ポルターガイスト(poltergeist)とは、怪奇現象の一つである。
曖昧さ回避
- 1982年に放映されたアメリカ映画。
- コリン・ウィルソン、及び広瀬順弘による書籍。
- 椎名林檎の楽曲。
- 小島麻由美の楽曲。アニメ「神霊狩/ghost hound」のオープニング曲。
- 音楽ゲーム「pop'n music」の楽曲。アーティストは96 feat.藤本美樹、ジャンル名は「ヴァイオリンプログレッシブ」
- 遊戯王OCGカードのひとつ。相手の魔法・罠をバウンスする効果とカードの発動などを無効化されない効果を持つ特殊な除去カード。
- つのだじろうによる漫画「恐怖新聞」内で読むと寿命が100日縮む新聞を運んでくる幽霊。
- 「ポケットモンスター」シリーズに登場するゴーストタイプのぶつりわざの1つ。威力110・命中率90と高い性能を持つが、相手が持ち物を持っていないと成功しないという欠点がある。
概要
世界中で語り継がれている怪奇現象。若しくは心霊現象とも言われる。
元々はドイツ語で「騒々しい幽霊」を意味する。(厳密に言えば、「騒がしく音を立てる」を意味する動詞 poltern (ポルターン)と、「精神」や「幽霊」を意味する名詞 Geist (ガイスト)との合成語とされる。)
ポルターガイストと思わしき事例は昔から存在し、12世紀頃には一般にも広く知られるものであった。
有名な事例では1666年にイギリスで発生した「ティッドワースの怪人ドラマー事件」や、ニューヨークで1848年に発生した「ハイズビル事件」などがある。現代でも様々な事例が報告されては、多くの人々を悩ませている。
(20世紀にマスコミで取り上げられたものでは、「アミティヴィル事件」や「ローゼンハイム事件」など)
主な現象
- 主に部屋の壁や扉、家具などを叩いたり引っ掻く音が発生したりする。これについて、物音以外にも騒々しい息遣いや卑猥な言語が聞こえてくるケースもあるという。
- 上記の事例と合わせて、部屋の家具や雑貨、棚の中の食器や小道具がひとりでに動き出したり、空中を舞うといったものが知られている。どこからか窓ガラスに石を投げられる事例もあったと言われるようだ。家具の移動については、住人が寝ている間にひとりでに移動し、朝住人が起きたら家具の位置が変わっていた、という事もあるらしい。
- 家具や雑貨のみならず、人間(多くは子供、未成年)の体が空中を浮遊するケースも見られた。
- しかし、住人に直接危害を加える事はまずない。ただし浮遊する物体が住人に当たってケガを負った、という事故的な事例はごく僅かに存在するのだが。
- 多くのケースでは、思春期の少年少女が現象の中心にいたと言われる。これについては後述。
原因
先述のローゼンハイム事件のように未確認の事件も少なからず存在するが、大半は自然現象の誤認によるものだったり、人の手で意図的に発生された所謂インチキである、というものも多い。有名な事例では、先述のハイズビル事件の場合は当事者である部屋の住人が自分達の手で仕組んだインチキであった事を告白しているケースがある。
また自然現象については、例えばあるアパートで建物全体に振動が発生したという事例があったが、これは発生時に放送していた人気番組がCMに変わったタイミングで住人達が一斉にトイレを使用した事により排水管の中を水が一気に流れ、その結果アパート全体が大きく揺れたというものであった。このように、建物や土地の方に原因があるという事も少なくない。
また、物音についてはラップ音(ラップ現象)によるものではないかとする説もある。
また、思春期の少年少女が存在することから超心理学の分野では超能力によるものではないかとする仮説もあるのだが、こちらについてはと学会の著書にて以下のように述べられている。
RSPK(反復性偶発念力)仮説では、思春期にある男女の情緒不安定さが潜在的なサイキック能力を発現するとも言われているのだが、この年齢層はまた、潜在的にトンデモないイタズラをする年齢層であることも忘れてはならない。
総合すると、全ての事例が1つの同じ原因に起因する物ではないことも考える必要があるという事か。
クイックシルバー
英語圏では女性のポルターガイストとされる現象に「クイックシルバー」と呼ばれるものがある。
(対比して、ポルターガイストは男性のものとされる)
ポルターガイスト以上に騒々しくヒステリックなのが大まかな特徴で、女性の甲高い声で笑い声をあげながら洋服棚の中身を出し入れしていったり、口紅で窓ガラスや鏡に「Q」の文字を書いていくという。もっともポルターガイストと違い、こちらは長期間同じ場所に留まらないという違いがあり、大体は住人達が暫く辛抱していれば早々に去っていくのだとか。
関連動画
関連項目
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