マイメロディとは、ウサギを赤ずきん風に擬人化したサンリオの人気キャラクターである。
概要
サンリオではハローキティと並ぶ人気キャラクターで、特に児童層に留まらず幅広い年齢層に人気のあるキャラクターとして知られる。
現在はサンリオの中でもとりわけ現代的なニーズに合致したキャラクターではあるが、その歴史は古く、初出は1975年で、以後1970年代後半~1980年代前半にかけブームとなった。国外でもとりわけ1980年代のイタリアではハローキティを上回る人気を確立するなどしていた。
その後人気が低迷し、平成となってしばらくの間はほぼ休眠状態のキャラクターであった。しかし、1990年代後半に「マイメロディ版赤ずきん」などからリバイバルヒットし、徐々にその人気を復権した。
更に2000年代に入ると「ご当地キティ」等と同様に、マイメロディも様々なカラーやバリエーションを広げる販売戦略が功を奏し、ずきんのメイン色も赤からピンクが定着。現在における、児童層に囚われないニーズが確立した。
その人気や誕生30周年という企画に合わせる形で、「おねがいマイメロディ」シリーズとして2005年よりテレビアニメ化されることとなり、現在に至る。
マイメロディの赤ずきん
現在は後述のテレビシリーズの知名度が圧倒的に高いが、実はアニメーション作品としては1989年に全国東宝洋洋画系で劇場公開された三本立て映画「サンリオアニメフェスティバル」内の「マイメロディの赤ずきん」が初出である。上映時間は約30分。
登場キャラクターはマイメロディ以外はサンリオ外的なデザインで占められ後述の作品には登場しない。またマイメロもずきんのメイン色が赤であったり、手の形状に差異が見られる等の違いはあるが、キャラクターは現在とほぼ同様の姿が既に確立していた。
マイメロディ役の佐久間レイ氏はこの作品からの出演であり、以後全てのアニメ作品を担当している。
佐久間レイや中尾隆聖など「それいけ!アンパンマン」の担当声優が多いことも特徴(劇場版シリーズ第一作「それいけ!アンパンマン きらきら星の涙」が上映されたのも同年である)。
その後、1994年には児童向けの単発2本立てOVA作品の一つとして「マイメロディのオオカミさんにきをつけて」という作品も発売されていた。登場キャラクターや作品内容は「マイメロディの赤ずきん」を踏襲したもので、約10分の作品。手の形状はやはり後の作品とは異なるが、やや指先が丸みを帯びている。
しかしこの当時はブームが停滞していた事や、マイメロのキャラクターもあくまで他のサンリオキャラクター同様、低年齢女子児童のニーズに絞った作品であったこと、加えてサンリオがアニメ展開に消極的だった時期に登場した作品だったものの、1989年には「アンパンマン」、1994年には「しましまとらのしまじろう」が同時期に先行してテレビアニメの放送を開始するなど発表時期も悪く、知名度を十分に集めたとは言えなかった。
おねがいマイメロディ
テレビアニメシリーズがテレビ東京系にて放映された。(テレビ大阪製作)
- 「おねがいマイメロディ」(2006年の3月まで)(30分枠)
- 「おねがいマイメロディ ~くるくるシャッフル~」(2007年の3月まで)(30分枠)
- 「おねがいマイメロディ すっきり♪」(2008年の3月まで)(15分枠)
- 「おねがいマイメロディ きららっ★」(2009年の3月まで)(30分枠)
時系列としては2008年度の「きららっ★」が「エピソード0」に当たり、「無印」~「すっきり♪」はその後の話とされている。
このアニメ化と同時に作られたクロミも人気を博し、テレビアニメから逆輸入される形でグッズ展開されている。
この作品のから「マイメロ」という略称で正式に呼ばれ、主要キャラの夢野歌のクラスの担任からも「マイメロ組にしないか?」と誘うほどだった。そして「白い悪魔」と呼ばれるほどの(クロミ曰く)悪行(?)をしたこともあり、視聴者のマイメロディのイメージをガラリと変えてしまうことになった。
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関連項目
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