マイクロバスとは、小型の乗合自動車(バス)のことである。ちなみに和製英語で、もとはトヨタ自動車が車名として使用していた。
概要
全長5~7m、全幅1.8~2mというサイズのバスで、同サイズのトラック(バン)をベースに設計・製造される車両である。
取り回しが良く、一般的な中型路線バス車両と比べて安価(NV350なら新車で350万円程度)なことから、各種商業施設や学校施設、企業の無料送迎バスとして利用されているほか、過疎地や隘路が多い路線バスでも用いられる。
香港ではマイクロバスを使った路線バスが非常に多く、「小巴」という名で親しまれている。また徳島県で運行している「デュアル・モード・ビークル(DMV)」はマイクロバスベースで作られている。
規格
分類
マイクロバスは、以下のような下位カテゴリに分類される。
- スモールモデル
- 全長5m×全幅1.8mほど、定員12~14名。ワンボックスバンをストレッチして荷室に座席を並べた車両。従って客席ドアはスライドドア、エンジンは4気筒、駆動方式はFRである。
- ライトモデル
- 全長6~7m×全幅2mほど、定員19~29名。2tトラックをベースとし、ボディを独自設計とした車両。客席ドアは折戸もしくはスイングドア、エンジンは4気筒、駆動方式はFRである。
- シティコミューター
- サイズ・定員はライトモデルに準じるが、駆動方式をFFとして車体後部を低い平らな床に近づけた車両。国内ではほとんど製造されず、主にヨーロッパから輸入された。
- ワイドモデル
- 全長7m×全幅2.1~2.3mほど。但し定員が30名以上である事が多く、マイクロバスにカテゴライズしないことが多い。現在は製造されていない。
※日野ポンチョ(現行モデル)はサイズとしては該当するが、平常マイクロバスとはカテゴライズしない。
免許
日本で運転するには中型自動車 or 大型自動車の運転免許が必要。更にいえば2種免許が事実上必須である。これはマイクロバスの個人所有そのものは可能であるものの、いわゆる「白バス営業」を疑われるため、自家用としての個人所有が推奨されないためである。
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トヨタ
日産
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関連動画
関連項目
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