で発表された管理サービス。第6世代・第7世代で捕まえたポケモンをインターネット上の自分専用のボックスに預けて管理することができる。その数はなんと3000匹にもなる。なんという廃人仕様。多くのポケモンの中から特定のポケモンを探し出すための検索機能も付いている。
自分の3DSのニンテンドーネットワークIDと連携して通信するため、ダウンロード版も含めた複数のソフトでも1台の3DSだけで自由に何匹も出し入れができる。
つまり、一度ポケモンをバンクに預けた後にゲームソフトを売る・データを消すなどしても、新しいセーブデータや新しく購入したゲームソフトにポケモンを引き出すことが可能ということになる。
預けているポケモンの数と経過した日数に応じてポイントが貯まり、それをポケマイルやバトルポイントとしてゲームソフトに送ることが出来る機能もあるため、特に用がなくてもとりあえず孵化・厳選の余りポケモンを預けておけば何かと役に立つ。
ソフト自体は無料でダウンロード出来るが、サービスを使うには利用料金として1年ごとに500円分の利用券を追加購入する必要がある。(この操作は本ソフトを起動した状態で行う。eショップから直接購入することは出来ない)
2023年3月28日にニンテンドーeショップのサービスが終了したため以降は新規ダウンロードができなくなったが、その代わりに無料で利用できるようになった。(2024年4月上旬に予定されている3DSのオンラインサービスの終了以降も引き続き利用可能だが、将来的にはポケモンバンク自体のサービスも終了予定)
ただし、サービスを利用するにあたって以下のことに注意しなければならない。
- 通信交換進化をさせることはできない。また道具を持たせた状態で預けることもできない。
持たせていた場合は自動的にバッグに戻される。 - 新しい世代のソフトに送ると過去の世代に戻せなくなる。一例としてSMに送るとXY・ORASに戻す事が出来ない。
- 3DS本体が壊れて通信できなくなった場合、まずは修理。なくした場合は任天堂に連絡。
- 無料期間や利用券の有効期限が終了して、そこから一定期間料金を支払わなかった状態が続いた場合、
ボックスに預けたままにしていたポケモンは消えてしまうので注意。 - 『ポケモンバンク』および『ポケムーバー』をダウンロードする為には3DS本体への「ニンテンドーネットワークID」の登録が必要(これは他の無料ダウンロードソフトや体験版ソフトなどでも同様)。
ちなみに、配信日である2013年12月25日から、2014年1月31日までの間にダウンロードすると、お試し期間としてその日から30日間無料でポケモンバンクを利用することができるサービスが実施された。
また配信当初は、アクセス集中によりサーバー障害が発生したため、本ソフトの配信を一時的に停止していたが、2014年1月22日に配信が再開された。
2020年2月12日に更新データ(Ver.1.5)が配信され、第8世代以降のバンクに相当する「Pokémon HOME」へバンク内のポケモンを送ることができるようになった。後述のポケムーバーと同様にポケモンの移動は一方通行で一度送ったら元の場所には戻せないので要注意。
ポケムーバー
加えてこのポケモンバンクをダウンロードすると、追加で「ポケムーバー」というソフトをダウンロードすることができた(前述のとおり、現在はeショップが終了しているのでポケモンバンクと同様に新規ダウンロードは不可能)。この操作はポケモンバンクを起動し使用料金を支払った状態でダウンロードするため、ポケムーバーだけをダウンロード、使用することは出来なかった。ホーム画面のアイコンはバンクとムーバーの2つになる。
これを使うとポケモンバンクを経由することで第5世代ソフト(BW・BW2)から第6世代ソフト(XY・ORAS)、第5世代ソフト・VC版の第1世代ソフト(赤・緑・青・ピカチュウ)・VC版の第2世代ソフト(金・銀)から第7世代ソフト(SM・USUM)へポケモンを連れてくることができる。当然だがこちらも本体を2台使う必要がない。ちなみにこのポケムーバーを利用しないとBW・BW2と通信することはできない。
そしてこのポケムーバーも、今までのように送ってしまったら元のソフトに戻せないので注意。また不正な方法で手に入れたポケモン(いわゆる改造ポケモン)も送ることができない場合もあるが、完全に弾かれるわけではない。
手順
1.BW・BW2及びVC版の赤・緑・青・ピカチュウ・金・銀のボックス1に送りたいポケモンを任意の数だけ集めておく(1ボックス全部まとめて転送するため、この中から数匹だけを選ぶといったことは出来ない)
2.ソフトが本体に入った状態でポケムーバーを起動
3.ムーバー側の操作でバンクの専用ボックスに転送する。(この操作をした時点でポケモンをソフトに戻すことが不可能になる。)
4.XY・ORAS・SM・USUMのゲームソフトが本体に入った状態でポケモンバンクを起動
5.専用ボックスのポケモンを全て他の通常ボックスに移動させるかゲームソフト側に引き出す(この操作をしないと新たにBW等からポケモンを転送出来ない)
ちなみに余談であるが、第6世代・第7世代からハードウェア的に最も遠い環境にある第3世代ソフト、ポケモンコロシアム・ポケモンXDからポケモンを連れてくる場合は…
1.「ゲームキューブ」と「ゲームボーイアドバンス」を「専用ケーブル」で繋ぎ、まずは「ルビー・サファイア」に移動。
2.「ニンテンドーDS(DSlite)」のダブルスロット機能で「第4世代ソフト(DPPt・HGSS)」に移動。
3.「DS及び3DSを2台」使ったポケシフターで「第5世代ソフト(BW・BW2)」に移動。
という手順を踏まなければならないため、最終的にゲーム機5種・ゲームソフト5種が必要になるというかなり大掛かりな作業である。それでも10年以上前に発売されたゲームソフトと間接的に通信が出来ること自体が充分凄いことであるが。
VC版第1世代産のポケモンは特性が夢特性で固定、個体値は3V以上確定となる。性格は経験値の数値に応じて決まる模様。
関連動画
関連項目
- ポケットモンスターX・Y / ポケットモンスターオメガルビー・アルファサファイア
ポケットモンスターサン・ムーン / ポケットモンスターウルトラサン・ウルトラムーン - ポケットモンスターブラック・ホワイト / ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
VC版ポケットモンスター赤・緑・青・ピカチュウ / VC版ポケットモンスター金・銀 - 任天堂 / ゲームフリーク
- ニンテンドー3DS
- ニンテンドー3DSダウンロードソフト/ニンテンドー3DSのソフト一覧
- ポケモンボックス ルビー&サファイア(過去に発売されたポケモン管理用のGCソフト。ポケモンバンクに登場するアズサは、このソフトでも開発者として登場した)
- ポケシフター(第4世代から第5世代へポケモンを移動させるためのシステム)
- Pokémon HOME(第8世代以降のポケモン管理サービス)
- 公式サイト(外部リンク)
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