ポール・アレンとは、アメリカの実業家である。また、ビル・ゲイツと共にマイクロソフトの共同創業者である。
概要
1953年1月21日、アメリカ合衆国のワシントン州シアトルに生まれる。
高校時代にビル・ゲイツと知り合い、同時期にコンピュータに触れてその魅力に取り憑かれる。
1975年にゲイツと共にマイクロソフトを立ち上げ、MS-DOSの開発等で成長の基盤を作り上げた。
(なお、法人としてのマイクロソフトは1981年設立であり、この時点ではゲイツとのパートナーシップ、いわゆる「屋号」の様な扱いであったと考えられる。また、マイクロソフト以前にもゲイツと共にチームとしてシステム開発を受注していた)
1983年に持病を理由にマイクロソフトを退社。その後は財団を立ち上げ、様々な文化・学術的事業に寄付や出資したり、プロスポーツチームのオーナーになったりした。
なお、マイクロソフトには1990年に復帰し、2000年に再び去っている。
2017年現在、総資産205億ドルの大資産家であり、下記に項目で示すように様々な活動を行っていたが、2018年10月15日、死去。享年65。
ミリタリー好きとして
第二次世界大戦時の兵器に関心が深く、その熱意は各国の軍用機を収集、復元して私設の博物館を作ってしまうほどである。飛行可能な状態までレストアされた機体も多く、定期的に飛行パフォーマンスも行っている模様。
また、海洋調査船「Octopus号」を所有し、様々な分野のスペシャリストで構成する調査チームを結成して海底に沈んだ軍艦の調査も行っている。
イギリス海軍の巡洋戦艦「フッド」(2012年)やアメリカ海軍の重巡洋艦「インディアナポリス」(2017年8月)を発見するなど、調査の対象は国を問わず、また広範囲にわたっている。
2015年3月3日、旧日本海軍の戦艦「武蔵」を発見したことを自身のTwitterアカウントで報告、翌4日に自身のホームページで探査の動画を公開した。長らく「武蔵」は沈没後の所在が不明で「密閉された防護区画の浮力と釣り合って海中を漂っている」という噂さえある有様だったため、この発見は驚きと共に所在の論争に決着をつけることとなった。
ポール・アレン提督
2017年11月下旬~12月上旬にかけて、フィリピンのスリガオ海峡にて戦艦「山城」や「扶桑」、駆逐艦「朝雲」「山雲」「満潮」を発見したとの報告が行われた。
折しもブラウザゲーム「艦隊これくしょん(艦これ)」では、スリガオ海峡も戦闘海域となったレイテ沖海戦をモチーフにしたイベント「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)」の期間中であり、このニュースを目にした作戦遂行中(=イベント海域プレイ中)の提督達からは偶然にも時期が重なったことへの驚き、また活動への敬意を表して「ポール・アレン提督」「リアル艦隊これくしょん」「リアル米帝プレイ」等々と呼称された。
これ以降も艦船の発見の報告がなされる度に「リアル掘り」「ドロップ運強すぎ」などと呼ばれたりする。
余談だが、前記の武蔵発見時には艦これにおいて、期間限定で建造率アップの措置が取られた。
衛星打ち上げビジネスへの参入
こうした「余興」の一方で本職である実業家としての仕事を忘れているわけではない。彼は航空機設計の「鬼才」バート・ルータンと組んで成層圏からの衛星打ち上げを目的とした企業「ストラトローンチ・システムズ」を発足。社では全幅117mもの成層圏打ち上げプラットフォーム「モデル351 ロック」を開発中。オービタルATK社が複数種の専用ロケットを開発しており、2020年のサービス開始を予定している。
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関連項目
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